田中美蘭
韓国・最大野党の党首が襲撃されたのに「冷たい反応」を韓国国民が見せたワケ
1月2日、新年早々韓国に激震が走った。韓国の野党第一党「共に民主党」の党首、李在明氏が釜山を訪問中、不審な男に刃物で刺されたのだ。李代表といえば、昨年、日本が福島原発の処理水を海に放出することに反対して、ハンガーストライキを起こした人物でもある。最大野党の党首が暴漢に襲われたとなれば、警備上の問題や実行犯に対する怒りの声が沸き起こりそうなものだが、韓国国民の反応は意外な方向に向かっているという。そのワケは……。

ニトリの韓国進出は成功するか?1号店が大盛況でも「油断禁物」なワケ
11月23日、ソウルにニトリの韓国1号店がオープンした。オープン前から韓国でも注目を集めており、実際に客足も順調なようだ。ニトリは10年以内に200店舗展開を目指すとしているが、韓国には10年前からIKEAが進出している。国内の大手家具メーカーも含め、市場の競争は激化しそうだ。さらに韓国市場において、ニトリにはもう一つ不安要素がある。

万博はオワコン?BTSまで出して誘致失敗の韓国、さぞ悔しがっているかと思いきや…
2025年開催の大阪・関西万博をめぐり、日本では工期の遅れや予算オーバーなどネガティブな声が多く上がっている。先日、2030年の万博開催地が決定した。釜山は最終候補に残っていたが敗退。韓国は政府・自治体・企業が一丸となって大規模な誘致キャンペーンに注力していたので、釜山市民はさぞかし落ち込んでいると思いきや、意外な反応が起きている。

梨泰院ハロウィン事故1年「被害者ビジネス」に冷ややかな韓国世論、政権追及デモに「勘違い」「無理ある」
2022年10月29日深夜、ハロウィーンの人出でにぎわう韓国・ソウルの梨泰院(イテウォン)地区で、人並みに押しつぶされて159人が亡くなるという大惨事が起きた。あれから1年、再びハロウィーンを迎える韓国に起きた変化とは……。梨泰院群衆事故のその後と、韓国にもたらした影響をまとめる。

韓国・野党党首が処理水に“断食抗議”も、茶番扱いで「悪あがき」と皮肉られる理由
8月末、「無能・暴力政権に対する国民抗争の最前線に立つ」として、韓国野党第1党の党首が国会議事堂前で無期限のハンガーストライキを始めた。日本が福島第一原発の処理水を海洋放出していること、そしてそんな日本との関係性維持に努める与党を批判するためだという。しかし無期限の断食という命をかけた抗議行動に対し、韓国世論はさほど支持も同情もしていないようだ。そもそもなぜ野党党首がこんな手に打って出たのか?

反日ムード薄まる?韓国の若者の約3割が「光復節を知らない」「日本旅行に行こうが自由」の衝撃データ
78回目の終戦記念日を迎え、今年の夏も日本の各地で祈りがささげられた。一方、韓国における8月15日とは、日本の植民地支配から解放された「光復節」という祝日であり、公休日になっている。韓国ではこの日を非常に重視し、在韓の日本人にとっては“肩身が狭くなる日”ともいわれている。しかし、昨年の政権交代で尹錫悦(ユン・ソンニョル)氏が大統領に就任して以来、日韓関係の改善が急速に進み、「Z世代」と呼ばれる若者たちを中心に日本ブームに火がつき、状況は一転している。今年の光復節は、従来では考えられなかったような出来事が起こったのだ。

DJ SODAの性被害に冷ややかな韓国世論…だが「服装のせい」は大間違いだ
韓国の人気女性DJ“DJ SODA”が大阪の音楽フェスに出演した際、観客に胸をつかまれるなどの性的被害を受けたことを告発、波紋が広がっている。DJ SODAは過去にもアメリカン航空の機内で性被害を受けたと訴えたり、元大統領候補で野党党首の政治家との因縁があったりと、話題の多い人物である。彼女に対し、韓国では世論はどのような反応なのか。

韓国で「死刑を復活させろ」の声も…相次ぐ猟奇的殺人・無差別襲撃、日本にも通じる社会の闇
今年の夏、韓国では国民を震撼させる無差別殺人事件が立て続けに起きている。地下鉄駅近くで刃物を振り回す、繁華街に車で突入して人をはね、さらにデパートに入って人を刺すという凶悪犯罪だ。その少し前には、若い女性による猟奇的殺人事件が起きたこともあって、「死刑制度を復活させろ」という意見も増えてきた。これらの事件の背景には、ある共通点と社会の課題があると筆者は指摘する。日本にも通じるその社会課題とは?

韓国最大野党が原発処理水で日本叩きも、幹部は「北海道ゴルフ旅行」計画の呆れた支離滅裂
福島第一原発の処理水(以下、処理水)を海洋に放出する問題を巡り、日本に対して韓国の左派勢力や中国が反発を強めている。韓国では左派系最大野党の「共に民主党」や市民団体が、尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権への攻勢をかけるべく、ネガティブキャンペーンを展開している。6月中旬には、処理水への不安から、国民が塩を買いだめ、スーパーから塩が消えるという「塩騒動」も起きた。処理水問題に対する韓国民の反応は……?

韓国の兵役が「至れり尽くせり」に激変!給料アップ、スマホOK…配属希望まで聞く理由
韓国の男性にとって、兵役は人生の一大事である。10~20代の数年間を強制的に軍隊で過ごすことになるわけだが、昔と比べると期間が短くなり、給料もアップ、暴力行為やパワハラが改善されるなど、格段に待遇が良くなっている。なぜ、どのように待遇が変わったのか、最近の変化を紹介する。

日本ではマイナンバーカードの導入をめぐり、国民から否定的な声が上がっているが、お隣の韓国では日本のマイナンバーカードに当たる「住民登録証」とそこに記された13ケタの「住民登録番号」を利用することが根付いて数十年たっている。行政や医療機関など、さまざまな手続きがオンライン化されて便利に使えるのも、この仕組みがあってこそだ。韓国では住民登録証がどのように使われているのか、韓国在住の日本人ライターが解説する。

日本と韓国は共通の課題が多い。その一つが「少子高齢化による労働力不足」である。ただし韓国の場合、「労働力不足」と言いつつ「若者の就職難」という、おかしな状況になっている。その背景には、選ばなければ仕事はあるものの、人手を望んでいる職種は重労働が多くて若者が来ない、若者側は「学歴至上主義」にとらわれて公務員や大企業など理想が高く、結果、マッチングしない……という現状がある。その結果、高齢者や外国人労働者がその人手不足を補うべく働いているという、かつては考えられなかった状況になっている。日本でも、外国人労働者の存在に頼っているところはあるが、日本と韓国では事情が異なるようだ。韓国の外国人労働者事情について紹介したい。

少子化問題が深刻なのは日本も韓国も同じだが、韓国では近年、さらに大きな問題が起きている。これからの韓国の中核を担う若い世代が、韓国社会に絶望して海外に出て行き、さらには毎年2万人以上韓国国籍を放棄してしまうのだ。なぜこのようなことが起こるのか?そこには根深い問題があった。

韓国人の国民性といえば、よく挙がるのが「パリパリ(早く早く)」というせっかちさ。せっかちな韓国人は「待つこと」「並ぶこと」が苦手で、食事や物を買うために行列をするのは嫌いだ、というのが定説だった。ところが最近は、韓国のあちこちで行列を見かけるようになり、「行列ができる店」がテレビ番組で取り上げられて有名になるといった事態が起きている。この変化の裏にあった、韓国社会の変化とは?

韓国の新年度は3月から始まる。コロナ禍以降3年ぶりに規制なしの入学式が行われる一方で、小学校の廃校や大学の定員割れのニュースが流れている。韓国では2022年の合計特殊出生率が過去最低の「0.78」となり、少子化問題がこれまで以上にクローズアップされるようになった。人口を維持するには合計特殊出生率は2.07必要だと言われている。韓国で暮らしていると、少子化が進んでいることを肌で感じる。施策はいろいろ打たれているが、結果が出ていないのだ。

1997年にテレビ放送が始まったアニメ「ポケットモンスター」。25年の長きにわたり主役を務めてきたサトシとピカチュウは、2023年1月放送のテレビアニメシリーズを最後に主人公の座を降り、2023年4月以降は新たな主人公2人による新シリーズが放送されるという。このニュースは韓国でも大きな話題になった。

韓国・ソウルの繁華街、梨泰院(イテウォン)でハロウィーンのために集まった群衆が転倒し、158人が死亡するという大惨事が起こってから2週間が過ぎた。いまだ深い悲しみに包まれている韓国であるが、その悲しみの裏で、度重なる安全を軽視した人災に対する怒りと失望感も広がっている。日本でもこのニュースは衝撃をもって伝えられ、「どこにでも起こり得る事故だ」という声も聞かれる。しかし、韓国でこれだけの人災とも言うべき大きな事故が多発する背景には、安全対策の見直しや反省だけでは改善できない韓国の事情もありそうである。

韓国だけでなく、今やアメリカを中心に世界中で大人気のBTS。韓国人男性7人からなるグループであるために、メンバーの兵役問題をめぐって韓国世論が騒がしい。メンバーの一人であるJINが12月に30歳の誕生日を迎え、これが兵役を延長できる期間のリミットとなる。過去の事例を振り返ると、BTSにとって兵役問題への対応がどれほど重要な話題かがよく分かる。

最近、相次いで社会的弱者が自ら命を絶つという事件が起き、韓国社会に悲しみを与えている。韓国社会では、古くからの儒教精神に基づいて「家族のつながりが深い」「親族で助け合うのが当たり前」といった家族との結び付きが強調されてきた。しかし今回起きた2つの自死事件をきっかけに、韓国の美徳とされていた「家族、親族の絆」は、実は上辺だけのものなのではないかという議論が起きている。そしてどちらも、日本でも起こりそうな事件なのだ。

主にスマートフォンで読むことを想定した、韓国生まれの縦スクロールのデジタルマンガ「ウェブトゥーン」が、韓国を飛び出して、日本を含む世界で成功している。米国で大きな賞を受賞したり、ウェブトゥーンを原作とする人気ドラマが世界中で配信されたりしているのだ。このウェブトゥーンの台頭は、何を意味しているのだろうか。日本のマンガにはなかった、成功のポイントとは?
