クレジットカード比較
【第34回】 2012年7月6日 ザイ・オンライン編集部

その貯め方は間違ってないか!? 
百貨店やガソリンスタンド純正ポイントカードの“落とし穴”とは…

「ポイントの達人」のスゴワザに学べ!(その2)

前回(「税金の支払いでもポイントがつく!“年間8万円分以上”を無理なく貯めるテクニック!」)に続き、ポイントの達人「ポイ探」代表の菊地崇仁さんに聞く“貯めワザ”の数々。今回は、ポイントを貯めるときに押さえておきたい基本中の基本的な考え方や、誤解しがちな”落とし穴”を紹介していこう。

マイルは、飛行機に乗ってこそおトク!

 多くのポイントは、1ポイント=1円や5円など、現金相当に変換するときの価値が一定だ。しかし、人気が高い「航空マイル(以下マイル)」の場合は、利用方法で価値が大きく変わってくる。

 そもそもマイルとして使うと、還元率が非常に高い。たとえば、LCCではない航空会社で飛行機に乗る場合、時期にもよるが東京-沖縄往復で1万8000マイル程度。普通に航空券を買えば数万円はかかって、仮に5万円で計算すると1マイル=2.7円にもなる。

 「しかも、マイルは国内より海外、エコノミーよりビジネスとその価値はさらに上がっていきます。飛行機に乗るつもりなら、マイルで貯めるのがいちばんおトクです」。フルサービスの飛行機にタダで乗れるのは、マイルを貯める醍醐味だ。

 ただし、注意点もある。マイルで飛行機に乗るには、期限内にある程度まとまったマイルを貯めなくてはならない。もちろん航空券以外にも替えられるが、「中途半端に貯めてほかのものに替えるなら、最初から還元率の高いカードを選んだほうがおトクです。航空券に替えられる程度のマイルを貯められるのか、まずはそこを検討するとよいでしょう」。

「純正カードが最もお得」とは限らない!「ポイント加盟店」に注目!

 また、百貨店やガソリンスタンドなどでは、純正カードを使うのがいちばんおトクと思っている人は多いのではないだろうか?

 「必ずしもそうではありません。たとえば、ENEOSでガソリンを入れる際、ENEOSカード(NICOS)ならリッター2円引き※で、1リッター135円としたら還元率は1.48%程度。でも、楽天カードなら2%還元で、純正カードよりおトクになります」(※ガソリンの会員価格等がなく、1カ月間のカード利用金額が1~2万円未満の場合)

 通常、楽天カードは1%ポイント還元だが、ENEOSは楽天の「ポイント加盟店」になっていてポイント付与が2倍になるためだ。クレジットカード会社では、こうした「加盟店サービス」を実施しているところが少なくない。事前にサイトなどで確認しておけば、純正カードに惑わされずに、最もおトクなカードを選んで使うことができる。

 一方、百貨店の高島屋でANAカードを利用すると、通常のカード利用ポイントのほかに、200円につき1マイルが加算される。これも、高島屋がANAカードマイルの加盟店になっているため。

 純正のタカシマヤカードなら8%ものポイントが付くが、「このカードを高島屋以外で利用した場合のポイント還元率は0.5%。高島屋で頻繁に買い物をする人は別ですが、そうでなければ加盟店特典のあるANAカードを使って、ポイントやマイルをまとめて貯めたほうがおトクかもしれません」。

 とくに、それぞれの店で純正カードを使った場合には、ポイントが分散してしまうのが大きなデメリット。「ポイントは、できる限り1つにまとめるのが上手に貯めるコツ。クレジットカードはメインを1枚、サブカード1~2枚に留めるのがおすすめです」。

「貯め込むだけ」は危険!「こまめに使う」を心がけよう!

 有効期限がないことで人気が高い「永久不滅ポイント」などの場合は、なおさら使わずに貯める一方になりがちだが、菊地さんは、ある程度貯まったら使ったほうがよいとアドバイスする。

 「ポイントプログラムは、企業の考えでいつでも変更が可能です。つまり、ポイントを大量に貯めた挙句、交換率が改悪されるというリスクもあります。やはり、ある程度貯めたら使うことを意識した方がいいです」

Tポイントやnanacoのように1ポイントから使えるものは、日常の買い物でどんどん使うのがよいとのことだ。

「ヤフー・ポイント」と「Tポイント」の統合で勢力図が激変!?

 ところで、最近ポイント界で大きな話題となったのが、来年の春にヤフー・ポイントがTポイントに統合されるというニュース。これによって、Tポイントを貯められるサービスがさらに増えれば、ユーザーには便利になりそうだが、実はそう単純なことではないと菊地さん。

 「現在、ヤフー・ポイントは、JALのマイレージやnanacoポイントに替えられます。一方Tポイントは、ANAのマイレージに交換可能。まったく逆の陣営と言ってもよく、統合後はANAとJALのどちらのマイルを直接貯められるのか、nanacoポイントとTポイントが交換可能になるのかなど、気になるところはいくつもあります」

 ポイントやマイルの交換先が変更になれば、今までより不便になってしまうという人も出てくるかもしれない。

 ただ、今のところはポイントの提携先についてはまだ白紙の状態。今後は、来春の統合に向けて少しずつ情報が出てくると思われるので、ポイントユーザーは動向を注意深く見ておきたい。

(取材・文/肥後紀子 イラスト/藤波俊彦)