3520円はタダみたいなものだ」(5万部突破『売上最小化、利益最大化の法則』著者・木下社長)
神田昌典氏25年の集大成『コピーライティング技術大全──百年売れ続ける言葉の原則』(コピ全)が話題だ。商品・サービスが売れるためには、顧客に「ほしい」と思われることが必要。そのために、何が必要か? スマホ時代に売れる要素を体系的に網羅した『コピ全』著者に聞いた。

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アメリカで有名な営業エピソード

 アメリカのセールスパーソンのこんな逸話がある。

 新型の住宅暖房システムを小柄な老婦人に売り込もうとしたときのこと。

 熱出力・構造・保証・サービスなど、言うべきことをすべて説明し終わると、老婦人が尋ねた。

ひとつだけおうかがいしますけど、
 それは私みたいなおばあちゃんでも暖がとれるものなの?

(『究極のセールスレター』(ダン・S・ケネディ著、神田昌典監訳、 齋藤慎子訳、東洋経済新報社)

 対面販売であれ、ネット販売であれ、形のある商品であれ、形のないサービスであれ、売れるために必要なことは、たった1つ。

それを買うと、自分にとってどんないいことがあるのか?」だ。

 人は、それを買うと何かいいことがあると「確信する」から買うのだ。

 おばあちゃんに暖房器具を売るなら、こう説明すべきだ。

寒い日に外から帰ってきて、スイッチを入れると、手を洗っている間に、暖まりますよ

 このように、商品・サービスの特徴をいくら声高に叫んでも、「で、それが何なの?」と思われるだけ。

 売るべきは、「それを買うとどんないいことがあるのか?」だ。

 これをコピーライティングでは「ベネフィット」と言う。

「ベネフィット」と「特徴」の決定的な違い

 ベネフィットと特徴は違う

 先ほどの暖房器具の例では、熱出力や構造は特徴だ。

 その特徴があるから、「すぐに暖まる」というベネフィットが得られる。

 売るべきなのは、商品ではなく、ベネフィットだ。

 この関係性を理解して実践するのが、売れる核心となる。

 ただ、ベネフィットは相手によって変わってくるので注意が必要だ。

 この暖房器具を企業に売るとしたらどうだろう。

 企業の場合、暖房は最初に出社した人が入れるか、オフィスの管理会社の人が入れるはず。

 そうすると、「すぐ暖まる」は、大半の人のベネフィットにはならない。

 だから、設備導入の責任者にも響かない。

 この場合のベネフィットはこうなる。

熱効率がいいので、導入台数が少なくてすむ。
 その結果、導入費用が削減できる。
 加えて、燃料費も○%削減できる

 少し考えてみてほしい。

 あなたが扱う商品・サービスには、どんなベネフィットがあるだろう?

 それを発見するプロセスは簡単だ。

 まず、その商品・サービスの特徴をできるだけたくさん挙げる。

 そして、1つずつの特徴が買い手にどんないいことをもたらすのかを考える。

 1つの特徴から複数のベネフィットが考えられることもある。

 例えば、本体ストレージの容量が1TBのスマホがある。

 容量が1TBというのは特徴だ。

 容量が1TBあると、どんないいことがあるのか?

 512GBのスマホと比較して、何が違うのか?

 アプリや写真・動画がたくさん入れられるだろう。

 だが、ここで終わってはいけない。

 アプリや写真・動画がたくさん入れられると何がいいのか?

 アプリはスマホ本体に入れるしかないので、アプリをたくさん入れようとすると、写真や動画をパソコンやクラウドに移さないといけない。

 手間もかかるし、コストもかかる。

 さらに考える。

 手間やコストがかからないと何かいいのか?

 貴重な時間とお金を無駄にしないというベネフィットが出てくる。

 売るときに説明すべきは、このプロセスだ。

 「よし、わかった!これで売れるぞ!」

ベネフィットを確信できる「証拠」

 残念ながら、そうではない。

 先ほど、こう説明した。

 人は、それを買うと何かいいことがあると「確信する」から買うのだと。

 そう、ベネフィットが得られることを確信できる必要がある。

 そのためには「証拠」が必要だ。

9割の人が知らない!
ビジネスモデルそのものを考える技術

 データで立証するのも1つ。

 実際に使った人の声を紹介するのも1つ。

 そのベネフィットが本当だということが証明できて初めて、買い手はベネフィットを確信し、購入に至るのだ。

 このように、売れるようにするには、決まった技術がある。

 その技術がふんだんに詰まっているのが、コピーライティングだ。

 コピーライティングは、ただ文章を書くだけではなく、売れるようにビジネスモデルそのものを考える技術なのだ。

(P.S)
 ベネフィットやPMMをはじめ、スマホ時代の売れる技術をマスターするのに最適なのが『コピーライティング技術大全』。東証プライム上場で現役マーケッターである木下勝寿社長(北の達人コーポレーション)が「3520円はタダみたいなものだ」と絶賛している。

 下記が木下社長の連載。

【第1回】【東証プライム上場社長で現役マーケッターの木下社長が教える】ネットですぐ使える「言葉・文章のつくり方」が漏れなく学べる最強の一冊
【第2回】【東証プライム上場社長で現役マーケッターの木下社長が教える】集中力『8秒』時代のスマホユーザーに刺さる全技術を学びたいなら、絶対に読むべき1冊
【第3回】【東証プライム上場社長で現役マーケッターの木下社長が警告!】スマホ時代、“コピ全”を読んだ若手がベテランを一気に追い抜くワケ
【第4回】【東証プライム上場社長で現役マーケッターの木下社長が明かす】売れるコピーライティング力が自動的に上がる、たった1つの習慣
【第5回】【東証プライム上場社長&現役マーケッターが解析】データから「人間感情」を読み取れる人、読み取れない人の決定的な違い
【第6回】【東証プライム上場社長&現役マーケッターが教える】一瞬で思い込みを捨てる、たった一つの習慣
【第7回】【東証プライム上場社長&現役マーケッターの木下社長がコスパ3520%と断言した本って?】40、50代でもビギナーズラックを享受できる人とできない人の決定的な「差」
【第8回】【東証プライム上場社長&現役マーケッターの木下社長が明かす】読んでウズウズしないとマズい、コスパ3520%の“千載一遇本”
【第9回】【効果絶大】仕事が遅い人が「すぐやる人」に変わる、たった1つの習慣
【第10回】【効果絶大】4時間の読書で得られるもの=「400時間の作業」と「ABテスト100回分」の削減!3520円がタダに思えてくる最強の一冊
【第11回】【効果絶大】木下式「ファンダメンタルズコピーライティング×テクニカルコピーライティング」の極意

 あなたもこの技術を社員に身につけさせ、会社全体で営業力を底上げしませんか?

コピーライティング技術大全──百年売れ続ける言葉の原則』は「売上アップ」のノウハウが詰まっています。ぜひチェックしてみてください。