ビール完敗#予告Photo:PIXTA、kokoroyuki/gettyimages

ビール業界の地盤沈下が止まらない。折からの「ビール離れ」にコロナ禍が追い打ちをかけ、メーカーは工場閉鎖に着手するなどリストラに追い込まれた。長年業界を支えてきた既存の流通制度も限界を迎え、一部のビールメーカーは見直しを模索し始めた。「乾杯」の掛け声が飛び交っていた飲食店は、ビールメーカーの「完敗」を象徴する現場に変わった。特集『ビール完敗』は、2月6日(月)から全10回以上にわたり、ビジネスモデルの根底が崩れ去り、泥沼から抜け出せないビール業界の実情を追う。(ダイヤモンド編集部 山本興陽)

#1 2月6日(月)配信
キリンビール「支援金廃止」に取引先猛反発!既存流通網を揺るがす“卸飛ばし”の現実味

ビール完敗#1Photo:PIXTA

 キリンビールが取引先の特約店に対して、「取引保証金」の返還を通知した。キリンによる御礼金の一部廃止を意味し、取引先は「受け入れられない」と猛反発。既存流通網の軽視であり、“卸飛ばし”につながると捉えられ非難が殺到している。長年の商習慣を変えるキリンの一手が業界に広げる波紋を追った。

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#2 2月6日(月)配信
サントリー創業家のプリンス鳥井社長が語る決意「HD社長見据え、実績残していく」

ビール完敗#2Photo by Masato Kato

 サントリー社長で創業家出身の鳥井信宏氏がダイヤモンド編集部のインタビューに応じた。重ねて口にしたのが、国内酒類事業の「社内地位低下」への焦燥だ。自他共に認めるサントリーホールディングスの次期社長が語った言葉とは。

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#3 2月7日(火)配信
アサヒとサッポロで「工場閉鎖ドミノ」発生、ビール工場“次の閉鎖候補”はどこか

ビール完敗#3Photo by Koyo Yamamoto

 アサヒビールとサッポロビールが、コロナ禍で拍車が掛かったビール需要減を受けて工場を閉鎖した。次の閉鎖候補となるビール工場はどこか。大手4社の生産体制と工場の稼働率を解剖し、生産体制のリストラに着手していないキリンビールとサントリーの「再編候補シナリオ」を予測した。

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#4 2月7日(火)配信
アサヒ3年ぶりビール首位奪還の裏側を社長が解説「ドライとマルエフ2本柱戦略が大成功」

ビール完敗#4Photo by M.K.

 2022年のビール類シェアで3年ぶりに首位奪還を果たしたアサヒビール。その裏には、スーパードライとアサヒ生ビール(マルエフ)の「ビール2本柱戦略」があった。成功の要因を塩澤賢一社長が明かした。

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#5 2月8日(水)配信
サントリーは「大政奉還」目前?ビール大手4社のビール事業とHDのトップ人事を大予想!

ビール完敗#5Photo:Matthias Kulka/gettyimages

 サントリーホールディングスの次期社長に、創業家出身でサントリー社長の鳥井信宏氏が就任する「大政奉還」はいずれ行われるとみられている。2023年にビール大手4社のトップ人事に変化はあるのか。アサヒ、キリン、サントリー、サッポロのビール大手4社のビール事業会社とホールディングスの計8人の社長人事を大予想した。

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#6 2月9日(木)配信
「ビールの販売謝礼金を減らされた…」飲食店とメーカーの蜜月に亀裂、遠のくビール復活

ビール完敗#6Photo:PIXTA

 飲食店でも「ビール離れ」が始まっている。飲食店向けのビール販売がコロナ禍で激減したことで、メーカー側がビール販売の謝礼金を削減。乏しい支援に失望する外食企業とビールメーカーの溝が深まっている。一大市場だった飲食店との蜜月関係悪化は、ビール復活を遠のかせている。

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#7 2月10日(金)配信
キリンとサントリーが失敗した「中間持株会社」、周回遅れで設立したアサヒに勝算はあるか

ビール完敗#7Photo:Diamond

 アサヒグループホールディングスは国内の中間持株会社、アサヒグループジャパンを2022年に設立し、23年1月から”特殊部隊”も始動した。しかし、中間持株会社はビール業界では“鬼門”だ。キリンホールディングスとサントリーホールディングスは中間持株会社の設立からわずか5年程度で解散した“負の歴史”がある。周回遅れで中間持株会社を設立したアサヒに勝算はあるのか。

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#8 2月11日(土)配信
ビール・チューハイ主要30商品「値上げ率」ランキング!4位氷結、2位金麦、1位は?

ビール完敗#8Photo by K.Y.

 原材料高の影響で、相次いで値上げに踏み切った酒類メーカー。値上げの実態を分析すると、カテゴリーや商品ごとに濃淡がある。コンビニやスーパーなどでもおなじみのビール類・チューハイの主要30商品「値上げ率」ランキングをお届けする。

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#9 2月12日(日)配信
サッポロ社長が語る「黒ラベル好調、ヱビス苦戦」でもビール二刀流を続ける理由

ビール完敗#9Photo by M.K.

「黒ラベル」と「ヱビス」というビール二大ブランドを抱えるサッポロビール。足元の販売は、「黒ラベル好調、ヱビス苦戦」と明暗が分かれるが、野瀬裕之社長は“二刀流”を続ける意義を強調する。その裏ではビール工場再編に着手。繰り出す次の一手に迫った。

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#10 2月13日(月)配信
キリンビール2位転落でも堀口社長が明かす自信「ボリュームからバリュー発想へ」

ビール完敗#10Photo by M.K.

 2022年のビール類シェアで3年ぶりに2位へ転落したキリンビール。しかし、堀口英樹社長は「ボリュームからバリュー発想へ」の転換を強調する。アサヒビールから再び王座を奪い取ることができるのか。堀口社長が“勝ち筋”を明かした。

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#11 2月15日(水)
よなよなエール「広告なし」でも小売店が扱う理由、社長が明かす19年連続増収の秘密

ビール完敗#11Photo by Koyo Yamamoto

 クラフトビール最大手ヤッホーブルーイングは、19年連続増収を果たすなど右肩上がりの成長を続けている。主力ビール「よなよなエール」などが広告なしでも、大手4社の商品に押し出されず大手小売店の棚に置かれ続ける理由は何か。井手直行社長を直撃した。

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#12 2月17日(金)
アサヒが北米ビール市場攻略に用意した「3本の矢」とは?海外事業のキーマンが激白!

ビール完敗#12Photo:Roydee/gettyImages, Koyo Yamamoto

 アサヒグループホールディングスは2016~20年に、欧州と豪州で2兆円超を投じる大型買収を進めた。その結果、16年には10%に届かなかった事業利益の海外比率は、70%超にまで急拡大した。次にアサヒが狙うのは「北米市場」だ。海外戦略のキーマンである朴泰民取締役が、北米攻略に向けた“3本の矢”を明かした。

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