二番底か高値奪還か 最強株で勝つ!#17Photo:Adam Smigielski/gettyimages

1ドル=140円台の円高が続く中で、注意しなければいけないのが企業業績への影響だ。特集『二番底か高値奪還か 最強株で勝つ!』の#17では、主要25社の為替感応度をまとめた。これを見れば、どの企業で円高のダメージが大きいのかが一目瞭然だ。(ダイヤモンド編集部 山本 輝)

円高進行で業績悪化懸念
各社の為替感応度は

 一時1ドル=160円を超える歴史的な円安となった7月から一転、足元では1ドル=約143円で推移する。

 米国がついに利下げ局面に転じ、一時の1ドル=160円水準には戻らず来年にかけても円高傾向が継続するとみられる中で、気を配らなければならないのが、企業業績の動向だ。

 輸出産業にとっては、現在の円高は業績への逆風だ。すでに自動車セクターなどにおいては、為替が定着する水準や米国大統領選の不透明感などがハードルとなって、全体的に株価が低迷している。

 もちろん、円高の影響を受けるのは自動車セクターだけではない。

 そこで今回、円高による企業への影響を明らかにすべく、主要企業25社の為替感応度をまとめた。為替感応度は、為替が1ドル当たり1円円高(円安)に振れた場合の利益の減少額(増加額)を示している。

 これを見れば、どの企業が円高のダメージを受けやすいのかが一目瞭然だ。早速、次ページでその詳細をみていこう。