CAR and DRIVER
シニアには懐かしい、スポーツカーファンにはうれしいニュースが届いた。ニューモデルは1960~70年代のモータースポーツ・シーンで大活躍し、勇名を馳せた本格スポーツカーの復活である。スタイリングとボディカラーは1stモデルのイメージを彷彿させる、新しいアルピーヌA110が登場した。かつてフランスを代表したスポーツカーブランド、アルピーヌが復活した。

独・VW(フォルクスワーゲン)は10月、純電動車両(BEV=バッテリー式電気自動車)専用のプラットホーム、MEB=モジュラー・エレクトリックドライブ・マトリクスを披露した。18年に立ち上げたBEV新ブランドI.D.の基盤シャシーであり、特徴はホイールベース内の床下に2次電池を並べ、ホイールベースと全幅のサイズを自由に設定できる点だ。アウディ、セアト、シュコダ、VW製商用車にもこのMEBが採用される予定で、量産は19年から始まる。

日本のレクサス・ラインアップに新型サルーン、ESが登場した。ESは1989年のレクサス・ブランド誕生時からラインアップされている基幹車種。世界累計販売は200万台に達し、最新モデルは7thモデル。日本ではウィンダムの車名で2~4thモデルを展開していたが、ESとしての販売は初めてである。

Lynk&Co(リンクアンドコー)という聞き慣れない自動車メーカーの新車発表イベントが、2018年10月、日本の富士スピードウェイ(FISCO)で開催された。同社は中国・吉利ホールディングスとボルボ・カーズ(VCC)が共同で16年に設立した新興メーカーだ。

ボルボV90のディーゼルは2リットル仕様で、40.8kg・mの豊かなトルクを誇る。燃費はJC08モード16.2km/リットル。車内は広く、パワフルで経済的なワゴンといえる。

トヨタが国内販売戦略を大転換する。現在は取り扱い車種ごとにトヨタ、トヨペット、カローラ、ネッツと4種類ある販売チャンネル(系列)を、まず2019年から東京のメーカー直営店を“TOYOTA”に統一する。

MINIは熱烈なファンを持つプレミアムカー。最新モデルはユニオンジャックをモチーフにしたリアランプが個性を発揮。7速DCTは走りが楽しい。MINIはどんどん変化し、リファインを続けている。

F1で活躍する“ルノー・スポール”が手がけた超ホットFF、3rdルノー・メガーヌRSの日本販売がスタートした。RSは1.8リットル直4DOHC16Vターボ(279ps/39.8kg・m)搭載。新採用の4輪操舵システムは足回りを大幅に改善しスピード性能を徹底追求。ライバルはホンダ・シビック・タイプRやVWゴルフGTIを想定する。

クルマはリサイクル率が非常に高い製品である。その中で処理が難しいパーツはタイヤだ。米国内でも、とくにクルマの登録台数の多いカリフォルニア州は、廃タイヤが社会問題になっている。

マツダは10月、お家芸ともいえる「RE(ロータリーエンジン)を電動車両のための発電専用エンジンとして復活させる」と発表した。2020年に発売するBEV(バッテリー充電式電気自動車)に搭載するという。

ワールドSUV、新型5th・CR―Vが日本デビューした。パワーユニットは1.5リットルターボとハイブリッドの2種。全車18インチアルミとナビが標準という充実装備である。ミドルクラスSUVの“台風の目”になるか。

ホンダは10月、米・GM(ゼネラルモーターズ)と「自動運転技術で提携する」と発表した。ホンダとGMは燃料電池電気自動車(FCEV)や2次電池の分野ですでに協業を行っているが、これに自動運転分野が加わった。両社の関係強化が注目されている。

欧州でレクサスUXに試乗した。今春のジュネーブ・ショーでワールドプレミアを飾ったコンパクトSUV、UXは新開発2リットルエンジン+モーターの250hと2リットルガソリンの200をラインアップ。ボディサイズは取り回しに優れた4495×1840×1540mm。日本発売は今冬が予定されている。

世の中がアッと驚く提携が発表された。トヨタとソフトバンクである。両社は10月4日、「新しいモビリティサービスの構築に向けた戦略的提携について合意し、新会社、モネ(MONET)テクノロジーズを設立する」と発表した。年内をめどに共同事業を開始する。

マスタングが今年、生産1000万台の大台に達した。発売から54年での金字塔である。1000万台目は、2019年モデルとして発売されるGT・V8(460ps)で、ボディカラーはウィンブルドンホワイト、トランスミッションは6MTのコンバーチブルモデルだった。

アウトランダーPHEVは、欧州で評価が高い。EAFO(欧州代替燃料観測機関)がまとめた2017年の電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド車の販売台数ランキングで1位に輝いた。

自動運転車の開発競争が激しくなってきた。注目されているのは米・グーグルのような“もの作り”をしないIT企業だが、開発の最前線は自動運転のためのAI(人工知能)開発、AIの頭脳である高度集積チップの開発、それと実際の自動運転動作を制御・実施するアクチュエーター(機械動作機構)技術である。米国、中国、欧州、そして日本。この4極が入り乱れての開発競争になってきた。

初めに結論から報告する。スズキ・クロスビーはなかなか魅力的だ!Kカー初のクロスオーバー、ハスラーは2013年末の発売以来、人気モデルの地位を堅持している。そのイメージを継承する新型クロスビーも同様の道をたどっている。販売は好調である。

ニューモデル、フェラーリのポルトフィーノはRHT式カリフォルニアTの後継車で、パワーユニットは3.9リットル・V8ターボ(600ps)、最高速度は320km/hを誇る。

世界でいちばん研究開発費を使っている国はどこか?科学技術・学術政策研究所(文部科学省管轄)は毎年、世界の研究開発動向を調査し、それを『科学技術指標』として発表している。その2018年版(16年実績の調査・分析)がこのほど発表された。
