「特別分配といっても、元本の返還だから、ずーっと保有しても損はしない」と考える人もいるだろう。しかし、その考えは、塩漬けを正当化してしまっているので要注意だ! ぜひ、個別元本と基準価額のかい離に着目してほしい。
基準価額の大幅下落で特別分配地獄に!
図は、購入当初は普通分配を受け取っていたものの、ファンド自体の運用が上手くいかず基準価額が大幅に下落してしまい、「特別分配」が続いているケースだ。

分配金100円に対し、個別元本と基準価額のかい離が3000円もあり、ファンドの運用がこのまま横ばいだと、30カ月は特別分配(単なる元本の返還)が続くコトになる。さらに、100円の分配金が続く保証もなく、運用がよくならないと減配となる可能性もある。
「いや、今はただ調子悪いだけで、基準価額はそのうち上昇する」と思う人もいるかもしれない。
しかし、特別分配が3年以上続き、ただ投資資産が戻ってきている人や、基準価額と個別元本があまりにも乖離している場合は、保証のない期待をせずに、別のファンドに乗り換えて普通分配を受け取るようにしよう。
(文/大沢玲子、本誌編集部、イラスト/佐藤ワカナ)
*ダイヤモンド・ザイ2012年5月号より転載
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※手数料などの情報は定期的に見直しを行っていますが、更新の関係で最新の情報と異なる場合があります。最新情報は各証券会社の公式サイトをご確認ください。※1 投資信託本数は、各証券会社の投資信託サーチ機能をもとに計測しており、実際の購入可能本数と異なる場合があります。 |