2014.7.16
筆者が「追加緩和なし」と見る3つの背景~年内の焦点は「フォワードガイダンス」へのシフト――森田京平・バークレイズ証券チーフエコノミスト
筆者は日銀の金融政策について、「追加緩和なし」をメインシナリオと見ている。その背景には、物価安定目標の実現に対する日銀の強い確信、まだ視野に入らない潜在成長率の上昇、法定準備金積み増し方針などがある。その論拠を具体的に説明しよう。
第一生命経済研究所経済調査部首席エコノミスト
くまの・ひでお/第一生命経済研究所経済調査部首席エコノミスト。 山口県出身。1990年横浜国立大学経済学部卒。90年日本銀行入行。2000年より第一生命経済研究所に勤務。主な著書に『バブルは別の顔をしてやってくる』(日本経済新聞出版社)など。
2014.7.16
筆者は日銀の金融政策について、「追加緩和なし」をメインシナリオと見ている。その背景には、物価安定目標の実現に対する日銀の強い確信、まだ視野に入らない潜在成長率の上昇、法定準備金積み増し方針などがある。その論拠を具体的に説明しよう。
2014.7.10
ダウ株価は雇用統計の発表後、1万7000ドル台をつけ、リーマンショック前のピーク水準を抜いた。しかし、その勢いは続かずに一旦は下落する展開になっている。超金融緩和によるバブル懸念も広まるなか、今後の米国経済と株価の行方はどうなるか。
2014.7.2
欧州では、大幅に拡大した10年物国債の利回り格差が、2012年以降急速に縮小した。急速な信用スプレッドの収縮で、欧州危機への意識は市場ではほとんど話題にならないくらいになった。とはいえ、その背景には抜本的な解決策の実現があったのか。
2014.6.18
安倍政権は今月末ごろに「新成長戦略」と「骨太の方針」を閣議決定する見通しだ。市場参加者の注目点はいくつかあるが、最も大きいのは「法人税」だろう。法人税を、税率の引き下げ幅、税率の引き下げスピード、課税対象の拡大、という3つの視点か…
2014.6.11
6月初旬、社会保障審議会年金部会が「平成26年財政検証」を発表した。私たちの年金の将来像が複数のシナリオとして掲示されているが、非常に楽観的と言わざるを得ない。その中身を検証しながら、「老後も働き続ける社会」の行方を分析する。
2014.6.4
2013年以降、米国中心のグローバル金融市場において、グレートローテーションと言われる債券から株式への転換が注目された。だが足もとは、従来の転換点とは異なる、株高と債券市場のほどよい按配、「ゴルディロックス」との見方が根強い。
2014.5.21
川下物価の消費者物価指数と川下物価の企業物価指数が、大幅に乖離している。日銀は追加緩和をせざるを得ないだろう。だが財務の健全性の面から、日銀は無限に緩和を続けられない。彼らにとって自己資本は、どれくらい重要な意味を持つのか。
2014.5.15
先日発表された総務省『経済センサス』では、新設事業所の付加価値の創出状況が初めてわかった。それを基に分析したところ、名目GDP成長率の高さと事業所の付加価値の増加には相関関係が見て取れる。新陳代謝は日本経済成長のエネルギーなのだ。
2014.5.7
日銀の異次元金融緩和は、半ば管理相場化された国債市場をつくり上げた。金融機関にとって国債投資は主食の「おコメ」のようなものであり、ボラティリティの低下で何とか妙味は保たれている。だがそれは、今や人工的に変質した「官製味付け」だ。
2014.4.16
4月1日の消費税増税後の物価動向を探るうえで、「東大日次物価指数」は有用な手がかりとなる。消費税増税の影響を覗いて算出されるので、前年同日比の物価自体の変化がわかる。それによると、消費増税以上に商品の売値が上がっている日が増えている…
2014.4.9
結局、消費税増税の反動減は心配していたよりも小さかったのではないか。ただ筆者の関心は、もっと先の経済情勢だ。もしも反動減が大したダメージでなければ、2014年後半~2015年の成長力はどのくらいになりそうか。キーワードは「不足」である。
2014.4.2
悪天候による米国経済の失速、新興国不安などにより、政界経済には先行き不安が生じた。足もとで米国経済不安は収拾に向かうと見られるが、中国などのテール・リスクは残る。世界経済の「シートベルト着用サイン」は消えるだろうか。
2014.3.19
今年の春闘の集中回答結果を見ると、最終的な賃上げ率は2%を超えそうだ。しかし、ベースアップが継続的なものになるという手ごたえは、今なお感じられない。2年で前年比2%という日銀のCPI見通しが、賃上げによって達成されるためには力不足だ。
2014.3.12
安倍政権の構造改革の核心は医療分野と密接に関係しており、ここを改革せずにアベノミクスは成功しないと考える。財政負担が膨らむなかで医療費削減を進めるためには、高齢者の健康管理や予防に、医療関係者が積極参加できる枠組みが必要だ。
2014.3.5
各国の指導者に対する投資家の信頼感調査で、昨秋主要国でトップだった安倍首相の信頼度は、年初の調査で大きく低下した。世界経済の見通しに加え、靖国参拝などの不安要因が加わったためだ。対米協調姿勢を重視する「第四の矢」を打ち出せるか。
2014.2.19
今週発表された10~12月期GDP統計(1次速報)は、大方の事前予想を大きく下回った。ただし、中身を見ると日本の景気はGDPが示すほど悪くはない。10~12月期は民間需要、公的需要を問わず、内需がバランスよく増加したと言ってよいのではないか。
2014.2.12
安倍首相は、「この春こそ、景気回復の実感を収入アップというかたちで国民の皆様にお届けしたい」と胸を張っている。しかし、賃上げが十分に進むかどうかはまだ不確定だ。今回は、賃金上昇を波及させるための課題を考察したい。
2014.2.5
2014年の日本経済は、消費税増税後に一旦調整はあるものの、その後再び緩やかな回復を展望する。今年は過去の3つの大きな足枷からの正常化の基調にあると位置づけるからだ。脱「失われた3年」、脱「失われた7年」、脱「失われた20年」である。
2014.1.22
2年目を迎えたアベノミクスは、2015年の政治的、政策的イベントを強く意識して運営される可能性が高い。すなわちアベノミクスの主役は、即効性のある「第2の矢」となりそうだ。第3の矢である成長戦略は、大きな役回りを演じないと見る。
2014.1.21
2014年を予想する上で、ポイントは何か。消費税増税の実施、緊張高まる東アジア外交……。経営者、識者の方々に、14年を読み解くための5つののポイントを挙げてもらった。今回は、第一生命経済研究所の熊野英生氏の見通しを紹介しよう。
アクセスランキング
「寿司とか絶対にムリ」食に無関心なドイツ人が日本でどハマりしたもの
女子高生でも富裕層になった「史上最強の不労所得」
ジム・ロジャーズが「次の暴落は人生で最悪になるかも…」と警告するワケ
『ドラクエ3』リメイク版に絶賛と酷評のなぜ、中年ゲーマーが力説する「全世代に愛されるべき魅力」とは?
都道府県魅力度ランキング2024【47都道府県・完全版】
「すみません」を言い換えるだけで幸福度が1.5倍アップする「魔法の言葉」
まさかの斎藤氏再選でテレビは“お通夜”状態…それでもマスコミが「偏向報道」をやめられない“オトナの事情”とは
「だからキャッシュレスだって!」コンビニでおじさんがブチギレ→何と言って混乱を収める?
障害者の「性の介助サービス」を無料で提供する意外な理由
【一発アウト】「つぶれやすい子」の親が無意識に繰り返していることとは?〈再配信〉
「保険料を安くしたい人」が真っ先にネット検索すべきワードとは?
「3年以内に辞めた人」の退職理由ナンバー1に「そりゃ辞めるわ…」しか言葉が出ない
何でそんなに保険に入るんですか?→「生命保険かけまくり」な20代の答えが衝撃だった!
ユニクロ柳井正に学ぶ「仕事ができない人」と「結果を出す人」の決定的な違い
「細胞の老化」と「高血圧」を予防する“今が旬のすごい野菜”【スーパーで買える】
障害者の「性の介助サービス」を無料で提供する意外な理由
「3年以内に辞めた人」の退職理由ナンバー1に「そりゃ辞めるわ…」しか言葉が出ない
「ああはなりたくない…」若手社員が絶望するダメ管理職の3つの特徴
部下から「老害と思われる上司」と「メンターと思われる上司」のたった1つの違い
【鉄鋼・金属22社】倒産危険度ランキング最新版!2位は日本電解、1位は?日本製鉄グループの出資先もランクイン