臼井真粧美
#14
福岡の西南学院と名古屋の南山学園は、どちらもエリアトップのエスカレーター校だ。少子化の加速で学校淘汰が進む時代に入り経営力が一層問われる中、この2学校法人を経営面から比較すると「稼ぐ力」に大きな差がある。地元私立トップ大学を擁する双方で、なぜ差が生じるのか。西南学院と南山学園について、入試偏差値など表に広く出回る情報からは分からない「裏・成績表」を大公開する。

#13
開智国際大学などを擁する学校法人開智学園の「寄付金比率」(寄付金÷事業活動収入)は、なんと慶應義塾よりも高い。なぜ歴史の浅い学校法人がここまで寄付金を集められるのか。開智学園に寄付金が集まる理由を明らかにするとともに、偏差値など表の情報からは分からない「裏・成績表」を大公開する。

名門エスカレーター校で「定員割れ」「赤字」が大量発生!60学校法人の徹底分析で判明
『週刊ダイヤモンド』3月15日号の第1特集は「名門エスカレーター校 最新序列」です。少子化に伴う淘汰の波は、一貫教育を施す名門エスカレーター校にも押し寄せています。輝かしい看板で幻想をまとっていても、実は定員割れのオンパレード。赤字も大量発生する中、偏差値や志願者数といった表に出回る情報だけでは見えてこない各校の実力をあぶり出しました。

#12
進学校を運営する桐蔭学園は、系列の桐蔭横浜大学で入学定員の100%を「年内入試」で確保する戦略を打ち出した。一般入試で入学者を集められないような大学は、エスカレーター校全体のマイナスブランディングになりかねない。それでも桐蔭学園が大学を続けるだろう理由に迫る。また、偏差値など表の情報からは分からない「裏・成績表」を大公開する。

#11
成蹊大学と成城大学は首都圏の中堅私立大学群「日東駒専」(日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学)よりも格上なのに、全国的な知名度では負ける。大規模総合大学よりも小さい成蹊大や成城大を擁するエスカレーター校の実力はどんなものなのか。成蹊大、成城大、玉川大学、和光大学を擁する学校法人について、偏差値など表の情報からは分からない「裏・成績表」を大公開する。「小さいエスカレーター校」の生きる道とは?

#10
大阪で高校の授業料無償化による「公立離れ」が起こっている。関西では公立の進学校に通って国公立に進学するのが王道とされてきただけに、私立エスカレーター校にとっては千載一遇のチャンスが到来だ。少子化が加速する中、チャンスを物にして関西のエスカレーター校で生き残るのはどこなのか。「関関同立」(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)や「産近甲龍」(京都産業大学、近畿大学、甲南大学、龍谷大学)などを擁する関西の学校法人について、偏差値など表の情報からは分からない「裏・成績表」を大公開する。

#9
法政大学は首都圏難関私立大学群「MARCH」(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大)の序列最下位。「そのうちMARCHより下の大学群と勝負するのではないか」との厳しい声もある。しかし、実は明治大に並べる力を持っている。MARCH、上智大学、学習院大学といった首都圏難関私立大を擁する学校法人について、偏差値など表の情報からは分からない「裏・成績表」を大公開する。

#8
医学部入学は狭き門だ。医学部のある大学の付属校は内部進学でこの門をくぐる貴重なルートを持つ。医学部はエスカレーター校全体のブランドを光らせるが、医学部を持つ学校法人は今、ある危機に直面している。危機の正体とは?医学部を持つ慶應義塾、獨協学園、帝京大学、東邦大学、日本大学、近畿大学、久留米大学、福岡大学について、偏差値など表の情報からは分からない「裏・成績表」を大公開する。

#7
早稲田大学の学部生数が減少している。一般入試では数学の試験や大学入学共通テストを必須化して志願者数が減り、内部進学の推薦基準もハードルが上がった。志願者数の減少は入学検定料収入に、学部生数の減少は入学金や授業料などの収入に響く。自ら首を絞めてはいないか――。学校法人早稲田大学の「裏」成績表を作成し、偏差値や志願者数など表の情報からは見えない内情に迫った。

#6
関西中堅私立の大和大学は「東の早慶、西の大和」を目指すと公言し、その大言壮語が批判の的にもなっている。しかし、こと財務における利益を生む力では「早慶」(早稲田大学、慶應義塾大学)を上回り、60学校法人でランキングするとトップ。なぜ新興勢力が1位になれるのか。エスカレーター校を運営する学校法人について、企業でいう売上高経常利益率に相当する「経常収支差額比率」のベストランキングを公開する。

#5
名門エスカレーター校であっても稼げなくなった。女子大御三家の一角までも赤字が続いている。エスカレーター校を運営する学校法人について、企業でいう売上高経常利益率に相当する「経常収支差額比率」のワーストランキングを公開する。

#4
一貫教育を施すエスカレーター校の中で、出生数激減の衝撃を一番早く食らうのが幼稚園であり、小学校である。しかも幼稚園は少子化だけでなく、共働き家庭の増加により園児が保育園や認定こども園に流れている。エスカレーター校の幼稚園、小学校について定員充足率ワーストランキングを作成した。

#3
エスカレーター校の中には、付属する大学への内部進学を促しもせず、進学校として外部の大学への合格実績を出すことに心血を注ぐところもある。少子化が進む中、それが生きる道なのだ。エスカレーター校の中学校・高校について定員充足率ワーストランキングを作成した。

#2
系列校に進学するルートを持つエスカレーター校の中には、大学が定員割れになって足を引っ張っているケースがある。エスカレーター校の大学について定員充足率ワーストランキングを作成した。

#1
「女子大離れ」の逆風を受ける白百合女子大学をはじめ、学校法人白百合学園が運営する幼稚園、小学校、中学校、高校、大学の全てが「定員割れ」(収容定員ベース)に陥っている。傘下の小学校の一つが募集停止したのに続き、中学・高校で初めて男子を募集して共学化するところも出てきた。白百合学園の幼稚園6園、小学校3校、中学校4校、高校5校、大学2校全ての定員充足率を算出し、名門エスカレーター校の実情を伝える。

予告
名門エスカレーター校も「赤字」「定員割れ」のオンパレード!幻想を砕く財務・データを一挙公開!
幼稚園や小学校、中学校から高校まで一貫教育が施され、付属の大学に進学できるエスカレーター校は、総じて高い人気を誇ってきた。名門のブランド力と内部進学のシステムは、私立校の高い学費と引き換えにしても得難い価値があった。しかし、少子化に伴う淘汰の波はエスカレーター校にも押し寄せている。輝かしい看板で幻想をまとっていても、実は赤字、定員割れのオンパレードだ。名門エスカレーター校の危機に財務とデータから斬り込む。

#56
2024年の終わりが近づいたタイミングで25年度のトップ人事が続々と届き始めた。25年に新たな社長が就任する企業はどこなのか。社長交代の周期が25年に訪れる企業13社をピックアップ。その後編をお届けする。

#54
2024年の終わりが近づいたタイミングで25年度のトップ人事が続々と届き始めた。25年に新たな社長が就任する企業はどこなのか。社長交代の周期が25年に訪れる企業13社をピックアップ。その前編をお届けする。

#45
米トランプ政権の誕生は経営にどう影響する?中国事業への意欲は?人手不足とリストラはどうなる?どうする?トップ経営者23人にド直球の質問をぶつけた。

「ここで働き続けることはできないなあ……」。病理医の榎木英介氏は4年前、近畿大学から公立病院へ移籍して早々、人事評価で「最低ランク」の烙印を押された。経営の立て直しに迫られていた病院が下した理不尽な評価に脱力した。2020年春、特定の病院に属することをやめ、フリーランス医師へと転じた。榎木氏のキャリアから勤務医とフリーランス医師の「年収、地位、自由度、やりがい・使命感」を比較した。
