【最新版】3年後の予測年収1355社ランキング!全30業種で「勝ち組」はどこだ?#18Photo:PIXTA

近年、企業による社員待遇の向上が続いている。人手不足や物価の上昇など背景は複数考えられるが、なにより、企業が成長するためには年収アップで人を引き付ける必要がある。ダイヤモンド編集部では、統計専門調査会社の協力の下、最新のデータを反映した3年後の年収を大胆予想。特集『【最新版】3年後の予測年収1355社ランキング!全30業種で「勝ち組」はどこだ?』の#18では、外食業界の予測年収を独自に推計し、全36社のランキングを作成した。(ダイヤモンド編集部 山本 輝)

1000万円超えは1社で大手も700万円台
有名外食チェーン店の年収はどうなる?

 外食業界の給料の水準は高くない。

 昨今、賃上げが続いたこともあり、他の業界では平均年収が1000万円を超える企業が複数存在するほか、800万~900万円台の企業が多数あることも珍しくない。

 一方で、外食業界では2023年4月~24年3月期の平均年収で1000万円を超えるのは持ち株会社のコメダホールディングス(HD)だけ。他は、900万円台はおろか、800万円台すら存在しない。牛丼の「すき家」を運営する外食業界最大手のゼンショーホールディングス(HD)も742.7万円にとどまる。吉野家ホールディングス(HD)は736.6万円だ。

 しかし、外食産業の人手不足は叫ばれて久しく、いまや企業成長の大きなボトルネックになっている。アルバイトなどの現場スタッフだけでなく、正社員の優秀な人材を高い年収で引き付けることは、外食企業の明暗を分ける重要なポイントになるはずだ。

 そんな外食業界の3年後の年収はどうなっているのだろうか。ダイヤモンド編集部では、統計専門調査会社の協力の下、24年3月期までの実績値から3年後となる26年4月期~27年3月期の年収を大胆予想した。

 試算対象としたのは、外食業界の36社だ。年収が業績などに連動することを前提に、各社の公表資料を用いて重回帰分析による予測モデルを作成、アナリストによる業績予想のコンセンサスデータを当てはめて試算を行った。

 その結果、36社のうち17社とほぼ半数の企業は3年後の年収が減少するという明暗の分かれる試算結果に。

 果たして、コメダHDは、3年後も1000万円超えを維持できているのだろうか。ここまで挙げた企業の他にも、すかいらーくホールディングス(HD)、クリエイト・レストランツ・ホールディングス、トリドールホールディングス、FOOD & LIFE COMPANIES、フジオフードグループ本社、ロイヤルホールディングス、SFP ホールディングス、モスフードサービス、サイゼリヤ、ドトール・日レスホールディングス、壱番屋、串カツ田中ホールディングス、王将フードサービス、ハイデイ日高などの、3年後の年収はどれくらい増えているのか?あるいは減っているのか、一挙に見ていこう。