永吉泰貴
4月14日、金融セクターに特化した投資ファンド、ありあけキャピタルが、滋賀銀行株を大量保有していることが明らかになった。千葉銀行と千葉興業銀行の統合協議を後押しし、地銀再編の“仕掛け人”として注目を集める同ファンドが、次に照準を定めたのが滋賀銀行だ。その真意はどこにあるのか。大量保有の判明後、田中克典代表や周辺関係者への取材を通じて、狙いの核心に迫る。

地銀再編の動きが加速する中、同一県内での合併として一足早く注目されたのが、5カ月前の福井銀行の決断だ。2024年11月、福邦銀行との合併に際し、行名を「福井銀行」に一本化すると発表。26年5月には「福邦銀行」の名が姿を消す。なぜその決断が可能だったのか。福邦銀行側の反発はなかったのか。長谷川英一頭取に、合併や行名一本化の合理性、福邦銀行を説得した経緯について聞いた。

#7
プライベートエクイティ(PE)ファンドのIPO(新規株式公開)銘柄は投資家から敬遠されがちだが、その株価パフォーマンスは一様ではない。そこで、2015年以降に上場したPE銘柄を分析し、株価騰落率のワーストランキングを作成した。その結果、株価パフォーマンスの明暗がくっきりと分かれ、上場後の企業成長に対する姿勢の違いが浮き彫りとなった。

3月28日、千葉銀行が千葉興業銀行の株式19.9%取得を公表した。両行は将来的な経営統合を視野に協議を進める。この流れをけん引したのが、投資ファンド「ありあけキャピタル」だ。同社が22年に千葉興銀への投資を開始し、このタイミングで千葉銀行に株式を売却した背景は何か。田中克典代表が問題意識を持っていた千葉興銀の課題や、1年3カ月前に千葉興銀に提示した改革案、今年3月に株式売却に至った経緯について詳述する。

2024年の株主総会で株主賛成率を急回復させたのが、京都銀行を傘下に持つ京都フィナンシャルグループ(FG)の土井伸宏社長だ。だが、株主賛成率の大幅アップには、機関投資家による杜撰(ずさん)な投票も影響した疑いがあることがダイヤモンド編集部の取材で判明した。決算資料の数字さえも確認せずに取締役選任の賛否を判断する、機関投資家の怠慢ぶりを詳報する。

#20
PBRが低く割安な傾向にあるのが、不動産含み益を多く抱える不動産リッチ企業だ。実は、不動産含み益を反映した修正PBRを算出すると、見た目のPBRよりも割安であることが分かる。卸売業界の80社を対象に、不動産含み益を反映した修正PBRが低い上場企業ランキングをお届けする。

#18
PBRが低く割安な傾向にあるのが、不動産含み益を多く抱える不動産リッチ企業だ。実は、不動産含み益を反映した修正PBRを算出すると、見た目のPBRよりも割安であることが分かる。鉄鋼・非鉄・エネルギー資源業界の24社を対象に、不動産含み益を反映した修正PBRが低い上場企業ランキングをお届けする。

2月18日、りそなホールディングス(HD)のPBR(株価純資産倍率)が1倍を上回った。銀行株は低PBR銘柄の代表格だが、りそなHDは2024年11月14日、PBR1倍超に浮上。25年2月21日時点で、みずほフィナンシャルグループと三井住友フィナンシャルグループのPBRを超えた。りそなHDの南昌宏社長を直撃し、PBRについての考え、根底にある経営戦略や業績、今後の地域金融機関との提携策について聞いた。

#16
PBRが低く割安な傾向にあるのが、不動産含み益を多く抱える不動産リッチ企業だ。実は、不動産含み益を反映した修正PBRを算出すると、見た目のPBRよりも割安であることが分かる。電機・精密業界の38社を対象に、不動産含み益を反映した修正PBRが低い上場企業ランキングをお届けする。

#14
PBRが低く割安な傾向にあるのが、不動産含み益を多く抱える不動産リッチ企業だ。実は、不動産含み益を反映した修正PBRを算出すると、見た目のPBRよりも割安であることが分かる。機械業界の37社を対象に、不動産含み益を反映した修正PBRが低い上場企業ランキングをお届けする。

#12
PBRが低く割安な傾向にあるのが、不動産含み益を多く抱える不動産リッチ企業だ。実は、不動産含み益を反映した修正PBRを算出すると、見た目のPBRよりも割安であることが分かる。資材業界(金属製品、ガラス・土石製品)の47社を対象に、不動産含み益を反映した修正PBRが低い上場企業ランキングをお届けする。

#10
PBRが低く割安な傾向にあるのが、不動産含み益を多く抱える不動産リッチ企業だ。実は、不動産含み益を反映した修正PBRを算出すると、見た目のPBRよりも割安であることが分かる。サービス・その他の96社を対象に、不動産含み益を反映した修正PBRが低い上場企業ランキングをお届けする。

#40
全国の254の信用金庫を、独自の3条件7指標で格付けし、ランキングを作成した。中堅・中小企業を支え、地域経済の“縁の下の力持ち”として頼れる信金はどこか。本稿では九州・沖縄編として、27の信用金庫を対象にした「業績浮上力」ランキングをお届けする。

#8
PBRが低く割安な傾向にあるのが、不動産含み益を多く抱える不動産リッチ企業だ。実は、不動産含み益を反映した修正PBRを算出すると、見た目のPBRよりも割安であることが分かる。情報・通信業界の36社を対象に、不動産含み益を反映した修正PBRが低い上場企業ランキングをお届けする。

#6
PBRが低く割安な傾向にあるのが、不動産含み益を多く抱える不動産リッチ企業だ。実は、不動産含み益を反映した修正PBRを算出すると、見た目のPBRよりも割安であることが分かる。素材・化学業界の58社を対象に、不動産含み益を反映した修正PBRが低い上場企業ランキングをお届けする。

#4
元タレント、中居正広氏の女性トラブルの騒動を巡り、フジ・メディア・ホールディングスとアクティビストの攻防にも注目が集まる。その行方を探る上で参考になるのが、同じテレビ業界のTBSホールディングス(HD)にかつて株主提案をした、英投資ファンドのアセット・バリュー・インベスターズ(AVI)がたどった顛末だ。AVIの坂井一成日本調査責任者に、投資開始から3年後の2020年にTBS株を全株売却した理由や、TBSHDが現在も抱えるガバナンスの問題点を聞いた。

#32
全国の254の信用金庫を、独自の3条件7指標で格付けし、ランキングを作成した。中堅・中小企業を支え、地域経済の“縁の下の力持ち”として頼れる信金はどこか。本稿では栃木・茨城・群馬編として、15の信金を対象とした「業績浮上力」ランキングをお届けする。

#8
地方銀行は軒並みPBRが低く、時価総額が小さい地銀の上場意義が問われ続けている。さらに金利ある世界が到来し、ある指標に株主の注目が集まっていることが分かった。その指標で「ワーストランキング」を作成すると、金利ある世界で上場廃止の危機に直面する地銀が浮かび上がる。

#3
PBRが低く割安な傾向にあるのが、不動産含み益を多く抱える不動産リッチ企業だ。さらに、不動産含み益を反映した修正PBRを算出すると、不動産リッチ企業は見た目のPBRよりも割安であることが分かる。そこで、不動産含み益を反映した修正PBRが低い上場企業ランキングを作成。2位にフジ・メディア・ホールディングスが浮上するなど、割安な不動産リッチ企業が多く並んだ。

#1
TOPIX(東証株価指数)採用企業の不動産含み益は、直近10年で2倍以上に増えている。足元で海外投資家が大きな関心を寄せているのは、このような不動産含み益を多く抱える“不動産リッチ企業”だ。2024年12月までのデータを基に、最新の「不動産の含み益が多い企業」ベスト100社をお届けする。
