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第36回・最終回
2009年は弱毒性新型インフルエンザのパンデミックが発生し、2011年には3.11東日本大震災が発生した。その派生による大津波や原発事故に対しては、幾度となく“想定外”という言葉が使われていたので記憶に新しい。
第75回
将来、2011年は日本の重度心不全治療のエポックメイキングとして記憶されるだろう。臓器移植までの橋渡しをする国産の埋込型補助人工心臓、2機種が保険償還されたのだ。「欧米では当たり前なのに、日本では未承認というデバイスラグがようやく解消された」(心臓外科医)。
第19回
ある晩、胃痙攣を起こした同僚の2人。Aさんは翌日の午前中にかかりつけクリニックを受診。一方Bさんは我慢して働き、深夜になってから大学病院を受診した。ところが診療内容はなのに、2人の自己負担額はBさんのほうが6690円も高かったのだ。さて、このカラクリとは?
第74回
日本人は酒に弱いことが知られている。これを決定するのはアルコール分解能で、具体的にはアルコール脱水素酵素1Bとアルデヒド脱水素酵素2の活性だ。これまでの研究で両者にはそれぞれ酵素活性が高い・中間・低いの3タイプがあり、組み合わせで酔い方が違うことがわかっている。
第18回
会社員の健康保険は、保険料の追加負担なしで親を扶養に入れられることを前回の本コラムで紹介したが、親を扶養することで得られるメリットは保険料の節約だけではない。医療費が高額になった場合、「世帯合算」することで負担を軽減できる可能性があるのだ。
第35回
数ヶ月前、ある証券会社の担当者の方が数名で私の会社を尋ねてこられた。「このたび我が社と監査法人が主催する経営セミナーで、外科医でもあった社長にご講演をいただけないかと思いまして」といきなりの講演依頼の申し出であった。
第71回
この8月、欧州呼吸器学会誌に、吐いた息から肺がんを嗅ぎ分ける「がん探知犬」の研究結果が報告された。訓練された犬は、肺がん患者の呼気サンプル100例中71例を「陽性」とし、健康な人の呼気、COPD患者の呼気400例に対しては93%に「陰性」の判断を下したという。
第70回
中高年のトイレ問題──いわゆる排尿障害の症状は失禁、頻尿、残尿感が代表だが、発作的に強い尿意に襲われ、通常は頻尿が出現する状態を「過活動膀胱(OAB)」という。
第16回
会社員の場合、健康保険料は天引きされ会社がまとめて支払っているので、自分の負担額を知らない人も多いだろう。ましてや、それがどのように決まるのか、他の人と比べて高いのか安いのかといったこともわからないはずだ。そこで、今回は会社員の健康保険料の仕組みを紹介する。
第67回
超音波を使ったHIFU(高密度焦点式超音波療法)は、がん細胞に焦点を合わせて超音波を集束し、がん細胞を加熱する治療法である。虫メガネで太陽光を集めるのと同様の原理でがん細胞を80度以上に熱し死滅させ、焦点より手前の細胞にはダメージがない。
第34回
部門間の壁がなくなり、一元化した診療工程により医師の指示も統一されミスやロスが低減した。医療にかかわらず、組織活性のレシピーは業務工程の可視化と課題の共有なのかもしれない。
第66回
いまや、がん治療の主役に躍り出た分子標的薬。力を発揮するには「標的」の絞り込みが鍵を握る。がん特有の遺伝子変異が生み出す分子であること、その働きを封じることでがん細胞に致命的なダメージを与え、正常細胞には影響が少ないことが条件だ。
第65回
ウイルスの恐るべき細胞殺傷力をがん細胞だけに向けられないか。ごくシンプルな発想が生み出したのが、「がん治療用ウイルス」。近年開発された第3世代の治療用ウイルスは、細胞殺傷力だけでなく、免疫機能を惹起し、がん細胞を攻撃させる機能も備えている。
第15回
病気やケガをしたときの心配事として、「収入が途絶えてしまうのではないか」という生活費の不安をあげる人が多い。しかし、会社員は健康保険法や労働基準法などさまざまな制度によって、生活が守られていることをご存知だろうか。
第63回
昨年4月、世界初の治療用がんワクチン、シプリューセル‐T(製品名プロベンジ)が米食品医薬品局(FDA)に承認された。適応は「ホルモン療法抵抗性前立腺がん」で、前立腺がんの増殖にかかわる男性ホルモンを抑える治療が無効になった患者が対象だ。
第14回
腰痛、肩こり、手足の関節の痛みなどに悩む人は、年齢を重ねるごとに多くなる。しかし、はり・きゅう、マッサージ、整骨院・接骨院で受ける施術が、すべて健康保険の対象になるわけではない。そこで今回は、こうした施設では、どのようなときに健康保険が使えるのかを見ていきたい。
第33回
翌日、北京で下痢止め薬、日本市場シェアトップの『正露丸 糖衣A』の新発売セミナーをひかえた私は東京駅から成田エキスプレスに飛び乗り車窓を眺めていた…。
第61回
末期肝不全の根本治療は臓器移植だが、医療技術以外の課題が山積しているため移植数の飛躍的な増加は望めない。となれば肝移植を待つあいだの延命を考えるのが現実的だ。そこで期待されるのが「ハイブリッド型人工肝臓」である。
第60回
究極の個人情報である遺伝情報。それに基づくテーラーメード医療の実現に向けた動きが始まっている。その一つが遺伝子多型診断で、個々人で微妙に異なる遺伝子配列の違いを読み解き、医療に生かそうというものだ。
第13回
病院や調剤薬局に行ったとき、「おくすり手帳を持っていますか?」と聞かれたことはないだろうか。今回の震災ではおくすり手帳を持っていたおかげで、避難所などでもこれまで飲んでいた薬の情報を伝えられた被災者もいて、その存在が改めて見直されている。