
丸山貴宏
第25回
採用面接に携わっていて驚かされることの一つに、これから面接を受ける会社のホームページをちゃんと読んでこない候補者の多さがあります。ホームページを事前に読んでくるかどうかは、採用か否かを判断する材料の一つになるにもかかわらず、です。

第24回
「最後にアピールしていいですか!」面接の最後にこのセリフを言い出す人がいます。アピールしたいことが言えなかっために、思わずこのセリフが出てくるのかもしれませんが、30代以上の転職において「最後にアピール」が功を奏することはまずありません。

第23回
面接で面接官が知りたいことを一通り候補者に聞いた後は、候補者からの質問を受けて面接官が返答する場になります。この場において最悪なのは面接官から「何か質問は」と問われて「特にありません」と返答することです。

第22回
「ご存じないかもしれませんが――」こんな表現を使う候補者の方がいます。面接中に1回口にするくらいなら何も感じませんが、何度も使われると「この人、上から目線?」という印象を与えてしまい、悪気はなくても面接官はよい気がしません。

第21回
当社の面談では、成果をあげた仕事について「成功の要因は何ですか」という質問をします。すると多くの人が「運がよかったんだと思います」と言いますが、もし本当に「運」で片付けている人がいたら、それは問題です。

第20回
「いまの仕事はやり切ったので、他の仕事がしたいんです」転職動機について面接官から質問され、こう答える20代の方がいてびっくりさせられることがあります。3~4年の経験しかない人から「やり切った」と言われると、苦笑いするしかありません。

第19回
「人の役に立つ仕事をしたい」。転職の志望動機としてこのような理由をあげる人がよくいます。本人は真面目なのかもしれませんが、話を聞いた人事担当者や人材紹介会社にはあまりよい印象を与えていません。それは一体、なぜでしょうか。

第18回
「あの会社は顔採用をしているのではないか」という、まことしやかなうわさ話が話題になることがあります。では本当にそういう会社があるのかといえば、答えは「イエス」。どうしてきっぱり答えられるのかといえば、当社が顔採用をしているからです。

第17回
「採用担当者が応募書類の書き方で応募者をジャッジするのは間違っている」といった意見をよく見かけます。たしかに一理ありますが、実際に何らかの問題が書類にある人と面接すると、「一事が万事だな……」という印象を受けることが多いのも事実です。

第16回
転職した女性がすぐ「妊娠しました」と申し出るケースは、実は少なからず見かけます。おめでたい話ではありますが、会社側から見ると手間と時間と採用費をかけ新戦力として採用した人がすぐいなくなってしまう、という困った事態に陥るわけです。

第15回
優れた中小企業やベンチャーには、営業、総務など業務内容を問わずその時々の重要事項を任される経営幹部がいます。周囲からは「番頭さん」と呼ばれる、オーナー経営者の手足になる彼らは、転職市場でも引っ張りだこの存在です。

第14回
「何らかの分野のプロフェッショナルになりなさい」と言われてから、久しくなりました。これが一つの方向性として非常に重要であるのは間違いないでしょう。ただ、そう言われて不安を抱える人がいます。何でもこなす器用貧乏女子たちです。

第13回
昔はまことしやかにささやかれた「35歳転職限界説」ですが、一種の都市伝説に過ぎないことはもう多くの人に理解されたと思います。ただ、35歳を超えると若いときよりも転職が難しくなるのも確かです。それは、どんな理由からでしょうか?

第12回
30代前半で年収900万円を得ている候補者がいました。「年収を下げたくない」と語っていましたが、最終的に選んだのは年収700万円台でオファーがあった社会貢献活動を支援する仕事でした。それは将来、夢を叶えるための選択でした。

第11回
「いまの仕事がうまくいかない。だから転職しよう」という人をよくみかけます。しかしこういう人は面接で落ちる可能性がとても高いといえます。なぜなら、熟練した人事担当者には「逃げ出し転職だ」と容易に見抜かれるからです。

第10回
最近、若い年代のキャリア相談を受けてよく感じるのが「生き急ぎ症候群」の増加です。その傾向はとりわけ女性に強く見られます。「生き急ぎ症候群」とはどういうものか。先日、ご相談を受けた20代半ばの女性のケースをご紹介しましょう。

第9回
「このまま今の会社にいていいのか?」「なんとなく会社を辞めたい」という不安を訴える人がいます。その多くは、就職氷河期で志望した職種に就けなかった人です。一体なぜこのような不安を持つのでしょうか。

第8回
最近、業績の低迷した企業が人員整理という意味でのリストラにどんどん着手する傾向があります。これを批判する人もいますが、個人のキャリアという観点から見ると、むしろ私はよい傾向だと考えています。

第7回
以前、有名な大企業に勤める人が転職市場に出てくると、希少性も手伝って大いに人気を集める時代がありました。しかし最近は状況がまったく変わっています。大企業出身者であるがゆえに敬遠される傾向があるのです。

第6回
「この会社で経験を積めば、次はもっといい会社に“売れる”ようになりますから!」これはある転職希望者が、実際に某人材紹介会社の担当者から言われた言葉です。最近、このように転職希望者を「売り物」のように取り扱う人材紹介会社が増えています。
