後藤謙次

後藤謙次

政治コラムニスト

1949年10月5日東京都生まれ。73年4月 に早稲田大学法学部卒業後、共同通信社入社。政治部長、論説副委員長兼編集委員、編集局長などを歴任した後、2007年10月に共同通信退社。その後、テレビのコメンテーターなどとして活躍、週刊ダイヤモンドで「永田町ライブ」を好評連載中

Number 481
維新が支持率で野党1位に躍進、コロナで高まる知事人気が背景
後藤謙次
東京都知事の小池百合子(67)が「ステイホーム週間」と名付けた大型連休中に政界勢力図に“異変”が起きていた。連休明けに報道されたメディアの世論調査の政党支持率で日本維新の会が立憲民主党を抜いて野党第1位に躍り出たのである。
維新が支持率で野党1位に躍進、コロナで高まる知事人気が背景
Number 480
容易でないコロナの「出口戦略」取り沙汰される解除3条件とは
後藤謙次
「もはや時間の猶予はない。国民生活や国民経済に甚大な影響を及ぼす恐れがあり、緊急事態宣言を発出することにした」。首相の安倍晋三がこう述べたのは4月7日。さらに安倍は、宣言の期間を「5月6日までの1カ月に限定する」として“短期決戦”への国民の協力を呼び掛けた。
容易でないコロナの「出口戦略」取り沙汰される解除3条件とは
Number 479
現金給付を巡る迷走の原因は政権中枢で起きた「与党の反乱」
後藤謙次
「山口那津男の乱」と呼んでいいだろう。公明党代表の山口那津男の鬼気迫る直談判に首相の安倍晋三が折れ、一夜にして新型コロナウイルス対策の中核部分の大転換に追い込まれた。
現金給付を巡る迷走の原因は政権中枢で起きた「与党の反乱」
Number 478
「安倍1強」に陰り、党幹事長は首相と調整なく10万円給付要請
後藤謙次
『失敗の本質 日本軍の組織論的研究』は東京都知事の小池百合子が2017年7月の都知事選で勝利した際に言及した“座右の書”。第2次世界大戦のノモンハン、ミッドウェー、ガダルカナル、インパールなど旧日本軍が致命的なダメージを受けた六つの戦闘を検証し、敗戦に至る要因を分析したものだ。その『失敗の本質』が新型コロナウイルスによる感染症に直面して再びクローズアップされている。
「安倍1強」に陰り、党幹事長は首相と調整なく10万円給付要請
Number 477
首相が緊急事態宣言の発令に消極的だった三つの理由とは
後藤謙次
もはや時間の猶予はない。国民生活や国民経済に甚大な影響を及ぼす恐れがあり、緊急事態宣言を発出することとした」首相の安倍晋三は4月7日午後7時すぎ、記者会見で国民に向けてこう呼び掛けた。宣言発令は8日午前0時。戦後75年、日本が初めて経験する「緊急事態宣言下」の日常が始まった。
首相が緊急事態宣言の発令に消極的だった三つの理由とは
Number 476
非常事態宣言の最終判断できず「追い込まれ決断」の汚名も
後藤謙次
コメディアンの志村けん(享年70)が新型コロナウイルスによる肺炎で急死した。3月30日昼前、NHKが速報し、海外メディアも韓国の聯合ニュースが「日本で志村さんのような有名人がコロナ感染で死亡したのは初めて」と報じた。
非常事態宣言の最終判断できず「追い込まれ決断」の汚名も
Number 475
五輪延期でポスト安倍に異変、内閣改造・党役員人事が鍵
後藤謙次
迷走を続けた東京五輪・パラリンピックの開催は「1年程度の延期」で決着した。3月24日夜に行われた首相の安倍晋三と国際オリンピック委員会(IOC)会長のトーマス・バッハによる電話協議後、安倍が発表した。
五輪延期でポスト安倍に異変、内閣改造・党役員人事が鍵
Number 474
五輪開催延期の“相場観”醸成で、大きく崩れる首相の経済運営
後藤謙次
新型コロナウイルスは地球規模で人類全体を脅かす。3月16日の米ニューヨーク株式市場の暴落は先の見えない「底なし」を印象付ける。下げ幅は過去最大の2997.10ドル安。我々が目にしたことのない数字が電子ボードに躍った。
五輪開催延期の“相場観”醸成で、大きく崩れる首相の経済運営
Number 473
お友達内閣の様相を濃くするも「奇妙な安定」維持する安倍政権
後藤謙次
新型コロナウイルスは地球規模でさまざまな形で深刻な影を落とす。長く国際政治・経済を見てきた専門家は「現代社会が経験したことのないクライシス(危機)になるかもしれない」との見方を示す。
お友達内閣の様相を濃くするも「奇妙な安定」維持する安倍政権
Number 472
物言う若手首長と対照的な初動、出遅れた安倍政権は支持率急落
後藤謙次
「首相として国民の生命と暮らしを守る大きな責任を果たすため、先頭に立ってなすべきことは決断する」。新型コロナウイルスの感染問題が表面化してからほぼ1カ月半、首相の安倍晋三が初めて記者会見を開いた。2月29日午後6時すぎ。首相官邸の記者会見場に姿を見せて延々と釈明、説明を繰り返した。
物言う若手首長と対照的な初動、出遅れた安倍政権は支持率急落
Number 471
官邸主導で検察人事に介入か、繰り返される首相への忖度劇
後藤謙次
1992年、東京・霞が関の検察合同庁舎にペンキが投げ付けられる事件があった。正面玄関前の「検察庁」と彫られた御影石は黄色と白のペンキで染まった。犯人は現行犯で逮捕されたが、動機は「政界のドン」、自民党元副総裁の金丸信を巡る巨額の政治資金規正法違反事件への検察庁の捜査にあった。
官邸主導で検察人事に介入か、繰り返される首相への忖度劇
Number 470
安倍政権の成長戦略の柱が、新型ウイルスで行き詰まり
後藤謙次
「不規則な発言をしたことをおわびする」。2月17日午前の衆院予算委員会の集中審議は異例の首相、安倍晋三の陳謝から始まった。言うまでもなく自民党が集中審議に応じざるを得なかった原因をつくったのが安倍自身だったからだ。前週、12日の衆院予算委で質問を終えた立憲民主党幹事長代行の辻元清美に放った安倍のやじにあった。
安倍政権の成長戦略の柱が、新型ウイルスで行き詰まり
Number 469
「さくら・カジノ・かんぽ」首相に吹く“逆風3点セット”
後藤謙次
首相の安倍晋三が描いた「越年戦略」に大幅な狂いが生じている。安倍が一向に鎮火できない「桜を見る会」の公私混同問題に加え、衝撃の事件が政権を揺るがした。2019年12月25日午前、カジノを含む統合型リゾート(IR)事業実施に深く関わってきた元内閣府副大臣でIR担当だった自民党衆議院議員、秋元司が、IRへの参入を目指す中国企業を巡る収賄容疑で、東京地検特捜部に逮捕された。
「さくら・カジノ・かんぽ」首相に吹く“逆風3点セット”
468
後藤謙次が読む2020年の政局、年始解散・衆都ダブル選・五輪後…
後藤謙次
2020年の政治は、祭りでいえば間違いなく「本祭り」の年だ。憲政史上最長の在任記録を更新中の首相、安倍晋三が重大な決断の岐路に立たされる年になるとみられるからだ。
後藤謙次が読む2020年の政局、年始解散・衆都ダブル選・五輪後…
Number 467
恒例の首相記者会見に透けた、「改憲」と「解散」巡る思惑
後藤謙次
臨時国会が閉会した12月9日夕、閉会に当たって恒例の首相記者会見が官邸で行われた。その会見の模様はNHKで中継放送されたが、過去の会見と比較しても相当お粗末な部類に入るのは間違いないだろう。首相の安倍晋三と内閣記者会の双方から「国民の知る権利」に応えるという使命感、熱意が一向に伝わってこなかったからだ。
恒例の首相記者会見に透けた、「改憲」と「解散」巡る思惑
Number 466
中曽根政治の真骨頂は外交にあり、今も大きな意味持つ4原則とは
後藤謙次
今も後悔と共に忘れられない光景がある。1982年11月30日夜、首相になった直後の中曽根康弘を、彼のブレーンで旧帝国陸軍参謀の瀬島龍三が訪ねてきたときのことだ。当時、中曽根は東京・世田谷にあった読売ジャイアンツの終身名誉監督、長嶋茂雄の家を借りていた。瀬島は紋付き羽織はかまの正装で現れた。首相番記者として質問を発した。
中曽根政治の真骨頂は外交にあり、今も大きな意味持つ4原則とは
Number 465
「日本外交の勝利」に韓国反発、次のステージは日中韓首脳会談
後藤謙次
「条件付きの延長になると思います」。青瓦台(韓国大統領府)に勤務経験のある韓国の外務省幹部OBの一人は一貫してこう語っていた。日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)に関して韓国が表明していた破棄決定を巡る最終判断の行方のことだ。協定が効力を失う時刻は11月23日午前0時。日本政府関係者は、こぞって破棄は避けられないとみていた。新聞にも「失効不可避」など否定的な見出しが躍っていた。
「日本外交の勝利」に韓国反発、次のステージは日中韓首脳会談
Number 464
「桜を見る会」巡る公私混同疑惑、政権幹部が次々運用の問題指摘
後藤謙次
首相官邸の玄関ホールで首相が記者団のインタビューを受けるようになったのは小泉純一郎のときからだ。それまでの旧官邸時代は、首相執務室のドアまで総理番記者が首相を取り囲むように移動しながら直接質問することができた。中曽根康弘はあまりの質問攻めに怒りをあらわにしたこともあった。
「桜を見る会」巡る公私混同疑惑、政権幹部が次々運用の問題指摘
Number 463
「政治日程の支配」が難しく、相当厳しくなった任期中の改憲
後藤謙次
「全く初めてのことを一つ一つ丁寧にやってきた。国民の心の中に残ることになればいい」。天皇陛下の即位を披露する「祝賀御列(おんれつ)の儀」(パレード)を終えた翌日の11日、官房長官の菅義偉は周囲にこう語った。
「政治日程の支配」が難しく、相当厳しくなった任期中の改憲
Number 462
消えた自民党総裁の「安倍4選」、人事で失敗した首相の次の一手
後藤謙次
「ニュースの核心はベタ記事にあり」。しばしば短い記事の陰に大きなニュースが隠れている。11月6日付の朝刊各紙の政治面に掲載された同じ内容のベタ記事もそれに当たる。
消えた自民党総裁の「安倍4選」、人事で失敗した首相の次の一手
新着
業界
学び
特集
書籍
業界
製造業 銀行・証券・金融 保険 建設・不動産 コンサル・士業 商社 運輸・物流 IT・通信 AI・テクノロジー エネルギー 医療・製薬 食品・農業 小売・外食 サービス・エンタメ メディア・広告 スタートアップ・新規事業 教育 財閥・学閥 予測・分析
学び
経営・戦略 マネジメント ビジネス課題 ビジネススキル 営業・マーケティング マネー・投資 相続・節税 年金 キャリア・働き方 受験・子育て 教養