
東京都税は、2015年4月からクレジットカードでの納付が可能となった。自動車税は以前よりクレジットカード納付に対応していたが、その対象が今年度から広がったのだ。
(関連記事⇒税金をクレジットカードで納付して節税できる! 2015年度から自動車税や固定資産税など、東京都税の15税目でクレジットカード納付が可能に!)
筆者は今まで、クレジットカードでチャージした「nanaco」で支払っていたが、今回は東京都主税局の公式サイトからクレジットカードで支払うことにした。支払う税金は、自動車税だ。
東京都の自動車税のクレジットカード納付は
「都税 クレジットカードお支払いサイト」から
東京都税のクレジットカードによる支払方法は、以下のとおり。
(1)「納付書兼納入決通知書」を用意し、サイトにアクセス
まず、「納付書兼納入決通知書」を手元に用意し、「都税 クレジットカードお支払いサイト」にアクセスする。ページ下部にある「上記注意事項を確認しました。」にチェックを入れ「同意して次へ」ボタンをクリック。

(2)納付番号などの情報を入力
「納付書兼納入決通知書」に記載された納付番号、確認番号、納付区分を入力する。なお、「自動車税納税通知書」にある納付番号ではないので、注意が必要だ。すべて入力したら、「確認して次へ」ボタンをクリックする。
(3)納付情報の確認とカード番号の入力
支払内容と税額、決済手数料を確認する。筆者の車は、「排気量1リットル超、1.5リットル以下」のため税額が3万4500円、決済手数料が292円+決済手数料分の消費税23円となり、総額3万4815円だった。
支払金額を確認後、カード番号、有効期限、支払い回数、セキュリティコード、メールアドレス(必須ではない)を入力し、「確認して次へ」ボタンをクリック。
(4)支払完了
内容の確認が表示されるので、問題がなければ「支払を行う」ボタンをクリック。メールアドレスを入力した場合は、確認メールが送られてくる。
還元率1.0%以上のクレジットカードなら
手数料を払ってもクレジットカード納付のほうがお得
では、今回の税金3万4500円+315円=3万4815円をクレジットカードで支払うのはお得なのだろうか?
今回筆者が利用したカードは、還元率2%のクレジットカードだ。つまり、3万4815円の支払いで696円分のポイントを獲得できる。315円の手数料を支払っても、696-315=381円分お得になる。
逆に、還元率0.5%のクレジットカードで支払っていれば、貯まるポイントは174円分となり、315円の手数料を吸収することができない。つまり、東京都税のクレジットカード納付をする場合は、最低でも還元率1.0%以上のクレジットカードが必要ということになる。
(関連記事⇒【クレジットカードおすすめ比較】還元率で選ぶ! 高還元クレジットカードおすすめランキング!)
手数料を支払わずに
東京都税をクレジットカードで支払う方法も
クレジットカード納付は手数料が発生するのがネックだが、手数料分を請求時の割引と相殺することで実質的に手数料を払わないで済む方法がある。請求時に1%OFFとなる「P-oneカード<スタンダード>」で支払う方法だ。
今回の3万4815円を「P-oneカード<スタンダード>」で支払うと、請求時には348円引かれ、3万4467円の引落しになる。つまり手数料分が相殺され、かつ33円分お得に支払うことが可能となる。「P-oneカード<スタンダード>」は、電子マネーチャージは1%OFFの対象外となるが、都税については1%OFFの対象となることは確認済みだ。
■P-oneカード | ||
還元率 | 1.0% | |
発行元 | ポケットカード | |
国際ブランド | VISA、Master、JCB | |
年会費 | 永年無料 | |
家族カード | あり(初年度無料、2年目以降は管理費として年200円・税抜) | |
ポイント付与対象の 電子マネー |
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(関連記事⇒節約が簡単にできて、毎月「1%」貯金が増える! クレジットカードで決済した支出の「0.5~1%」が自動的にキャッシュバックされるお得なカード比較)
また、直接クレジットカードで納付するのではなく、電子マネー「nanaco」を利用する方法もお得だ。これまでも何度が取り上げているが、バーコード付きの納付書であればセブン-イレブンで「nanaco」を使って支払うことが可能となっている。
例えば、還元率2.0%の「リクルートカードプラス」であれば、「nanaco」へのチャージが可能で、リクルートポイントも貯まる。つまり、3万4500円の支払いで、「nanaco」チャージ時に690円分のリクルートポイントを貯めることができ、さらにクレジットカード納付と違って手数料がかからない。現時点では、高還元率カードでチャージした「nanaco」払いが最もお得な支払方法と言えるだろう。
(関連記事⇒住民税などの税金、国民年金、国民健康保険は「nanaco+高還元クレジットカード」で払え! 必見!マイホーム所有者や自営業者の節税方法)
2020年3月12日から、nanacoチャージに新規登録できるのは「セブンカード・プラス」と「セブンカード(新規発行は終了)」だけになり、「リクルートカード」は新規登録できなくなりました。詳細は下記の記事をご覧ください。
⇒nanacoチャージでポイントが貯まる、おすすめのクレジットカードは「セブンカード・プラス」
東京都税の支払いでクレジットカードが利用できるようになったが、東京都以外ではまだクレジットカード納付ができない自治体も多い。また、東京都民でも住民税については、依然クレジットカード納付の対象外だ。当分の間は、「nanaco」チャージでポイントの貯まるクレジットカードは必須だろう。
(関連記事⇒nanacoチャージのポイント付与率が激減する「nanacoショック」が高還元カードで発生中! 一方、「セブンカード・プラス」の存在感が急上昇!)
以上、今回は東京都税をクレジットカードで支払うのは本当にお得なのかどうかを検証した。
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【2021年3月1日時点・最新情報】
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還元率 | 年会費 (税抜) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆OricoCard THE POINT (オリコカード・ザ・ポイント) |
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1.0~2.5% | 永年無料 | JCB Master |
Suica ICOCA |
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【OricoCard THE POINTのおすすめポイント】 年会費無料ながら新規入会後6カ月は2.0%の高還元率で、7カ月以降も通常還元率が1.0%の高還元クレジットカード。「オリコモール」活用で「Amazon」では還元率2%になるほか、各サイトで貯まるポイントも含めれば「楽天市場」では還元率2.5%、「Yahoo!ショッピング」では還元率3.0%、サイトによっては還元率15%以上に達するなど、ネットショッピングでは最強レベル。また、「iD」と「QUICPay」を搭載しているので少額決済でも便利。貯めたポイントは「Amazonギフト券」「iTunesギフトコード」なら即時交換ができるので、ポイントの使い勝手も◎! |
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◆dカード | ||||
1.0~3.0% | 永年無料 | VISA Master |
iD |
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【dカードのおすすめポイント】 テレビCMでもおなじみの「NTTドコモ」のカードだが、auやソフトバンク利用者でもお得! 通常還元率1%と高還元で、2019年9月16日以降の申し込み分から年会費が永年無料になり、ますますお得なカードに進化! さらに「dカード」で貯まる「dポイント」は携帯電話料金に充当できるほか、JALのマイルなどにも交換可能で、ドコモユーザー以外でもお得なクレジットカードだ。 |
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◆アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード |
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1.5%~ | 1万円 | AMEX | Suica ICOCA |
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【アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カードのおすすめポイント】 「マイル系最強カード」との呼び名が高いクレジットカード。対象航空会社・旅行会社28社で航空券代金やツアー代金を決済すると通常の3倍のポイントが貯まるので、航空会社発行のカードよりもマイルが貯まりやすいのが魅力。さらに、貯まったポイントは提携航空会社15社のマイルに自由に交換可能で、しかもポイントは無期限で貯められるのも大きなメリット! 「長距離+ビジネスクラス」の特典航空券に交換すれば、還元率は1.5%よりも高くなる! |
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◆楽天カード |
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1.0~3.0% | 永年無料 | VISA JCB Master |
楽天Edy (楽天Edyへの チャージ分は 還元率0.5%) |
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【楽天カードのおすすめポイント】 楽天市場や楽天ブックス、楽天トラベルを利用している人はもちろん、楽天ユーザー以外にもおすすめの「年会費無料&高還元」クレジットカードの代表格。通常還元率は1.0%だが、楽天市場や楽天ブックスでは最低でも還元率が3.0%以上に! また、「楽天ポイントカード」や電子マネーの「楽天Edy」との併用で、楽天グループ以外でも還元率は1.5~2.0%以上になる! ゴールドカードの「楽天プレミアムカード」も格安の年会費で「プライオリティ・パス」がゲットできてコスパ最強! |
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◆JCB CARD W(ダブル) |
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1.0~3.0% | 永年無料 | JCB | QUICPay |
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【JCB CARD W(ダブル)のおすすめポイント】 年会費無料で通常還元率は1.0%、「ORIGINAL SERIESパートナー加盟店」のセブン-イレブンやAmazonなどでは還元率2.0%、スターバックスでは還元率3.0%になるお得なカード。しかも、大手カード会社のクレジットカードだけあって、ポイントの汎用性も抜群! |
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【関連記事】 ◆「JCB CARD W」は「楽天カード」などとほぼ同じ、年会費無料+還元率1~3%のJCBの入門用カード!Amazonやスタバをよく利用する20~30代は注目! ◆「JCB CARD W」は、年会費無料で還元率1%以上のお得な高還元クレジットカード!「JCB CARD W」のメリット・デメリットを他のカードと比較して検証! ◆JCB CARD W(ダブル)のメリットを解説!「年会費無料」「常に還元率1.0%以上」「ポイントの使い勝手が良い」と三拍子そろった高還元クレジットカード! |
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◆イオンカードセレクト | ||||
0.5~1.0% |
永年無料 | VISA JCB Master |
Suica ICOCA WAON |
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【イオンカードセレクトのおすすめポイント】 一般的な「イオンカード」ではポイントがつかない「WAON」チャージでポイントが貯まり、「ポイント2重取り」ができるのが最大のメリット。また、「イオンカードセレクト」の保有+月1回のカード(または搭載のWAON)決済+ネットバンキングに登録という3つの条件を満たすだけで「イオン銀行Myステージ」の「シルバーステージ」に到達し、「イオン銀行」の普通預金金利が通常の30倍=0.03%になる(こちらの記事を参照)。メガバンクの定期預金金利が0.002%の今、普通預金金利が0.03%になるのはお得!「イオンカードセレクト」以外の「イオンカード」保有者はすぐ切り替えよう! |
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