外部に人手を「出さない、
出せない、出したくない!」

Aさん コロナ禍でも沖縄は強かったからね。皆さん海外旅行できない分、沖縄旅行にシフトしている。社外出向については私の会社にもこの前、全く資本関係がないところから話が来ました。「今までの固定観念にとらわれず」みたいな誘い文句で。

Bさん リゾートの方がコロナショックからの回復が早かったので、そっちの方に人手を回せという理屈です。ただ、これから先は都心も回復していくでしょうから、グループ内だったらまだしも外に人手を出したくはないですよね。

Aさん 出さない、出せない、出したくない!

「単純労働」だなんて
失礼しちゃいます

――コロナ禍で外国人労働者が減ったのも、ホテル業界の人手不足の一因のようです。コロナ禍が落ち着けば、外国人労働者不足は解消されそうですか。

Aさん そう思います。ただ、ある程度日本語がしゃべれないと厳しい部分があるので誰でもいいというわけではなく、そこが課題。清掃はそんなに日本語能力が必要ないけれど、フロントや調理、ルームサービスなどのお客さまと接する業務ではある程度の日本語能力が求められます。

――そもそもビザは下りるんですか。例えばレストランサービス(給仕)だけだと「単純労働」と見なされて就労ビザが下りないと聞きます。

Aさん 給仕にしろ、ホテルの現場の仕事は非常に複雑。単純労働だなんて失礼しちゃいます。

――実際のところ、どうやってビザを取得しているんですか。