ANA・JAL 黒字回復後の修羅#予告Photo:JIJI

日系航空の2強であるANAホールディングスと日本航空(JAL)の2022年4?9月期の中間決算は、いずれも3年ぶりに黒字回復した。コロナ禍が落ち着き、赤字地獄から脱しても、それで安泰なわけではない。過去を振り返れば需要激減の局面は何度も訪れており、また起こり得る。世界では景気後退が迫っている。当面を生き永らえる対症療法の後は、傷ついた財務を抱えながら、人事も事業も組織も根本治療を要する。特集『ANA・JAL 黒字回復後の修羅』では、11月14日(月)から26日(土)までの全13回にわたり、航空会社における黒字回復後の修羅道に迫る。(ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美)

#1 11月14日(月)配信
ANA「次の新社長」レースで早くも乱気流、予定調和をぶち壊す衝撃候補の実名公開

ANA・JAL 黒字回復後の修羅#1Photo: JIJI

 ANAホールディングスは4月にトップが交代し、芝田浩二社長が就任した。前社長とわずか2歳差ということもあり、早くも関心が集まるのは次の世代交代の行方。次期後継者レースには王道の顔触れがそろう一方、衝撃的な人物の名が挙がる。この人物へのバトンタッチは、役員や執行役員の顔触れを激変させることにつながる。

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#2 11月15日(火)配信
JAL次期トップ人事は「大政奉還」濃厚、整備・パイロット畑社長は終焉で事務系復権へ

ANA・JAL 黒字回復後の修羅#2Photo:JIJI

 日本航空は2010年の経営破綻以降、整備かパイロットの出身者が社長のバトンをつないできた。破綻前まで社長を輩出してきた事務系出身者は、裏方へと回った。10余年を経て、この流れが変わろうとしている。次期社長の最有力候補は事務系エリート。現場系からの大政奉還が濃厚になっている。

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#3 11月16日(水)配信
ANA「40歳年収1000万円」復活!“年収3割減地獄”から脱しJALに再逆転【ANA・JAL給料対決】

ANA・JAL 黒字回復後の修羅#3Photo:PIXTA

 全日本空輸(ANA)の総合職社員はコロナ禍の影響で月給カットと賞与激減のダブルパンチを受け、年収が3割も縮小。この結果、10余年前に経営破綻した日本航空に年収で下回るという立場逆転が起きた。が、ここにきて辛酸をなめたANAが再逆転を迎える。

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#4 11月17日(木)配信
ANA「エリート街道」に天変地異!子会社の給料が本体を上回る構造改革の波紋

ANA・JAL 黒字回復後の修羅#4Photo by Masami Usui

 ANAグループにおいて、航空事業の中核として売り上げの大半を生み出す全日本空輸(ANA)は、グループ会社の中で最も給料水準が高いのが当たり前とされてきた。ところがこの不文律が壊れた。本体の給料を上回る子会社が現れたのだ。

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#5 11月18日(金)配信
楽天経済圏を侵食する「ANAマイル経済圏」、売上高4000億円への倍増計画に潜む急所

ANA・JAL 黒字回復後の修羅#5

 ANAホールディングスはマイレージ会員の顧客基盤を活用し、非航空事業の売り上げを数年で倍増の4000億円に拡大することを目指している。楽天グループが楽天会員へ向けて金融や物販などさまざまなサービスを提供する「楽天経済圏」のように、「ANA経済圏」をつくるものだ。既存プレーヤーに対し勝算はある。が、アキレス腱も抱える。

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#6 11月19日(土)配信
ANAとJALのCAがホンネでダメ出し!「働きやすいけど出世しにくいのは…」

ANA・JAL 黒字回復後の修羅#6Photo:PIXTA

 世界的に総じて旅客需要が回復に向かい、日本でも水際対策の緩和もあり、全日本空輸(ANA)や日本航空(JAL)の客室乗務員(CA)はフライトが急増。目下、大忙しの日々を送る中、CAたちは改めて中長期的なキャリアを考えるようになった。会社側もCAの働き方を見直すようになった。ではANAとJAL、働きやすいのは?出世しやすいのは?

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#7 11月20日(日)配信
ANAで「空飛ぶタクシー」に挑む36歳社員を直撃!“夢の事業”はキャリアアップになる?

ANA・JAL 黒字回復後の修羅#7Photo:Joby Aviation提供/JIJI

 ANAホールディングスの36歳の社員が、新たな空の交通手段になると期待される「空飛ぶタクシー」の事業化に挑んでいる。創造的ではあるけれど、現時点で主力でもなければ稼いでもいない事業。そこに携わるというのは、社内でどんな立ち位置になるのか。

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#8 11月21日(月)配信
ANAとピーチのコードシェア「わずか1年で解消」、大失敗の知られざる裏側

ANA・JAL 黒字回復後の修羅#8Photo:JIJI

 全日本空輸(ANA)とLCC(格安航空会社)のピーチ・アビエーションは10月末、コードシェア(共同運航)をやめた。スタートから1年ちょっとでのストップ。明らかに失敗だった。コードシェアが失敗した真相に迫る。

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#9 11月22日(火)配信
ANAに足枷、JALはジレンマ…航空2強「黒字回復」でも決算書ににじむ苦悩の正体

ANA・JAL 黒字回復後の修羅#9Photo:PIXTA

 ANAホールディングス(HD)と日本航空(JAL)は2023年3月期、いずれも3年ぶりの黒字回復を見込む。しかし、コロナ禍が落ち着いて赤字地獄から脱したとて、安泰なわけではない。ライバル両社は構造改革が至上命令。ANAHDとJALを苦しめる足かせとジレンマの正体に迫る。

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#10 11月23日(水)配信
「JALはANAを再び超える?」JAL専務が記者の直撃に答えた3年後の未来図

ANA・JAL 黒字回復後の修羅#10Photo by M.U.

 日本航空(JAL)はANAホールディングスを再び超えるのか――。コロナ禍の危機に直面したJALの財務を支えてきた菊山英樹代表取締役専務を直撃した。

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#11 11月24日(木)配信
ANAとJAL「統合論」の現実味、犬猿のライバルが初の系列コードシェアを始めた皮算用

ANA・JAL 黒字回復後の修羅#11Photo:kyodonews

 日系航空の2強であるANAホールディングス(HD)と日本航空(JAL)はずっと犬猿の仲でありながら、2社統合論が付きまとってきた。この統合論を嫌がる2社が最近、度々手を組んでいる。ANAHDとJALが手を組む事情を明らかにする。

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#12 11月25日(金)配信
ANAもJALも「世界エアライン売上高ランキング」で転落!国のコロナ政策の影響くっきり

ANA・JAL 黒字回復後の修羅#12Photo:Photolibrary

 世界の航空会社が稼いだ売上高について、新型コロナウイルス感染拡大前と2年後で比較したところ、コロナ禍に対する国の政策が航空会社に与える影響があらわになった。世界の航空会社の売上高ランキングを作成した

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#13 11月26日(土)配信
ANAとJAL、「世界エアライン利益ランキング」で上位から大赤字のワースト組に没落

ANA・JAL 黒字回復後の修羅#13Photo:Photolibrary

 世界の航空会社の利益ランキングで、新型コロナウイルスの感染拡大前には上位組だった会社が、その3年後にワースト組に転落した。ANAホールディングス、日本航空しかりである。世界の航空会社の利益ランキングを作成した。

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Key Visual by Noriyo Shinoda

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