
中島 恵
日本人にとって定番の「卵かけご飯」や「納豆ご飯」が、コロナ禍の今、香港で「免疫力を上げる!」「栄養もあって美味しい!」と評判になっている。数年前なら、訪日旅行の際、すき焼きについてくる生卵を「気持ち悪い」と敬遠していた人が多かったが、なぜ、彼らは生卵や納豆にハマるようになったのだろうか?

新型コロナウイルスの感染再拡大が懸念されている中国だが、食の多様化や高級化は猛スピードで進んでいる。中国人は飲食店を探す際、日本人以上に飲食アプリを活用しているが、そのアプリを使って、彼らはどんなジャンルの飲食店を探し、そこにどれくらいお金をかけているのだろうか?

新型コロナウイルスの影響で、日本同様、中国でも不動産市場が注目されている。コロナ禍を逆に「チャンス」と捉えた人が購入に前向きなのだ。しかし、2020年5月に中国人民銀行が発表した都市部住民世帯を対象とした調査によると、都市部住民世帯の住宅保有率は96%にも上っている。なぜ、彼らは持ち家があっても、さらに不動産を欲しがるのだろうか?

中国で空前の「おしゃれ系書店」ブームが巻き起こっている。中でも注目を集めているのが日系の書店や日本関係の書籍だ。2020年10月には杭州に蔦屋書店1号店が、12月末には上海に同2号店がオープンしてにぎわっている。ネット通販の利用が多い中国で、なぜ、リアル書店に足を運ぶ人が増え、日本関係の書籍も人気があるのか?

12月上旬、新型コロナウイルスの感染拡大から1年を迎える中国・武漢で「ミルクティーを求めて8時間の大行列」というニュースが飛び込んできた。武漢に住む30歳の友人に聞いてみたところ、その友人も、まさにその店に買いに行った1人だったという。中国ではこの2~3年、ミルクティーやフルーツティーなどのお茶ドリンクが大流行中だが、購買層で最も多いのが若い女性だ。お茶はそもそも中国人にとって馴染み深いものなのに、なぜ今、これほどお茶ドリンクが人気となっているのか。

新型コロナウイルスの影響で、日本各地では縁日や盆踊りなどの「夏祭り」がほとんど中止になってしまったが、中国では、“日本風”の夏祭りが大人気となっているという。露店の綿あめやヨーヨー、金魚すくい、盆踊り大会など、どこから見ても「まるで日本のお祭り」に見えるのだが、一体なぜ、中国でこのような現象が起きているのか?

コロナ禍での巣ごもり中、日本の多くの家庭では、ホットケーキをはじめお菓子作りがブームとなり、ホットケーキミックスや小麦粉が売り切れとなった。ところが、中国人からすると、こうした日本のホットケーキブームがとても不思議に見えるという。その理由とは。

中国人とビジネスやプライベートで会うとき、「ドタキャンされた」、あるいは「急に予定を変更された」経験を持つ日本人は多いのではないだろうか。しかも、中国に出張中だと仕事に直接的な支障をきたし、日本人は困惑する。そもそも、なぜ中国人はそんなにドタキャンするのだろうか?

オフィス街や大学など、至るところで見かけるようになった中国人。増え続ける彼らの舌に合わせるようにして日本の中華料理も徐々に進化してきているが、それでも“本場”の中華料理とはだいぶ異なる点があるようだ。具体的に聞いてみると、意外な違いを指摘され、中国に通い続けている私も、思わず「そうだったのか!」と驚かされた。

中国の存在感に比例するように、在日中国人の存在感も高まっている。彼らは中国発のSNS、ウィーチャットを駆使してさまざまな活動や交流を行っているが、その実態は日本人にはほとんど伝わってきていない。日本に住む彼らは、一体どんな情報を共有したり、発信したりしているのだろうか。日本最大級の在日中国人コミュニティの代表に話を聞いた。

日本の新元号「令和」施行について、中国ではまるで自国のことのように関心を示す人が少なくない。なぜ、中国の人々は日本の元号に注目し、関心を持つのだろうか。

2月5日から中国の春節(旧正月)が始まった。多くの中国人にとっては、故郷の家族とともに新年を迎える楽しみな休暇だが、肉体的、精神的、経済的負担に感じる中国人も少なくないようだ。

あと1ヵ月足らずで春節(中国の旧正月)の大型連休。今年も訪日中国人観光客が大勢やってきそうだが、一部の中国人富裕層に取材をしてみたところ、日本旅行の際に食べる日本料理について、思いがけない“不満”があることがわかった。

年々増え続ける在日中国人。彼らの居住地域を都道府県別に調べてみると、東京都、神奈川県、埼玉県など、首都圏に多いことがわかる。特に富裕層に話を聞いてみると、彼らの住まい選びには“ある特徴”があることが分かった。

一般的な日本人が抱く「日本に住む中国人像」といえば、アルバイトに明け暮れる留学生、単純労働者、中華料理店のコックなどの印象が強かったかもしれない。しかし、現在の状況は大きく変わっている。

昨今、埼玉県西川口のチャイナタウンの中華料理店が話題になっているが、そこにもう一つ、新たなチャイタウンが加わりつつある。高田馬場~早稲田までの早稲田通り沿いだ。早大生も通う新しい店に足を運んでみた。

東京の新宿や池袋はディープな中華街。「本場の味」を追い求めて通う日本人も多いが、私はあるときから「在日中国人が行く中華料理店と、日本人が通う中華料理店はかなり違うのではないか?」と感じるようになった。

上海から高速鉄道で1時間強。浙江省紹興市は文豪・魯迅の故郷であり、紹興酒の里としても知られる風光明媚な都市だ。ここに中国で有名なカリスマ日本語教師がいる。中国人学生を惹きつける理由とは。

中国で「農家楽」という農家民泊が流行している。すでに数年前から起きている現象だが、最近では訪日旅行でも田舎を目指す傾向が出始めている。都会に住む中国人は、なぜわざわざ田舎を目指すのか。

中国で春節の大型連休が始まった。中国人が頻繁に海外旅行する今、中国の富裕層に「成り金」「金ピカ好き」というイメージを持つ人もいるだろうが、今、富裕層の一部は、なぜか“日本の老舗”に注目し始めている。
