今組み入れている銘柄では、大きなテーマでいえばDX(デジタルトランスフォーメーション)関連です。例えば、情報通信サービスのインフラ部分を支えるアンリツやGMOインターネット。半導体の製造時に必要なマスクブランクスで世界シェア1位のHOYAもそうですね。

 インフラの上で動くサービスには多様なものがありますが、骨太なものでは医療、金融、エネルギー、行政、働き方などのDX化に注目しています。ここは中長期で注目できるはずです。

 DX×医療であれば、エムスリー、メドピア、メドレーなどです。オンライン診療も今後は普及していくでしょう。

 企業経営のDX化では、クラウド名刺管理のSansan、クラウド人材管理のカオナビなどに注目しています。効率化を推進することは、働き方改革にもつながるわけです。

 キャッシュレスやSaaSも大事なテーマです。生産と流通への投資も重要です。具体的には印刷や物流でデジタル化を進めるラクスルのような企業です。コロナ禍ではマスク配布にも時間がかかりましたが、ワクチンの配布はテクノロジーの力で最適化できればいいですよね。

岩谷渉平
いわや・しょうへい/アセットマネジメントOneファンドマネジャー。ポストIPO(新規株式公開)、新興企業を中心とする成長株投資に取り組む。 2020年Lipper Fund Awards From Refinitiv 最優秀ファンド(株式型・日本・中小型株 10年)受賞。

――生産性を向上するためにも、デジタル化は不可欠ということですね。

 そうですね。日本は社会課題先進国です。1人当たりGDP(国内総生産)の順位が下がり、少子高齢化が進みます。

 その意味では事業承継も大事になってきます。この分野では日本M&Aセンターですね。日本には400万社以上の中小企業がありますが、後継者不足に悩んでいる企業も多く、M&Aは重要な選択肢です。M&Aの結果として、優秀な人材の流動化が進む効果も期待できます。