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【ポイントカードのメリット・デメリット】「Tポイント」「Ponta」「Rポイント」を徹底比較!今さら聞けない共通ポイントサービスの歴史とそれぞれのメリット&デメリットを徹底解説!

2014年12月3日公開(2022年3月29日更新)
ポイ探ニュース(菊地崇仁)
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「Tポイント(Tカード)」、「Pontaポイント(Pontaカード)」、「楽天スーパーポイント(Rポイントカード)」カードフェイス

 「Tポイント(Tカード)」や「Pontaポイント(Pontaカード)」、「楽天スーパーポイント(Rポイントカード)」など、今や当たり前になっている「共通ポイントサービス」。しかしその歴史は、まだまだ浅い。

 今回は、そんな「共通ポイントカードの歴史を振り返りながら、「Tカード」と「Pontaカード」、「Rポイントカード」、それぞれの特徴を比較していこう。

共通ポイントサービスの先駆者「Tカード」は
もともとTSUTAYAの会員証から始まった

 過去を振り返ると、もともとポイントカードというものは、それを発行した店舗だけで使えるものだった。良くても、同一グループで利用できる程度だった。

 ひどい店になると、同じグループにもかかわらず利用する店舗によって使えるポイントカードが異なる場合もあった。○○新宿店と○○池袋店で、それぞれ別のポイントカード(会員証)になっている場合、会社の近くと自宅の近く同じグループの店を使うためには別々のポイントカードを作らなければならないのだ。そんな状況から、様々な店舗でポイントカードが発行され、財布の中にどんどんポイントカードが増えていくことになった。

 実は、従来のTSUTAYAの会員証も、店舗ごとに別々のポイントカードが必要となるタイプだった。しかしTSUTAYAはその不便さに気が付き、店舗ごとに別々だった会員証を共通化することを決定。そのタイミングで、共通ポイントサービスの導入が検討された。

 そして2003年10月、TSUTAYA会員証の提示でENEOS、ローソンで「Tポイント」が貯まるようになり「共通ポイントサービス」が開始される。さらに2004年4月にはTSUTAYA会員証が全店で共通化され、今の「Tカード」となった。共通ポイントサービスの先駆者、「Tカード」の誕生だ。

 それ以降、「共通ポイントカード」、急速に我々の生活に入り込んで来ることになる。

なぜ、企業は「共通ポイントサービス」に参加するのは
今まで獲得できなかった顧客を「相互送客」するため

 ポイントは、もともと消費者を囲い込むためのものだ。消費者は貯まったポイントを使うために、再びポイント発行店舗に来店する。しかし共通ポイントサービスの場合は、自分の店舗で付与したポイントを、他店で利用される場合もある。これでは、再度来店してもらうというポイント本来の役割を果たすことができない。

 では、なぜ企業は「共通ポイント」に参加するのだろうか?

「共通ポイント」への参加メリットは、“相互送客”だ。例えば、ファミリーマートで「Tカード」を提示して商品を買うと、レシートにクーポンが付いてくる場合がある。このクーポンは、「Tカード」の会員属性により出力される内容が異なるのだ。

 例えば、20代女性にはエクセルシオールカフェのクーポンが、30代男性には牛角のクーポンが出てくる。これにより、ファミリーマートに来たお客をエクセルシオールカフェや牛角に誘導することが可能となった。つまり、加盟店同士でお互いに送客しあうことで、今まで獲得できていなかった利用者(下図中のAさんやBさん)にも利用してもらえるようになる

従来のポイントカードイメージと共通ポイントカードのイメージ

 つまり、ポイントサービスは、単なる“囲い込み”のツールから、“人の誘導”ツールに変わったのだ。

Tポイント(Tカード)が注目された理由は
お得感と使い勝手の両立

 ポイントが広まってきた背景には、長引くデフレの影響から「少しでも得をしたい」という人が増えてきたことがある。私が運営するポイント交換案内サイトの「ポイ探」も、そんな状況の中で2006年4月にオープンした。そして2007年には、「nanaco」、「WAON」、「PASMO」が相次いで登場。「電子マネー元年」と呼ばれ、ポイントに社会の関心が集まり始めた。

 共通ポイントの中で一番初めに広く注目され始めたのが、「Tポイント」だ。

 共通ポイントのメリットのひとつは、買い物のときに提示することでポイントが貯まる上に、クレジットカードや電子マネーで決済すれば1回の買い物で2重にポイントを手に入れることができることだろう。貯まったポイントを1ポイント単位で利用できることも評価された。例えば、「103円の買い物のとき、3円分をポイントで支払い、100円分を他の決済手段で支払える」、ということができる。

 共通ポイントの魅力は、お得さだけでない。1枚のカードさまざまな店舗で利用できることから、財布の中のポイントカードを減らすことができ、「ポイントカードの断捨離」という面でも人気が高まったのだった。

ポイントカード提示+クレジットカードでポイントをダブルで取得

「Pontaカード(Pontaポイント)」が
「Tカード」のライバルとして登場

 こうした共通ポイントサービスのメリットに目をつけたのが、「Pontaカード」だ。

 2010年3月に、ローソンのポイントカードとゲオの会員証が「Pontaカード」に切り替わり、ローソン、ゲオだけでなく、昭和シェル石油などぞくぞくと「Tカード」加盟店のライバル店と提携し、「Tカード」と同じように「Pontaカード」を提示するとポイントが貯まるサービスを開始した。

 このころから、「『Pontaポイント』と『Tポイント』はどちらがお得か?」といった記事を目にするようになった。

「Yahoo!+Tカード」陣営に対抗するため
「Rポイントカード(楽天スーパーポイント)」が誕生!

 「Pontaカード」の登場から約4年半、2014年10月から、楽天が「Rポイントカード」を発行。楽天市場や楽天ブックスなどの利用で貯まる「楽天スーパーポイント」を、リアル加盟店でも利用できるようにした共通ポイントサービスをスタートした。

 楽天が「Rポイントカード」で共通ポイントサービスに参入した理由は、「Pontaカード」とは異なる。

 2012年6月、Yahoo!ショッピングで貯まる「Yahoo!ポイント」が廃止、「Tポイント」に変更されるという発表があった。多くのユーザーを抱える「Tポイント」がYahoo!ショッピングでも利用できるようになると、オンラインショッピングモールとして圧倒的だった楽天市場の地位が危うくなる

 そんな懸念から、「Yahoo!ポイント」廃止の発表から約半年後、2013年3月に、楽天も「Rポイントカード」を発行してリアル店舗で「楽天スーパーポイント」を利用できるようにする、と発表したのだった。つまりこれまでネットの中でしか利用ができなかった「楽天スーパーポイント」が、街中の実店舗で貯めたり使ったりできるようになったのだ。

「Tカード」vs「Pontaカード」vs「Rポイントカード」
共通ポイント三国志が開戦!

 Yahoo!ショッピングがポイントサービスを「Tポイント」へ切り替え、楽天が「Rポイントカード」での共通ポイントサービスに参入したことで、「リアル加盟店+オンラインショッピングモール」が共通ポイントサービスの条件となった。

 このことから、これまで注目を集めていた「Tカード vs Pontaカード」という従来の構造から、「Tカード(+Yahoo!ショッピング)」vs「Rポイントカード(+楽天市場)」という構図が主流となってきた。

 リアル店舗との共通ポイント化が遅れた「Pontaカード」は、「Tカード」「Rポイントカード」から一歩取り残された状況となり、オンラインショッピングモールとの提携が必須となった。そんな「Pontaカード」が目をつけたのがリクルートだ。

 リクルートは、2013年3月にオンラインショッピングモールの「ポンパレモール」を開始。ポンパレモールでの購入では3%の「リクルートポイント」が貯まり、他社よりも2%も多くポイントが貯まることをアピールした。新しく還元率2.0%の「リクルートカードプラス」(年会費2000円+税)、還元率が「楽天カード」や「Yahoo! JAPAN JCBカード(※)」よりも0.2%高い、1.2%の「リクルートカード」(年会費無料)も発行して、攻勢を仕掛けた。

(※2015年3月31日に募集終了。2015年4月1日より、Tポイントカードと一体になってより使い勝手が良くなった「

 しかし、ポンパレモールの加盟店は1年で1000店舗程度と伸び悩んでいる。その原因は、「リクルートポイント」の「使い道の狭さ」だろう。

 いくら多くのポイントが貯まっても、使い道がなければ利用者にとって意味は無い。楽天市場やYahoo!ショッピングでは数万店舗でポイントを利用でき、ほぼ買えない商品が無い状態なのに対して、「リクルートポイント」は1000店でしかポイントを利用できない。加盟店舗が少ないゆえに価格競争もあまりなく、2%増量されたポイントに魅力を感じない利用者も多かったのだ。

 この状況の中、ポイントの使い道を解決したいリクルートと、オンラインショッピングモールを取り込みたい「Pontaカード」が提携するのは、当然の流れだろう。

 2014年7月から「リクルートポイント」と「Pontaポイント」の相互交換が開始され、2015年春には「リクルートポイント」を廃止、「Pontaポイント」に統合することになる。

 そして共通ポイントサービス業界では、「Tカード」vs「Rポイントカード」vs「Pontaカード」の全面対決が本格的に開始されることとなった。

>>次ページからは、この3つの共通ポイントサービスのサービス内容を徹底比較し、どれを持つべきなのか検討していこう。


【ポイントカード別おすすめクレジットカードはこれだ!】

●「Tポイント」を貯めるには⇒

Yahoo! JAPANカード
還元率 1.0~3.0%
「Yahoo! JAPANカード」のカードフェイス
発行元 ワイジェイカード
国際ブランド VISA、Master、JCB
年会費 永年無料
家族カード あり(年会費永年無料)
ポイント付与対象の
電子マネー
モバイルSuica、ICOCA、
nanaco
(還元率0.5%)
au WALLET
(Masterのみ)
「Yahoo! JAPANカード」の公式サイトはこちら

●「楽天スーパーポイント」を貯めるには⇒

楽天カード
還元率 1.0~3.0%
(通常時は還元率1.0%、楽天市場や楽天ブックス利用時は還元率3.0%に。なお、楽天市場・楽天ブックス利用時に獲得できる+1.0%分はポイント付与の翌月末までの期間限定ポイント)
楽天カードの詳細はこちら!
発行元 楽天カード
国際ブランド VISA、Master、JCB、AMEX
年会費 永年無料
家族カード あり(年会費無料)
ポイント付与対象の
電子マネー
楽天Edy(還元率0.5%)
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還元率、年会費etc.で比較! 人気のおすすめクレジットカード

還元率 年会費
(税込)
ブランド 電子マネー対応
(ポイント付与対象)
カード
フェイス

 ◆三井住友カード(NL)

0.5~7.0% 永年無料 VISA
Master
iD
三井住友カード(NL)の公式サイトはこちら
【三井住友カード(NL)のおすすめポイント】
券面にカード番号が記載されていない「ナンバーレス(NL)」なのが特徴(カード番号はアプリで確認可能)。通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、Apple PayやGoogle Payに「三井住友カード(NL)」を登録して「Visaのタッチ決済」または「Mastercardタッチ決済」を利用すれば、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルド、サイゼリヤ、バーミヤンなど、対象のコンビニや飲食店では還元率7%に大幅アップ(※)する! さらに、獲得できる「Vポイント」は、dポイント、Pontaポイント、楽天ポイント、ANAマイルなどに交換できるほか、「1ポイント=1円」としてカード利用額に充当できるなど、ポイントの汎用性が高いのも魅力!
※ 一部店舗および一定金額を超える支払いでは指定の決済方法を利用できない場合、または指定のポイント還元にならない場合あり。iD、カードの差し込み、磁気取引による決済は7.0%還元の対象外。Google PayではMastercardタッチ決済は利用不可。
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NTTドコモ「dカード」の公式サイトはこちら

 ◆楽天カード

1.0~3.0% 永年無料 VISA
JCB
Master
AMEX
楽天Edy
(楽天Edyへの
チャージ分は
還元率0.5%)
楽天カード公式サイトはこちら
【楽天カードのおすすめポイント】
楽天市場や楽天ブックス、楽天トラベルを利用している人はもちろん、楽天ユーザー以外にもおすすめの「年会費無料&高還元」クレジットカードの代表格。通常還元率は1.0%だが、楽天市場や楽天ブックスでは最低でも還元率が3.0%以上に! また、「楽天ポイントカード」や電子マネーの「楽天Edy」との併用で、楽天グループ以外でも還元率は1.5~2.0%以上になる! ゴールドカードの「楽天プレミアムカード」も格安の年会費で「プライオリティ・パス」がゲットできてコスパ最強
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 ◆イオンカードセレクト

0.5~1.0%

永年無料 VISA
JCB
Master
WAON
モバイルSuica
SMART ICOCA

モバイルSuicaと
SMART ICOCAへの
チャージ分は還元率0.25%)
イオンカードセレクトのカードフェイス
【イオンカードセレクトのおすすめポイント】
一般的な「イオンカード」ではポイントがつかない「WAON」チャージでポイントが貯まり、「ポイント2重取り」ができるのが最大のメリット。また、「イオンカードセレクト」の保有+月1回のカード(または搭載のWAON)決済+ネットバンキングに登録という3つの条件を満たすだけで「イオン銀行Myステージ」の「シルバーステージ」に到達し、「イオン銀行」の普通預金金利がアップするので、「イオンカードセレクト」以外の「イオンカード」保有者はすぐ切り替えよう! しかも「イオンカードセレクト」で年間50万円以上を利用すれば、年会費無料のゴールドカード「イオンゴールドカードセレクト」が手に入り、「イオン銀行Myステージ」が無条件で「ゴールドステージ」に! なお、2024年10月1日~12月8日に入会すると、カード発行後1カ月間は対象のイオンモール専門店での買い物が5%OFF(請求時)になるキャンペーンを開催中!
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還元率 年会費
(税込)
ブランド 電子マネー対応
(ポイント付与対象)
カード
フェイス

 ◆三井住友カード ゴールド(NL)

0.5~7.0%

5500円
(ただし、年100万円以上の
利用で次年度から永年無料
VISA
Master
iD
三井住友カード ゴールド(NL)のカードフェイス
【三井住友カード ゴールド(NL)のおすすめポイント】
券面にカード番号が記載されていない“ナンバーレス(NL)”のゴールドカード。年会費5500円(税込)だが、年間100万円を利用すると(※1)、次年度から年会費が“永年無料”になるうえに、1万ポイントが「継続特典」としてもらえるのが大きな魅力! さらに、通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、Apple PayやGoogle Payに「三井住友カード ゴールド(NL)」を登録して「Visaのタッチ決済」または「Mastercardタッチ決済」を利用すれば、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルド、サイゼリヤ、バーミヤンなど、対象のコンビニや飲食店では還元率7%に大幅アップ(※2)するなど、ポイントも貯まりやすくてお得!
※1 対象取引などの詳細は、三井住友カードの公式サイトでご確認ください。※2 一部店舗および一定金額を超える支払いでは指定の決済方法を利用できない場合、または指定のポイント還元にならない場合あり。iD、カードの差し込み、磁気取引による決済は7.0%還元の対象外。Google PayではMastercardタッチ決済は利用不可。
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 ◆JCB CARD W(ダブル)

1.0~10.5%
(※)
永年無料 JCB QUICPay
JCB CARD W(ダブル)公式サイトはこちら
【JCB CARD W(ダブル)のおすすめポイント】
39歳以下の人だけが申し込める、年会費無料のうえに通常還元率1%のお得な高還元クレジットカード!(40歳以降も継続して保有可能)さらに「ORIGINAL SERIESパートナー加盟店」の「ポイントアップ登録(無料)」をすれば、Amazonやセブン-イレブンなどでは還元率2%、スターバックスでは「スターバックスカード」へのチャージで還元率5.5%、「Starbucks eGift」の購入で還元率10.5%に!
※貯まったOki Dokiポイントを「JCB PREMO」に交換した場合の還元率。
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「JCB CARD W」は、年会費無料で還元率1%以上のお得な高還元クレジットカード!「JCB CARD W」のメリット・デメリットを他のカードと比較して検証!
JCB CARD W(ダブル)のメリットを解説!「年会費無料」「常に還元率1.0%以上」「ポイントの使い勝手が良い」と三拍子そろった高還元クレジットカード!
JCB CARD Wの公式サイトはこちら

 ◆アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード

0.3~1.5%
(※1)
3万9600円 AMEX
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カードの公式サイトはこちら
【アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カードのおすすめポイント】
日本で最初に発行されたゴールドカード「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」の後継カードだけに、ステータス&付帯サービスは最高レベルで、カードが金属製という特別感もあって、一般的なゴールドカードとはケタ違い。たとえば、年間200万円(税込)以上を利用してカードを継続保有すると、国内40カ所以上の高級ホテルに無料宿泊できる「フリー・ステイ・ギフト」は、もはや一般的なプラチナカードすら凌駕するレベルの特典だ。さらに、高級レストランを2人以上で利用すると1人分が無料になる「ゴールドダイニング by 招待日和」や、世界1400カ所以上の空港ラウンジを年2回まで無料で利用できる「プライオリティ・パス」最高補償額1億円の「海外旅行傷害保険」が付帯するなど、もはや「ゴールドカード」の枠組みを大きく飛び越えている。また、家族カードは2人目まで年会費無料でお得(3人目以降は年1万9800円・税込)。
※貯まるポイントをマイルに交換した場合。1マイル=1.5円換算。
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