臼井真粧美
#6
関西中堅私立の大和大学は「東の早慶、西の大和」を目指すと公言し、その大言壮語が批判の的にもなっている。しかし、こと財務における利益を生む力では「早慶」(早稲田大学、慶應義塾大学)を上回り、60学校法人でランキングするとトップ。なぜ新興勢力が1位になれるのか。エスカレーター校を運営する学校法人について、企業でいう売上高経常利益率に相当する「経常収支差額比率」のベストランキングを公開する。

#5
名門エスカレーター校であっても稼げなくなった。女子大御三家の一角までも赤字が続いている。エスカレーター校を運営する学校法人について、企業でいう売上高経常利益率に相当する「経常収支差額比率」のワーストランキングを公開する。

#4
一貫教育を施すエスカレーター校の中で、出生数激減の衝撃を一番早く食らうのが幼稚園であり、小学校である。しかも幼稚園は少子化だけでなく、共働き家庭の増加により園児が保育園や認定こども園に流れている。エスカレーター校の幼稚園、小学校について定員充足率ワーストランキングを作成した。

#3
エスカレーター校の中には、付属する大学への内部進学を促しもせず、進学校として外部の大学への合格実績を出すことに心血を注ぐところもある。少子化が進む中、それが生きる道なのだ。エスカレーター校の中学校・高校について定員充足率ワーストランキングを作成した。

#2
系列校に進学するルートを持つエスカレーター校の中には、大学が定員割れになって足を引っ張っているケースがある。エスカレーター校の大学について定員充足率ワーストランキングを作成した。

#1
「女子大離れ」の逆風を受ける白百合女子大学をはじめ、学校法人白百合学園が運営する幼稚園、小学校、中学校、高校、大学の全てが「定員割れ」(収容定員ベース)に陥っている。傘下の小学校の一つが募集停止したのに続き、中学・高校で初めて男子を募集して共学化するところも出てきた。白百合学園の幼稚園6園、小学校3校、中学校4校、高校5校、大学2校全ての定員充足率を算出し、名門エスカレーター校の実情を伝える。

予告
名門エスカレーター校も「赤字」「定員割れ」のオンパレード!幻想を砕く財務・データを一挙公開!
幼稚園や小学校、中学校から高校まで一貫教育が施され、付属の大学に進学できるエスカレーター校は、総じて高い人気を誇ってきた。名門のブランド力と内部進学のシステムは、私立校の高い学費と引き換えにしても得難い価値があった。しかし、少子化に伴う淘汰の波はエスカレーター校にも押し寄せている。輝かしい看板で幻想をまとっていても、実は赤字、定員割れのオンパレードだ。名門エスカレーター校の危機に財務とデータから斬り込む。

#56
2024年の終わりが近づいたタイミングで25年度のトップ人事が続々と届き始めた。25年に新たな社長が就任する企業はどこなのか。社長交代の周期が25年に訪れる企業13社をピックアップ。その後編をお届けする。

#54
2024年の終わりが近づいたタイミングで25年度のトップ人事が続々と届き始めた。25年に新たな社長が就任する企業はどこなのか。社長交代の周期が25年に訪れる企業13社をピックアップ。その前編をお届けする。

#45
米トランプ政権の誕生は経営にどう影響する?中国事業への意欲は?人手不足とリストラはどうなる?どうする?トップ経営者23人にド直球の質問をぶつけた。

「ここで働き続けることはできないなあ……」。病理医の榎木英介氏は4年前、近畿大学から公立病院へ移籍して早々、人事評価で「最低ランク」の烙印を押された。経営の立て直しに迫られていた病院が下した理不尽な評価に脱力した。2020年春、特定の病院に属することをやめ、フリーランス医師へと転じた。榎木氏のキャリアから勤務医とフリーランス医師の「年収、地位、自由度、やりがい・使命感」を比較した。

歯周病治療や小児歯科には国お墨付きの専門医がいるのに、インプラント治療には学会単位や民間の資格があるだけ。インプラントで頼れる歯科医師の判断材料は、患者が最も求めるものの一つであるにもかかわらずだ。お墨付きの「インプラント歯科専門医」はなぜ存在しないのか。患者はいつまで待てばいいのか。

学生募集を停止する学習院女子大が「志願者激増」の打ち上げ花火を最後に上げられた理由
『週刊ダイヤモンド』11月16日号の第1特集は「大学格差」です。女子大学は時代遅れで役割を終えたといわれて久しく、1990年代に100校近くあったものが約70校まで減少。偏差値の下落に歯止めがかかりません。生き残る女子大の条件とは何でしょうか。

#20
“大学格差”が露骨に表れる一般選抜入学者数の多寡、開き直って「年内入試で定員100%確保」を掲げる大学も
「早慶」などの大学群別に一般選抜比率(一般選抜による入学者が入学者全体に占める割合)をマッピングすると、大学の格差が露骨に表れる。難関国公立大学は9割台が多く、下位私立大学では1~2割が珍しくない。学力選抜ができる大学とできない大学の格差に迫る。

#18
「早慶」「MARCH」「関関同立」でくくられる難関大学は、共通して「三つの優位性」を備えている。「日東駒専」の筆頭格である東洋大学、「産近甲龍」の筆頭格である近畿大学もまた、この優位性を持つ。勝ち組の王道を歩む大学にある三つの優位性とは何か。全国私立78大学を三つの優位性で比較した。併せて、関西私立25大学について、43年間の偏差値の推移早見表を掲載する。

#16
理工系私立大学群「東京4理工(四工大)」の芝浦工業大学、東京都市大学、東京電機大学、工学院大学は、「コスパ最強」と評される。ただそのポジションは安泰ではない。有名企業への就職でお得な大学をランキングするとともに、四工大の行方を偏差値比較などから分析する。

#15
受験生の親世代にとって、難関国立大学の滑り止め先は「早慶」(早稲田大学、慶應義塾大学)レベルが当たり前だった。しかし、そんな認識は過去のもの。併願先として今、「早慶は余裕」と口にできるほどの国公立大学はわずかだ。国公立大をレベル分けし、各レベルが併願合格を狙える私立大学を示した「国公立大の併願先ピラミッド」を大公開する。併せて、準難関・地域拠点の国公立大10大学について、43年間の偏差値の推移早見表を掲載する。

#14
全国の私立大学のうち6割が定員割れしており、とりわけ厳しいのが地方の大学だ。苦しいながらも最後に生き残って勝ち組となり得る地方私立大はどこなのか。地方私立大の勝ち組に迫るとともに、北海道、東北、中部、中国、四国、九州の私立26大学について43年間の偏差値の推移早見表を掲載する。

#13
2025年度入試から大学入学共通テストの難化が進む一方、首都圏の私立大学で基礎学力テストだけの「年内学力入試」が始まる。これらによって地方国公立大学は受験生集めが一層厳しくなり、難関国公立大との格差がさらに広がる。受験生にとっては、合格するチャンスが増えるということだ。この格差の実態に迫り、併せて、全国56国公立大について43年間の偏差値の推移早見表を掲載する。

#12
関西学院大学の志願者数が激増している。2020年度入試に3万3209人だったものが、24年度は5万2624人。4年間で2万人近く増えた。こんなにも人気を集めている理由は「入りやすいから」。ただ、この入りやすさは「売り出しセール」のようなもので、まもなく終了するはずだ。関西学院大の入試における今後のシナリオに迫るとともに、関西の難関私立大学群「関関同立」(関西大学、関西学院大、同志社大学、立命館大学)の両方に受かったダブル合格者の進学先を明らかにする。
