
「Tポイント」と言えば、2003年に開始した共通ポイント。その「Tポイント」を貯めたり、使えたりするポイントカードが「Tカード」だ。
(関連記事⇒【ポイントカードのメリット・デメリット】「Tポイント」「Ponta」「Rポイント」を徹底比較!今さら聞けない共通ポイントサービスの歴史とそれぞれのメリット&デメリットを徹底解説!)
現在、「Tカード」は、ファミリーマートやENEOS、ドトールコーヒーなどの店舗に加え、Yahoo!ショッピングやLOHACO、ニッセンなどのインターネットショップ、ソフトバンクやトーンモバイルの携帯電話料金など、131社・45万6051店で利用可能となっている(記事執筆時)。
また、各企業が発行している「Tカード」やアニメ・アイドルなどと提携した「Tカード」があり、それぞれカードフェイスが異なっている。さらに、これらの「Tカード」はカードフェイスが異なっているだけではなく、クレジットカード機能付きのものやプリペイドカード式のものなどがあり、実に様々なタイプの「Tカード」を各企業が発行しているのだ。
様々なタイプがあるものの、どの「Tカード」も「Tポイント加盟店」で「Tポイント」を貯めたり、使ったりすることができるため、「Tカード」は「共通ポイントカード」と呼ばれている。
しかし、保有している「Tカード」によって、特典が異なる場合があることはご存知だろうか? 他の共通ポイント運営会社の方と話をしていても、「保有している『Tカード』によって特典が異なる」ということを知らない人が多かったため、今回は各種の「Tカード」の特典を紹介しよう。
女性はファミリーマートでの買い物がお得になる
「ファミマTカード(クレジット機能なし)」

「ファミマTカード(クレジット機能なし)」とは、ファミリーマートのレジで配布されている「Tカード」のこと。
この「ファミマTカード(クレジット機能なし)」には、ファミリーマートだけで使える「レディースデー」という特典がある。会員登録時に「女性」で登録した「ファミマTカード」を「レディースデー(毎週水曜日)」に提示すると、通常ポイントに加え、さらに200円につき1ポイントを獲得できるのだ。
この「レディースデー」は、「ファミマTカード」の限定特典であり、他の「Tカード」だと「レディースデー」を利用できない。
金券類などの購入時にもポイントが付与される
「ファミマTカード(クレジット機能付き)」

「ファミマTカード(クレジット機能付き)」も、前述した「レディースデー」の特典が利用できるうえ、火曜日・土曜日(カー・ドの日)には、提示により付与されるポイントが3倍になる特典がある。
なお、ファミリーマートには、月間の利用金額に応じて獲得ポイントがアップする「ファミランク」というお得な制度がある。獲得できるポイントについては、下記の関連記事を参照していただきたい。
(関連記事⇒ソフトバンク利用者はファミリーマートで買い物を!Tカード番号を事前登録するだけで、ポイント3倍。「ファミマTカード」を持てば最大5%還元も可能に!)
また、ファミリーマートでは、基本的にクレジットカードや電子マネーを利用できるが、切手や葉書、宅急便、金券類はクレジットカードや電子マネーで購入することができない。さらに、これらの購入時に「Tカード」を提示しても「Tポイント」を獲得することもできない。
しかし、「ファミマTカード(クレジット機能付き)」ならば、切手や葉書、宅急便、金券類の購入時にもクレジットカード払いが可能となる。もちろん、「ファミマTカード(クレジット機能付き)」でクレジットカード支払いをした場合も、200円につき1ポイントを獲得可能だ(ただし、提示によるポイントは付かない)。
■ファミマTカード | ||
還元率 | 0.5% | |
発行元 | ポケットカード | |
国際ブランド | JCB | |
年会費 | 無料 | |
家族カード | あり(年会費無料) | |
ポイント付与対象の 電子マネー |
モバイルSuica |
ENEOSで提示すると、確実に会員価格で給油できる
「ENEOS Tカード」

「ENEOS Tカード」はENEOSが発行している「Tカード」。この「ENEOS Tカード」をENEOSで提示すると特典が利用できる。
通常、ガソリンスタンドには会員価格と店頭価格があり、会員価格は店頭価格よりも1リットルにつき2円ほど安いことが多い。

ENEOSで通常の「Tカード」を提示すると、会員価格で給油が可能になるのだが、店舗によっては店頭価格での給油になってしまうことがある。
しかし、ENEOSで「ENEOS Tカード」を提示すれば、確実に会員価格で給油ができる。車をよく運転する人は通常の「Tカード」ではなく、「ENEOS Tカード」を使ったほうがいいだろう。
では、ENEOSで給油する際、通常の「Tカード」を提示した場合と、「ENEOS Tカード」を提示した場合で、どれほど差がでるのかを計算してみよう。ガソリンの店頭価格が130円、会員価格が128円だったときに、40リットル給油した場合のガソリン代と付与ポイントをまとめると、次のようになる。
一般的な「Tカード」 | 「ENEOS Tカード」 | |
ガソリン代(店頭価格130円×40リットル) | 5200円 | 5120円 |
獲得Tポイント | 26ポイント | 25ポイント |
つまり、「Tカード」の種類が違うだけで、ガソリン代に80円も差が出てしまうのである。
もちろん、クレジットカードで支払えば、さらにクレジットカードのポイントも獲得できる。
還元率が最大で5%にもなる
「ソフトバンクカード(おまかせチャージ)」

「ソフトバンクカード」は、ソフトバンクユーザーだけが申し込める「Tカード」だ。基本的にはプリペイドカードなのだが、「おまかせチャージ」の設定でクレジット機能を利用することが可能になる。
Visa加盟店で「ソフトバンクカード」を使って決済すると、100円につき1ポイントが貯まる。もちろん、「Tポイント加盟店」であれば、「ソフトバンクカード」を「Tカード」として提示することで「Tポイント」を貯めることも可能だ。
また、ソフトバンクの携帯電話に「Tカード番号」を登録して、TSUTAYA、ガスト、ファミリーマートで「Tカード」を提示すると、ポイントが3倍になる「3倍ザー!」というキャンペーンが現在行われている。さらに、TSUTAYA、ガスト、ファミリーマートで「ソフトバンクカード」を使って決済すると、ポイントが5倍になるキャンペーンも実施中だ。
(関連記事⇒ソフトバンク利用者はファミリーマートで買い物を!Tカード番号を事前登録するだけで、ポイント3倍。「ファミマTカード」を持てば最大5%還元も可能に!)
例えば、ファミリーマートで200円の商品を購入する際、ソフトバンクの携帯電話に「Tカード番号」を登録した「ソフトバンクカード」を提示し、その「ソフトバンクカード」で決済したときの付与ポイントをまとめると、次のようになる。
【ファミリーマートで200円の商品を購入した場合】
・「ソフトバンクカード」を「Tカード」として提示することで、「3倍ザー!」が適用
⇒3 Tポイント(200円につき1 Tポイント×3)
・「ソフトバンクカード」で決済
⇒2 Tポイント(100円につき1 Tポイント)
・「ソフトバンクカード」で決済すると、ポイントが5倍になるキャンペーン
⇒5 Tポイント(200円につき1 Tポイント×5)
つまり、TSUTAYA、ガスト、ファミリーマートの3店舗で、ソフトバンクの携帯電話に「Tカード番号」を登録した「ソフトバンクカード」を提示し、決済すれば、通常の「Tカード」を提示したときの10倍の「Tポイント」を獲得できるのだ。
このポイントが5倍になるキャンペーンと「3倍ザー!」の終了期間は、どこにも明記されていない。しかし、いつか終了してしまうキャンペーンのはずなので、定期的に情報を確認する必要があるだろう。
以上、今回は「Tカード」の種類によって特典が異なることを紹介した。
なお、貯まっている「Tポイント」を他の「Tカード」に移すサービスがあるので、今持っている「Tカード」よりも自分に合った「Tカード」を見つけたら、そちらに切り替えることをおすすめする。
■ファミマTカード | ||
還元率 | 0.5% | |
発行元 | ポケットカード | |
国際ブランド | JCB | |
年会費 | 無料 | |
家族カード | あり(年会費無料) | |
ポイント付与対象の 電子マネー |
モバイルSuica |