
名古屋和希
#1
セブン&アイ・ホールディングスが巨費を投じて進めてきたデジタルトランスフォーメーション(DX)戦略が水泡に帰した。昨秋にDX部門トップだった幹部役員が事実上“失脚”し、戦略の目玉だったIT新会社構想も白紙となった。巨大流通グループの内部で何が起きていたのか。ダイヤモンド編集部が入手した内部資料を基に、セブンのDX戦略が崩壊に至った全内幕を明らかにする。

2021年12月、「新しい資本主義」を提唱する岸田政権下で初となる税制改正大綱が策定された。「成長と分配」の実現を柱に掲げる今回の大綱は過去のものと何が違うのか。取りまとめを主導した自民党前税制調査会長の甘利明・前幹事長を直撃した。

新型コロナ禍はコンビニエンスストア業界の退潮を鮮明にした。そのさなかの2021年に伊藤忠商事からファミリーマートのトップに登板したのが細見研介社長だ。伊藤忠の「大エース」とも評された細見氏に反転攻勢策を聞いた。

市場飽和で「曲がり角」を迎えつつあるコンビニエンスストア業界でより深刻な問題が浮上してきた。絶対王者のセブン-イレブンの「稼ぎ頭」に変調の兆しが出ているのだ。「勝ち筋」の崩壊に迫られるコンビニ業界の先行きを占う。

#15
生前贈与や相続での悩みに直面したときに頼りになるのが税理士をはじめとする士業だ。しかし、実力のある士業を選び損なえば、思わぬ「痛い目」にも遭いかねない。資格に惑わされない本当の「プロ」の見極め方を紹介する。

#13
毎年こつこつと子や孫に生前贈与していたつもりが、名義預金だった――。こんな失敗をした場合、取り返しはつかないのだろうか?今からできるやり直し術を紹介する。

#10
遺産の分け方を巡り近親者でもめる「争族」。「わが家は皆仲がいいから大丈夫」。しかし、いざ相続の場面となれば、激しくやり合うケースが多い。そんな争族を回避するための生前贈与のテクニックを紹介する。

#8
計画的に実行してきたはずの生前贈与。しかし、贈与と認められない「名義預金」化に税務署は目を光らせている。贈与の落とし穴にはまらないための心得を紹介する。

米中対立などの地政学リスクを背景に、海外進出する日本企業の事業環境が激変している。“会計ビッグ4”の一角PwC Japanグループが大手企業約300社に実施した調査を基に、海外事業“リストラ候補エリア”ランキングを作成した。トップは中国で、約2割の企業が中期的に中国事業の撤退や縮小を検討していることが分かった。

#1
2021年12月に与党がまとめた22年度の税制改正大綱では、相続税と贈与税の一体化は見送られた。しかし、近い将来に相続税対策の王道である生前贈与が“禁じ手”になる公算は大きい。相続や贈与のルールはどう変わるのか?自民党の税のキーマンで前税制調査会長、甘利明衆議院議員を直撃し、見直しの方向性を聞いた。

#11
今夏、大衆薬の販売を巡るあるルールが約60年ぶりに見直された。コンビニエンスストア業界が強い要望を続けてきたその見直しは、さらなる規制緩和の「呼び水」となる可能性もある。薬の販売ルール激変が登録販売者や薬剤師に与える影響を探った。

#10
調剤「7兆円市場」の争奪戦が過熱している。勢力を急拡大しているのはドラッグストアなど小売業を母体とする企業たちだ。これまで医療機関の前にある「門前薬局」が圧倒的なシェアを誇っていた構図は変わりつつある。そんな状況に医師会は警戒感を強めるものの、ドラッグストア側も医師を取り込む「切り札」を用意している。

#3
イオンがネットスーパーなどデジタル売上高を5年で14倍の1兆円に引き上げる大目標をぶち上げた。いち早くデジタル化に挑んだ米小売りの巨人、ウォルマートは新店への投資を事実上「凍結」するなど大胆に設備投資の配分を見直した。イオンの投資はどうなるのか。両者の設備投資を独自に検証・比較し、イオンのデジタルシフトの成算を占う。

関西スーパーマーケットの臨時株主総会が10月29日に開かれ、エイチ・ツー・オー リテイリング(H2O)と経営統合する議案が承認された。承認には3分の2以上の賛同が必要で、賛成は66.68%とわずかに上回った。関西スーパー買収を目指した首都圏地盤のスーパー、オーケー(横浜市)を僅差で退けたが、この死闘は関西スーパーに大きな十字架を背負わせた。

#5
アサヒビールの塩澤賢一社長がダイヤモンド編集部のインタビューに応じた。トップブランドのスーパードライの需要「蒸発」が続く非常事態に、「スーパードライに次ぐ、第2の柱を生み出す」と強調した。劣勢をはね返す挽回の一手をトップが激白した。

#9
2018年に約40年ぶりに相続法が大改正され、新しい相続の制度が相次いで導入された。だが、遺留分制度の見直しでは、現金の少ない地主が不動産を多く売らなければいけなくなる不測の事態も生じている。改正相続法に潜むリスクとは。

#4
主力ブランドを大量に生産・投下していくビールメーカーの事業モデルは転換点を迎えた。旧来のビジネスモデル脱却への圧力は消費者からだけでなく、流通サイドからも強まっている。ビールメーカーは「脱ビール」という二律背反を迫られている。

#6
相続税と贈与税が一体化される前に、生前贈与の非課税枠110万円を超えて「駆け込み贈与」する節税術。その効果は、資産の額や子供の数で変わる。ここでは子供3人と4人の場合、幾ら駆け込み贈与をすればお得なのか。資産別の早見表をお届けする。

#4
相続税と贈与税が一体化される前に、生前贈与の非課税枠である110万円を超えて「駆け込み贈与」する節税術。その効果は、資産の額や子供の数で変わる。子供2人の場合、幾ら駆け込み贈与をすればお得なのか。資産別の早見表をお届けする。

#3
空き家となった実家を売るのは、相続の前と後のどちらがベストか。相続の知識を押さえていなければ数百万円も損することがある。いまや10人に1人が支払う相続税。相続のその時が来てから慌てないためにも基本のルールと対策をおさらいしよう。
