
情報工場
宇宙空間では予想もつかない事態に遭遇する可能性が高い。そうした中でロケット科学者には、的確で創造的な問題解決が求められる。ビジネスにおいてもヒントになりそうな、「ロケット科学者の思考法」をひも解いてみよう。

『トイ・ストーリー』などのヒット作を世に送り出しているピクサー・アニメーション・スタジオ。同社がクオリティーの高い作品を生み出せる背景には、率直な意見を言い合う社内ミーティングがある。フィードバックの場はともすれば、相手を傷つけたりあら探しになってしまったりすることになりかねないが、同社はどのようにフィードバックの場をうまく活用しているのだろうか。

ネギ農家の清水寅氏が代表を務める「ねぎびとカンパニー」は、1本1万円という驚異的な値段のネギを販売し、注目を集めた。そのほかにも贈答用として、高級ネギを手掛けており、富裕層の間で大人気だ。ただ、高級ネギは生産量も限られており、利益は出ないという。では、なぜ高級ネギを売るのだろうか。

スマートフォンは私たちの生活に欠かせない存在となった。一方で、スマホやタブレットの使用は人間の脳にも影響を与えることが分かっている。スマホへの過度な依存は、記憶力や集中力を損なうことにつながるという。そのメカニズムとは?

新型コロナウイルスが収束しないまま年末年始を迎えることになった。今年は家でゆっくりと過ごすという人も多いだろう。本稿では、この15年間を「問題解決・イノベーション思考」に関する書籍のトレンドという切り口で振り返ってみたいと思う。年末年始の本選びの参考にしてみてはどうだろうか。

近年、ネットの炎上事例は枚挙にいとまがない。情報の拡散が速いネット社会ではインパクトのある発言のみが広がり、取り返しのつかないことになることもある。そうした炎上を引き起こす要因の一つは、伝え方の「順番」にあるといえる。この順番をどう考えればいいのだろうか。

「雑草」というと、どんなイメージがあるだろうか。もしかしたら強くたくましいという印象があるかもしれないが、実際には雑草は「弱い」。そして弱いからこその戦略がある。そんな雑草の性質は、ビジネスの上でも学べる点が多い。

第126回
スピーディーにイノベーションを連発する企業は、時に「パクリ(模倣)」を指摘されことがある。その最たる例が、中国のベンチャー企業である。このパクリともいわれる方法が中国ベンチャー企業の急速な成長には大きく寄与しているようだ。

急成長を遂げている国産腕時計ブランド「Knot(ノット)」をご存じだろうか。東京・吉祥寺で2014年に創業した新興ブランドで、若者を中心に国内外で支持を集めている。その成功の裏側には、業界の常識にとらわれない斬新な発想があった。

ヤフー立ち上げを主導し、2代目社長を務めた井上雅博氏。創業時から事実上のトップとしてヤフーを爆発的に成長させた立役者だ。井上氏は、2012年、突然社長の座を退いた。業績悪化でもなく、不祥事を起こしたわけでもない。その理由とは何だったのだろうか。

イノベーションを実現していく企業には共通する発想がある。「だったら○○しなければいい」というシンプルさを求める考え方だ。この考え方で生まれたアイデアは強力に人を引き付ける。

第122回
人生において大きな変化となる「定年」。この大変化に対応できない人も少なくない。立派な経歴を持ちながらも再就職ができなかったり、自分でも驚くほど横暴な態度をとってしまったりする人がいるようだ。定年後の生活に躓いてしまうのは、何が原因なのだろうか。

第121回
コロナ禍では、デマの拡散や自粛しない人を責め立てる「自粛警察」がしばしば問題になった。こうした現象を引き起こす人々の思考の問題点とは?不安が広がっている今こそ、短絡的に物事を判断することなく、「まどわされない思考」を身につけたい。

第120回
新型コロナウイルスの感染拡大による生活の変化をきっかけに、大都市圏に集中する企業活動や個人の住環境を地方へ分散すべきだという議論が起こっている。そうした動きが現実に起これば、各自治体にとっては絶好のチャンスでもある。

第119回
アイデアマンで知られるリーダーたちは、時に突飛な構想を打ち明けることも少なくない。こうしたアイデアを着実に実現する上で一役買うのが、「畳み人」――つまり、トップの大風呂敷を“畳む”人である。実は「面白い仕事」をするためには、畳み人のスキルを身につけることが一つの手だ。

第118回
新型コロナウイルスとの戦いは長期化が予測されており、企業にはビジネスを継続するためのさまざまな変革が求められている。そこで問われるのは、これまでの主力事業を継続することと、新たな領域でビジネスの可能性を探ることの両立だ。

第117回
頼りにしていたキーパーソンに突然辞められてしまい、その穴埋めに苦労する企業は少なくない。優秀な人材の離職を何とか食い止めたいのはどの企業も同じだが、こうした人材は引く手あまたなだけに引き留めることは難しい。企業は社員の離職を防ぐためにどうすべきなのだろうか。

第116回
駐車場シェアトップ「タイムズ」がいち早く巨額IT投資で成功できたワケ
時間貸し駐車場でダントツのシェアを誇る「タイムズパーキング」。このタイムズ事業を運営するパーク24は、カーシェアリング事業への参入やさまざまな業界を巻き込んだMaaSの取り組みへの参画など、テクノロジーを駆使して新たな領域へと進出している。同社が積極的にデジタル化に突き進む背景には、西川社長のビジョンと危機感があった。

専業主婦がいまだに日本の社会構造の「前提」になっている不合理
『なぜ共働きも専業もしんどいのか』(PHP研究所)は、「専業主婦前提社会」の問題点を炙り出している。専業主婦前提社会とは、家事・育児などに関する無償労働を主婦に負担させて成り立っている社会構造のこと。著者は、シンガポール在住で、日本と行き来しながら2児を育てる女性ジャーナリストだ。

子どものころに、礼儀正しく、慎ましく、人を敬うように、としつけられたが、それは何のためなのか。礼節(シビリティ)について考える、と題された本書は、なぜ私たちは礼儀正しくするべきなのか、その理由を明快に具体的に説明してくれる。
