消費税が増税された2014年4月以降、個人消費が大きく落ち込んでいる。消費増税前の駆け込み需要の反動減という見方もあるが、円安などによる物価の上昇なども大きく影響しているようだ。
そんなときにぜひ活用したいのが「クレジットカード」。一般的なクレジットカードの還元率は0.5%程度だが、ここ数年で一般的なクレジットカードの3~4倍もお得な「還元率1.5~2%」という高還元クレジットカードが多数登場している。
ただし、これらの高還元クレジットカードのほか、人気のマイル系クレジットカードにもデメリットがある。
それは「ポイントを交換する手間」が必要になる点だ。
いくら還元率が高くてお得なクレジットカードでも、貯まったポイントを失効してしまっては意味がないし、ポイント交換に面倒な手続きや時間がかかるようであれば「費用対効果」の点で満足度は低くなる。
マメに「ポイントを管理できる人が得をする」のは当たり前だが、そんな人はもともと「支出を管理できる」可能性も高い。本当に高還元クレジットカードが必要なのは「支出の管理と同じく、面倒なポイント管理が苦手な人」のはずだ。そして、そういう人は実は多いのでは……。
しかし、「ポイント管理が苦手な人」でも、「簡単に・確実に・利用するだけで得をする」クレジットカードがある。
それが「利用金額のうち、0.5~1.0%を自動的にキャッシュバックしてくれる」クレジットカードだ。
ポイントの管理が苦手な人におすすめなのは
自動キャッシュバック型のクレジットカード!
クレジットカード利用金額を自動的にキャッシュバックしてくれるクレジットカードは、2枚に限定される。
それが「P-oneカード」と「VIASOカード」の2枚だ。
どちらも年会費無料なのでコストはかからないが、「P-oneカード」は還元率1.0%、「VIASOカード」は通常還元率0.5%だが、携帯電話やプロバイダーの通信料金、ETCカードの通行料金は還元率が1.0%になる。
■自動的にキャッシュバックされる2枚のカードを比較!【2014年時点】 | ||
カード名 | P-oneカード |
VIASOカード |
カードフェイス | ||
還元率 |
1.0% |
0.5~1.0% |
年会費 | 永年無料 |
永年無料 |
発行 | ポケットカード |
三菱UFJニコス |
国際ブランド | VISA、Master、JCB | VISA、Master、JCB |
キャッシュバックされる時期 |
毎月の請求時 |
年1回まとめて (1000円以上の場合のみ) |
付帯保険 | - | 海外旅行傷害保険 (最高2000万円、利用付帯) |
ETCカード | 年会費無料、新規発行及び 更新手数料1000円(税抜) |
年会費無料、発行手数料 1000円(税抜) |
関連記事 |
【P-oneカード |
【VIASOカード(ビアソカード)】面倒な手続き不要! 利用額の0.5~1%が自動的にキャッシュバックされる還元型カード!⇒関連記事はこちら! |
「P-oneカード」はカード代金請求時に1%が自動的に減額されるキャッシュバック型カードの元祖的存在。一般的な「キャッシュバック型」カードの場合、カードを利用してポイントを貯め、ポイント交換手続きを経て、キャッシュバック分がカード請求代金から割り引かれたり、銀行口座に振り込まれたりと、実際にキャッシュバックされるまでにタイムラグが発生するのに対し、「P-oneカード」はカードを利用する以外は何もしなくても、毎月確実に支出の1%を節約できるのが魅力だ。
■P-oneカード | ||
還元率 | 1.0% | |
発行元 | ポケットカード | |
国際ブランド | VISA、Master、JCB | |
年会費 | 永年無料 | |
家族カード | あり(初年度無料、2年目以降は管理費として年200円・税抜) | |
ポイント付与対象の 電子マネー |
― | |
例えば、1カ月のクレジットカード利用額が10万円の場合、クレジットカード代金の請求額は10万円の1%が割り引かれた4万9000円となり、1%分の1000円は銀行口座から引き落とされずに残る。つまり、毎月クレジットカード利用額の1%ずつ、貯金が増えていくことになるのだ!
また、「P-oneカード」などを発行するポケットカードが運営する「P-oneモール」を利用すると、「Yahoo!ショッピング」や「ディノス」「ニッセン」「ビックカメラ.com」などのネット通販サイトで買い物をすると1000円で1~23ポイントの「ポケット・ポイント」が付与される。
この「ポケット・ポイント」も「1ポケット・ポイント=3円」でキャッシュバックされるので、還元率は1.3~最大で7.9%にアップする点も見逃せない。
一方の「VIASOカード」は、利用額100円ごとに0.5ポイント貯まり、入会後一年間の累積ポイントが1000ポイントを超えた場合に銀行口座に振り込まれる。「P-oneカード」と比較すると、毎月の支出を抑える効果は低くなる。ただし、キャッシュバックされる金額はまとまった金額となるので、お得感を実感しやすいのが特徴だ。
「VIASOカード」は、利用額1000円ごとに5ポイント貯まり、「1ポイント=1円」としてカード利用額に充当されるクレジットカードにリニューアルされました。詳しくは下記の記事をご確認ください。
⇒【VIASOカード(ビアソカード)】面倒な手続き不要! 利用額の0.5~1%が自動的にキャッシュバックされる還元型カード!
■VIASO(ビアソ)カード | ||
還元率 | 0.5% | |
発行元 | 三菱UFJニコス | |
国際ブランド | VISA、Master、JCB | |
年会費 | 永年無料 | |
家族カード | あり(永年無料) | |
ポイント付与対象の 電子マネー |
― | |
「VIASOカード」にも専用のショッピングサイト「VIASO eショップ」があり、こちらもショップごとに異なるが、最大でポイントが25倍になる。
どちらも日常生活で「現金」ではなく「クレジットカード」を利用するだけで「自動的にキャッシュバックされる」ので、ポイントの有効期限を気にしたり、交換の手間をかけたりする必要がないので、これまで「ポイントを貯めても管理するのが苦手だから」と、高還元クレジットカードを敬遠してきた人には打ってつけの便利なクレジットカードだ。
ただし、「P-oneカード」の還元率は1.0%と、「VIASOカード」の還元率0.5%と比較しても2倍も高く、「毎月の請求代金から1.0%を割引」されるので、「年に一回、口座に振り込まれる」タイプの「VIASOカード」よりも節約効果が高くなるだろう。
「P-oneカード」は、還元率だけで見れば業界トップクラスの高還元クレジットカードに引けを取るが、それでも還元率は一般的なクレジットカード(還元率0.5%)の2倍。しかも、「P-oneカード」なら「ポイントを管理する必要がまったくない(のに得をする)」という点では、数多くの種類が発行されているクレジットカードの中でも貴重な存在。
「現金」ではなく「クレジットカード」を利用するだけで「自動的にキャッシュバックされる」ので、ポイントの有効期限を気にしたり、交換の手間をかけたりする必要がないので、これまで「ポイントを貯めても管理するのが苦手だから」と、高還元クレジットカードを敬遠してきた人には打ってつけの便利なクレジットカードだ。
今後も続く、消費増税や物価上昇などに備えて、「自動キャッシュバック型」のクレジットカードで節約生活を始めよう!
※クレジットカードの専門家2人が選んだ、2021年の最強カードは?
⇒【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2021年版】
「おすすめクレジットカード」を2人の専門家が選出!
全8部門の“2021年の最優秀カード”を詳しく解説!
【2021年3月1日時点・最新情報】
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還元率 | 年会費 (税抜) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆OricoCard THE POINT (オリコカード・ザ・ポイント) |
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1.0~2.5% | 永年無料 | JCB Master |
Suica ICOCA |
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【OricoCard THE POINTのおすすめポイント】 年会費無料ながら新規入会後6カ月は2.0%の高還元率で、7カ月以降も通常還元率が1.0%の高還元クレジットカード。「オリコモール」活用で「Amazon」では還元率2%になるほか、各サイトで貯まるポイントも含めれば「楽天市場」では還元率2.5%、「Yahoo!ショッピング」では還元率3.0%、サイトによっては還元率15%以上に達するなど、ネットショッピングでは最強レベル。また、「iD」と「QUICPay」を搭載しているので少額決済でも便利。貯めたポイントは「Amazonギフト券」「iTunesギフトコード」なら即時交換ができるので、ポイントの使い勝手も◎! |
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【関連記事】 ◆【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2021年版】「おすすめクレジットカード」を2人の専門家が選出!全8部門の“2021年の最優秀カード”を詳しく解説!(最優秀年会費無料カード部門) ◆年会費無料カードの還元率競争が激化!「Orico Card THE POINT」はネット通販に強く、還元率1.5~2.5%も狙える注目の新登場カード! ◆「Orico Card THE POINT」は、還元率1.0%、年会費が永年無料のお得な高還元率カード。入会6カ月間は最大還元率がなんと3.0%に! |
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◆dカード | ||||
1.0~3.0% | 永年無料 | VISA Master |
iD |
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【dカードのおすすめポイント】 テレビCMでもおなじみの「NTTドコモ」のカードだが、auやソフトバンク利用者でもお得! 通常還元率1%と高還元で、2019年9月16日以降の申し込み分から年会費が永年無料になり、ますますお得なカードに進化! さらに「dカード」で貯まる「dポイント」は携帯電話料金に充当できるほか、JALのマイルなどにも交換可能で、ドコモユーザー以外でもお得なクレジットカードだ。 |
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【関連記事】 ◆「dカード」は「dポイント」を貯める最強カード! ドコモ利用者以外は年会費実質無料の「dカード」、ドコモ利用者は「dカード GOLD」がおすすめ! ◆「dカード」はドコモユーザー以外にもおすすめの「高還元+実質年会費無料」クレジットカード!ドコモユーザーなら「dカード GOLD」を使い倒せ! |
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◆アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード |
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1.5%~ | 1万円 | AMEX | Suica ICOCA |
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【アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カードのおすすめポイント】 「マイル系最強カード」との呼び名が高いクレジットカード。対象航空会社・旅行会社28社で航空券代金やツアー代金を決済すると通常の3倍のポイントが貯まるので、航空会社発行のカードよりもマイルが貯まりやすいのが魅力。さらに、貯まったポイントは提携航空会社15社のマイルに自由に交換可能で、しかもポイントは無期限で貯められるのも大きなメリット! 「長距離+ビジネスクラス」の特典航空券に交換すれば、還元率は1.5%よりも高くなる! |
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【関連記事】 ◆【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2021年版】「おすすめクレジットカード」を2人の専門家が選出!全8部門の“2021年の最優秀カード”を詳しく解説!(マイル系カード部門) ◆航空・旅行アナリストがおすすめ!貯めたポイントを航空会社15社で自由に使える万能型のマイル系クレジットカードとは? |
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◆楽天カード |
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1.0~3.0% | 永年無料 | VISA JCB Master |
楽天Edy (楽天Edyへの チャージ分は 還元率0.5%) |
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【楽天カードのおすすめポイント】 楽天市場や楽天ブックス、楽天トラベルを利用している人はもちろん、楽天ユーザー以外にもおすすめの「年会費無料&高還元」クレジットカードの代表格。通常還元率は1.0%だが、楽天市場や楽天ブックスでは最低でも還元率が3.0%以上に! また、「楽天ポイントカード」や電子マネーの「楽天Edy」との併用で、楽天グループ以外でも還元率は1.5~2.0%以上になる! ゴールドカードの「楽天プレミアムカード」も格安の年会費で「プライオリティ・パス」がゲットできてコスパ最強! |
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◆JCB CARD W(ダブル) |
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1.0~3.0% | 永年無料 | JCB | QUICPay |
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【JCB CARD W(ダブル)のおすすめポイント】 年会費無料で通常還元率は1.0%、「ORIGINAL SERIESパートナー加盟店」のセブン-イレブンやAmazonなどでは還元率2.0%、スターバックスでは還元率3.0%になるお得なカード。しかも、大手カード会社のクレジットカードだけあって、ポイントの汎用性も抜群! |
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【関連記事】 ◆「JCB CARD W」は「楽天カード」などとほぼ同じ、年会費無料+還元率1~3%のJCBの入門用カード!Amazonやスタバをよく利用する20~30代は注目! ◆「JCB CARD W」は、年会費無料で還元率1%以上のお得な高還元クレジットカード!「JCB CARD W」のメリット・デメリットを他のカードと比較して検証! ◆JCB CARD W(ダブル)のメリットを解説!「年会費無料」「常に還元率1.0%以上」「ポイントの使い勝手が良い」と三拍子そろった高還元クレジットカード! |
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◆イオンカードセレクト | ||||
0.5~1.0% |
永年無料 | VISA JCB Master |
Suica ICOCA WAON |
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【イオンカードセレクトのおすすめポイント】 一般的な「イオンカード」ではポイントがつかない「WAON」チャージでポイントが貯まり、「ポイント2重取り」ができるのが最大のメリット。また、「イオンカードセレクト」の保有+月1回のカード(または搭載のWAON)決済+ネットバンキングに登録という3つの条件を満たすだけで「イオン銀行Myステージ」の「シルバーステージ」に到達し、「イオン銀行」の普通預金金利が通常の30倍=0.03%になる(こちらの記事を参照)。メガバンクの定期預金金利が0.002%の今、普通預金金利が0.03%になるのはお得!「イオンカードセレクト」以外の「イオンカード」保有者はすぐ切り替えよう! |
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