2019.9.3 関税はもはや武器、「国益経済」の手法を全解剖 米国は9月1日、中国への制裁関税の第4弾を発動した。中国も報復措置として追加関税を発表。エスカレートする関税合戦は、これからも当面収まらないだろう。なぜなら米国にとって対中関税は経済合理性を超えた、「硝煙なき戦争」の攻撃手段だからだ…
2019.7.1 G20閉幕、米中貿易戦争「休戦」でも先行きを楽観できない理由 G20(主要20カ国・地域)大阪サミットが29日、閉幕した。米中貿易戦争はひとまず“休戦”となった形だが、先行きは楽観できない。日本が調整役に奔走したサミットの場でも米中は多くの面で食い違いが表面化し、むしろ溝の深さが浮き彫りとなってい…
2019.6.28 G20サミット、開催国日本が存在感を示せるかを占う「3つの議題」 世界大注目のG20(主要20カ国・地域)サミットが28日、いよいよ大阪で開幕する。米中首脳会談の行方に世界の目が集まるが、今回の裏テーマは日本が米中の“お目付け役”になれるかどうか。その成否は三つの議題で占うことができる。
2019.6.24 商品取引所トップが前代未聞の「オフレコ退任表明」、株主総会は大荒れか 株式や債券に加え、商品先物を一元的に扱う「総合取引所」の設立で3月下旬に基本合意した日本取引所グループ(JPX)と東京商品取引所(東商取)。残すは事務的な手続き中心かと思いきや、そうは問屋が卸さなかった。
2019.6.11 福岡G20閉幕、「貿易赤字にこだわるトランプの米国」の説得は成功したか 日本初開催となったG20財務相・中央銀行総裁会議が9日、閉幕した。日本は最終日、議長国として「経常収支の不均衡是正」をテーマに掲げて臨んだ。実はその裏には、トランプ米大統領に対して「貿易赤字削減だけにこだわっていてもあまり意味はない…
2019.6.9 G20開幕、金融マフィアが福岡集結も「一枚岩」にはほど遠い幕開け G20(主要20カ国・地域)の財務・金融当局者たちが集う「G20財務相・中央銀行総裁会議」が8日、福岡市で開幕した。世界経済は米中貿易戦争という火種を抱える不安定な状況だが、G20は一枚岩には程遠く、目下最大のリスク要因に対する議論は何と…
2019.5.17 【ブラックロック】運用額世界一の“巨人”が挑む 飽くなき成長への「進撃」の道 世界一の運用資産残高を誇り、業界の“巨人”と称されるブラックロック。ETF(上場投資信託)拡大を武器に高収益をたたき出してきたが、競争環境の激化などを受け、さらなる攻め手を模索しつつある。
2019.4.3 証券と商品の「総合取引所」ついに合意、幹部らの利害渦巻く舞台裏 第一次安倍政権時代に構想が浮上してから足掛け13年。日本取引所グループと東京商品取引所が28日、株式や債券に加え、商品先物を一元的に扱う「総合取引所」の設立への基本合意をようやく交わすに至った。今回の統合交渉の過程から浮かび上がってき…
2019.3.22 米FRB利上げ先送りでもくすぶる「債務のマグマ」、遠のく量的緩和からの脱却 2019年の利上げ回数をゼロとし、バランスシート縮小停止も大きく前倒しする方針を決めたFRB(米連邦準備制度理事会)。政策決定に政治リスクの影がちらつく中、膨張を続けてきた米企業や米国財政の債務問題は依然くすぶる。こうした“債務のマグ…
2019.3.12 企業の社債は「ジャンク債予備軍」が54%に、OECDが警鐘 「社債という形態の未払い債務の規模は2018年末、世界全体で13兆ドル(約1450兆円)に達し、08年から倍増した」。このほどOECD(経済協力開発機構)は国際的な社債の動向に関する報告書を取りまとめ、リーマンショック後に急拡大を続けてきた同市場…
2019.2.28 ボウリング用ボール「最後の国産メーカー」の飽くなき挑戦 平成最後の紅白歌合戦を沸かせたサザンオールスターズの桑田佳祐が今年の元日、「レッツゴーボウリング」という名の新曲をリリースしたことを耳にした人は多いかもしれない。
2019.2.19 日銀が株価15%下落で「赤字決算」に!?ETF購入問題の現在地 日本銀行が金融緩和の一環で続けてきたETFの買い入れ策をめぐり、日銀の財務健全性の観点から持続性に疑問が投げ掛けられている。将来的な市場リスクを高め続ける政策にどこまで意味があるのか。出口戦略の展望とともに、同政策の現在地を検証し…
2019.2.5 オリンパスが「物言う株主」から役員を受け入れた本当の理由 12月期決算企業が3月に迎える株主総会を前に、「物言う株主」の動きが続々と表面化している。中でもオリンパスが1月11日、筆頭株主で世界的なアクティビストとして知られる米バリューアクト・キャピタルから取締役を受け入れると発表したことは、日…
2019.2.1 預かり資産60兆円の外資運用トップが日本株の魅力は増すと考える理由 世界の金融市場が不安定な動きを続ける中、大手運用会社である米アライアンス・バーンスタイン(運用資産約5500億ドル)のセス・バーンスタイン社長兼最高経営責任者に、市場環境や事業方針への考え方を聞いた。
2019.1.15 消費増税「再々延期」観測が相場乱調で強まる、3年前と似てきた? 年初から株式や為替相場が大荒れとなる中、市場関係者らの間で今年10月に予定される消費税率10%への引き上げが再び延期されるのでは、との観測が浮上している。
2018.12.24 株式市場のバブル後30年、取り残された日本は最高値を更新できるか サラリーマンや主婦、学生から事業会社まで──。株価が見る見るうちに上昇していった1980年代後半、「貯蓄から投資へ」のキャッチフレーズがいまだ実現しない昨今とは大違いで、多くの人々がバブルの熱狂に浮かれ、株式投資へ積極的に手を出してい…
2018.12.14 【ニッポン株式会社】筋肉質な収益体質を築いた今、投資や賃上げに踏み込めるか 円安や世界経済の回復を追い風に、“ニッポン株式会社”の収益力は向上を続けてきた。ただ足元では、過去数年の増益シナリオが転換を迫られつつあり、日本企業はここにきて正念場を迎えている。
2018.12.11 JPX清田氏の内規違反、総合取引所反対派から「刺された」説が浮上 「“刺された”としか思えないタイミングですよ」。JPXと10月に秘密保持契約を結び、「総合取引所(以下、総合取)」の協議入りに合意したばかりの東京商品取引所(東商取)の社員らには、思わずそんな考えが頭をよぎった。
2018.12.4 仮想通貨流出のZaif、「SNS炎上後に立食パーティー延期」の顛末 9月に70億円規模にのぼる仮想通貨の流出事件が起きたテックビューロの仮想通貨交換取引所「Zaif(ザイフ)」。事業譲渡を受けたフィスコグループは11月22日、盛大な立食パーティーを開く予定だったが、ツイッター上で批判が殺到したあげく、延期を…