祇園で舞妓さん&芸妓さんに気軽に会える場所

ギオンコーナー舞妓さんによる京舞が見られる「ギオンコーナー」(東山区) 写真提供:おおきに財団

 祇園では、お茶屋へと向かう夕刻や、舞や唄のお稽古に出掛ける昼間、舞妓さんや芸妓さんの姿が見られることもあります。カメラを持って後を追いかけるのはもちろんナンセンス。とはいえ、一見さんにお茶屋遊びはハードルが高いものです。でも大丈夫、気軽に体験できる場所があります。

 茶席付きの都をどり観覧券を買い求めると、芸妓さんの優美な所作を見ながら抹茶と和菓子をいただくことができます。

 また、祇園甲部歌舞練場に隣接するギオンコーナーでは、京舞をはじめ、狂言、舞楽、茶道、華道、箏、能(または文楽)といった、世界に誇れる日本の伝統芸能や伝統文化の特徴的な部分を1時間に凝縮した公演が見られます。冬季公演時のみ、公演後に舞妓さんと一緒に記念撮影をすることもできます。

 冒頭でご紹介した祇園 花街芸術資料館は、八坂倶楽部の中にあります。廊下でつながっている祇園甲部歌舞練場と共に、国の登録有形文化財に指定されている木造2階建てで、元は大正天皇の即位に伴う祝宴会場だったとか。立派な池泉回遊式のお庭も見どころです。

 別料金が必要となりますが、2階の舞台で行われる京舞の実演では、お茶屋で鑑賞している気分が味わえます。公演の合間には、これまた別料金ですが、舞妓さんらと一緒に記念撮影もできますよ。ただし都をどりの開催期間を含む3月中旬から5月上旬は、残念ながら会場の関係で休館となりますのでご注意を。

 お茶屋につてのない人でも、舞妓さんの舞を鑑賞しながら京料理をいただくことができます。一つは「おこしバス(京都定期観光バス)」のプラン。もう一つ、祇園にある「新門荘」では、舞妓さんの舞を鑑賞したり、お座敷遊びを体験したり、料理をいただきながら会話したりできるプランも用意されています。