婚活では圧倒的な人気
一方、総合職の女子からは悲鳴が…
高給の商社マンは婚活市場でも“人気銘柄”だ。結婚相談所インフィニの佐竹悦子代表は、「医師や弁護士、外資系金融機関など人気の職業の中でも、総合商社マンは外に出る機会が多い職業のため、身だしなみがしっかりしている。体育会出身のスポーツマンタイプも多い」と説明する。
新型コロナウイルスの感染拡大で総合商社の足元の業績は大打撃を受けているものの、婚活市場では“追い風”が吹いているという。「景気悪化を危惧して、財務的な体力がある大企業に女性からの人気が急速に集まっている。総合商社はその筆頭」と佐竹氏は明かす。
合コンにおいては総合商社のカラーが出ると語るのは、婚活サービスを手掛けるインプレシャスの代表を務める松尾知枝氏。松尾氏は元日本航空国際線客室乗務員(CA)で、合コン開催数は約500回のつわものだ。
「商社マン好きな女子は周りにも多かった。会社によってカラーがよく出るため、好みが分かれていた。三菱商事は、正統派な好青年で金払いも良い。住友商事は、優しい人が多く、結婚向きだと感じた。伊藤忠商事は、お酒をよく飲み、アグレッシブだった」(松尾氏)。時価総額で、三菱商事を追い抜こうという伊藤忠商事の勢いは、“夜の社風”にも表れているといえそうだ。
一方で、総合商社に勤める総合職の女性からは悲痛な叫びが。「総合商社の一般職は華やかで、特に丸紅の一般職は“ギャル紅”といわれ、チヤホヤされる。だが、総合職の女子はモテない。『なんか違うよね……』という目で見られてしまう」と、ある大手総合商社の総合職の女性は肩を落とす。