専業系、兼業系、出資元を問わず、新電力の電力販売量トップ100に入る3月期決算の68社・団体の財務を徹底比較した2023年冬完全版ランキングの後編をお届けする、特集『新電力絶体絶命!? 経営危険度ランキング全68社・団体』(全8回)の最終回。2000年の電力小売り一部自由化後の草創期から新電力に参画する丸紅系がワースト46位。東京電力エナジーパートナー子会社でかつて販売量トップだったテプコカスタマーサービス(TCS)や、その他の有名新電力は何位に?(ダイヤモンド編集部 土本匡孝)
財務が改善傾向の
丸紅新電力はワースト46位
専業系や兼業系、はたまた出資元を問わず、2023年4月時点で新電力の電力販売量トップ100に入る3月期決算の68社・団体の財務を徹底比較する。
ダイヤモンド編集部は、官報掲載の決算公告などから自己資本比率、自己資本利益率(ROE)、流動比率を計算し、それらを基にランキングにした。前編(1月17日配信の本特集#3『新電力「経営危険度」ランキング【23年冬・完全版前編】ワースト9位に三菱商事&中部電系、ワースト上位3社は?』参照)に続き、本稿は後編として34社・団体を紹介する。
一部を紹介すると、2000年の電力小売り一部自由化後の草創期から新電力に参画する丸紅系の丸紅新電力がワースト46位に入った。同社の22年3月期決算は自己資本比率7.07%、純利益約4億円だったが、23年3月期決算は自己資本比率17.83%、純利益約27億円。この間、電力販売量を減らしたが、財務は改善傾向にある。
ワースト35~68位に、他にどの新電力が入ったか。東京電力エナジーパートナー(東京電力ホールディングス完全子会社)の完全子会社テプコカスタマーサービス(TCS)、中部電力ミライズと大阪ガスが出資するCDエナジーダイレクト、ソフトバンク完全子会社のSBパワー、NTT系のエネットなど、有名な新電力は何位となったのか。
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