就職人気企業ランキング2019夏予告編Photo:森田直樹/アフロ

長期化・早期化に拍車が掛かる就職戦線。学生たちは何を考え、どのような企業を選ぶのか。昨今の傾向を踏まえ、就職情報会社のダイヤモンド・ヒューマンリソースは調査を前倒しして2019年夏に実施した。特集「就職人気企業ランキング2019夏」(全5回)で、文理・男女別に詳細な分析とともにお届けする。(調査・分析/株式会社ダイヤモンド・ヒューマンリソース経営企画室 室長 高村太朗)

7割が夏休みまでに
志望業界を決定

「夏休み前に業界を絞って、10月までに3社のインターンシップに参加しました」――。

 売り手市場が続く中、就職戦線の早期化に拍車が掛かっている。

 9月に実施した学生モニターアンケートでは、夏季インターンシップに応募(エントリー)した学生は89.8%。応募社数も平均6.0社と積極的に動き始めた様子がうかがえる。

 また志望業界が「明確に決まっている」学生は14.7%、「なんとなく決まっている」(54.4%)と合わせると夏休み明けまでに約7割が志望業界を決めている。つまり学生は3月1日の「採用広報解禁」を待たずに業界・企業研究を進めており、「インターンシップ期間」に業界を絞り、企業探しを行っている実態が浮かび上がる。

 企業の新卒採用活動時期は、2020年卒まで日本経済団体連合会(経団連)が採用広報および採用選考の開始時期を定め、会員企業に順守を求めてきた。しかし昨年、経団連は就活ルールの廃止を決定。21年卒からは、政府がこれまでの就活ルールを維持する方針を発表した。経済界主導から政府主導へと就活ルールの枠組みが変化する中、インターンシップ期間の学生の動きは激しくなっている。

 ダイヤモンド・ヒューマンリソースが毎年実施している「就職先人気企業ランキング調査」は、1978年の調査開始以来21年卒対象で43年度目になるが、早期化・長期化する採用マーケットの実態を映すべく、94年以来25年ぶりに早期(夏)、後期(春)の年2回調査とした。

 サマーインターンシップを経て、志望業界を意識した現在の学生の関心はどうか。文理・男女別ランキングを全5回にわたってレポートする。

#1 12月9日(月)配信
就職人気企業ランキング2019【文系男子・全200社完全版】伊藤忠が初の1位、総合商社が圧勝

就職人気企業ランキング2019夏#01文系男子Photo:Bloomberg/gettyimages

 伊藤忠商事が初の1位となったほか、三菱商事(2位)、住友商事(4位)、豊田通商(5位)、丸紅(6位)、三井物産(9位)と総合商社が強さを見せつけた。世界を舞台に幅広い事業領域で活躍する商社パーソンに対する憧れは根強いようだ。

>>記事はこちら

#2 12月10日(火)配信
就職人気企業ランキング2019【文系女子・全150社完全版】伊藤忠1位、マスコミも上位に

就職人気企業ランキング2019夏#02文系女子Photo:REUTERS/アフロ

 1位の伊藤忠商事をはじめ、文系男子と同様に商社人気が際立つ結果となった。文系女子学生の憧れの的として高い人気を誇ってきた航空・旅行業界も上位を確保。女性が長く働きやすい環境が整っていることを重視する傾向も見られた。

>>記事はこちら

#3 12月11日(水)配信
就職人気企業ランキング2019【理系男子100社・女子50社完全版】トヨタ、ソニー…大手メーカー復活

就職人気業ランキング2019夏#03理系男子・理系女子Photo:Bloomberg/gettyimages

 理系男子は3位NTTデータ、4位ソニー、6位トヨタ自動車など、しばらく上位から遠ざかっていた顔触れが帰ってきた。大手IT企業やメーカーに人気復活の兆しが表れている。理系女子は1位の味の素、2位の明治グループなど食品関連メーカーが上位に入った。

>>記事はこちら

#4 12月12日(木)配信
就職人気企業ランキング2019【業種別】過去10年のライバル対決総まくり

就職人気企業ランキング2019夏#04業種別ランキングPhoto:eruhui1979/gettyimages

 過去10年分の就職人気企業ランキングを主要業種別にまとめた。普段は技術力や資本力、営業力を武器にシェアを争うが、学生の人気にはそうした武器が通用しない面もある。企業の意外な浮き沈みが見えてきた。

>>記事はこちら

#5 12月13日(金)配信
就職人気企業「順位上昇度」ランキング2019、最もランクアップした企業は?

就職人気企業ランキング2019夏#05順位上昇度ランキングPhoto:eruhui1979/gettyimages

 学生の人気は意外なところで火が付くもの。前年の順位が100位台でも次の年には急にベスト10に入ることもある。過去10年間において、1年で最も順位を上げた企業を取り上げ、ランキングした。

>>記事はこちら

Key visual designed by DADDY'S HOME