エネルギー動乱Photo by Masataka Tsuchimoto

ダイヤモンド編集部は資源エネルギー庁の月別データを基に、2024年度の新電力販売量ランキングを作成した。23年度に王者から陥落したNTT系のエネットのほか、大阪ガス、ENEOS Powerは何位だったのか。トップ10圏外から4年ぶりに復活した総合商社系新電力はどこか。長期連載『エネルギー動乱』の本稿では、トップ10の顔触れを公開する。(ダイヤモンド編集部 土本匡孝)

新電力最大手の東京ガス
2位以下を大きく引き離す

 ガス業界最大手の東京ガスが、新電力業界でも王者の地位を確実なものに――。

 資源エネルギー庁は新電力各社からの報告を基に、月別の電力販売量データ(一部自家消費など含む)を発表している。

 毎回数カ月遅れのデータが発表され、2025年3月分は7月1日に発表された。そこでダイヤモンド編集部は24年4月分~25年3月分の各月データを集計し、「24年度の新電力販売量トップ10」のランキングを作成した。

 トップは2年連続で東京ガス。23年度に初めて首位に立つと、24年度は2位との差をさらに広げた。

 23年度に首位の座を明け渡したエネット(NTTアノードエナジー子会社、東京ガス、大阪ガスが出資)、ENEOS Power(ENEOSホールディングス完全子会社)、大阪ガスなど、上位が指定席の新電力は何位だったのか。

 また今回のトップ10には、4年ぶりにある総合商社系新電力が返り咲いた。その理由とは?