◆三菱UFJアセットマネジメントは2024年10月25日、人気のeMAXIS Slimシリーズの新商品となる「eMAXIS Slim 先進国株式(含む日本)<オール先進国>」の運用を開始した。このファンドはMSCI ワールド・インデックス(配当込み)をベンチマークとするインデックスファンドで、日本を含む先進国23カ国に分散投資する。信託報酬率は年0.09889%未満(税込)[2024年10月25日発表]
◆PayPayアセットマネジメントが、2025年9月末をめどに事業を終了することを発表。運用している投資信託については、以下の銘柄は繰上償還され、そのほかの銘柄はアセットマネジメントOneへ運用会社が変更される予定。
・PayPay投信バランスライト
・PayPay投信 米国株式インデックス
・PayPay投信 NASDAQ100インデックス
・PayPay投信 NYダウインデックス
[2024年10月11日発表]
NISAで人気の“オルカン”など「インデックスファンド」の
「信託報酬」「総経費率」を比較しておすすめ投資信託を紹介!
2024年から新しいNISA制度が始まったこともあり、最近はインデックスファンドの競争がますます激化している。これまで以上に信託報酬率が安い投資信託(ファンド)が登場したり、既存の投資信託が信託報酬率を引き下げたりするのは個人投資家にとって非常にありがたい話だが、一方で「結局、どのインデクスファンドの運用コストが一番安いのか」がわかりにくくなってしまった。
また、投資信託の運用コストは信託報酬率だけではなく、わずかだが諸費用や売買委託手数料など、その他の「隠れコスト」も発生している。最近は信託報酬が限界に近いほど下がり、相対的に「隠れコスト」のウエイトが高くなってきたので、本当にお得なインデックスファンドを選ぶためには信託報酬以外の「隠れコスト」を加味した「総経費率」や「実質コスト」もチェックしたいところだ。
ただ、実質コストは投資信託によって算入している項目が微妙に異なっていることがあるので、より公平に投資信託の運用コストを比較するためには総経費率をチェックする必要がある。例えば「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」と「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」のように、同じ「オルカン」の投資信託でどちらのほうが運用コストが低いのかを知りたいときは、それぞれの信託報酬率だけではなく総経費率を比較することで、より正確・公平に判断することができる。
そこで本記事では、低コスト・インデックスファンのなかでも個人投資家にも比較的人気が高い以下のシリーズを比較。それぞれの「信託報酬率」と「総経費率」、さらに運用報告書から計算した「実質コスト」を載せたランキングを作成。なお、順位は信託報酬率での比較としている。
eMAXIS(イーマクシス)、eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)、iシェアーズ、iFree、My SMT インデックス、SBIインデックス・ファンド、SBI・iシェアーズ、SBI・Vシリーズ、Smart-i、SMT インデックス、Tracers、インデックスe、たわらノーロード、ニッセイ<購入・換金手数料なし>、野村インデックスファンド(愛称:Funds-i)、野村つみたて、はじめてのNISA、三井住友・DC、楽天インデックス(楽天+)、楽天バンガード、SSGA(ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ) インデックス・シリーズ・ライト
「総経費率」と「実質コスト」の出し方は記事の最後で解説しているが、先に読みたい人は以下のリンクからジャンプしよう。
⇒「総経費率」と「実質コスト」の確認方法はこちら
ランキングの順位づけは「信託報酬率」を使用。また、SBI・全世界株式インデックス・ファンドのようにETFに投資をして運用する「ファンド・オブ・ファンズ」は、投資信託本体の信託報酬率に投資先のETFの信託報酬率などを加えた「実質的な負担」で比較した。
なお、「そもそもインデックスファンドとは何か?」という解説や、「NISA(つみたて投資枠)対応のインデックスファンド」については、以下の記事でくわしく紹介しているので参考にして欲しい。
【※インデックスファンドの基本的な解説はこちら!】
⇒「インデックスファンド」の意味や特徴から、代表的な銘柄まで、初心者にもわかりやすく解説! 低コストで簡単に分散投資できるのがメリット!
【※NISA「つみたて投資枠」対応のインデックスファンドはこちら!】
⇒新NISAの「つみたて投資枠」対象の「インデックス型」投資信託の中で信託報酬の安い商品を厳選して紹介!騰落率や取り扱い金融機関に注目して商品を選ぼう!
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全世界株式(オルカンほか)のインデックスファンドのおすすめは?
【2024年11月19日時点】 ■全世界株式(含む日本) インデックスファンド信託報酬率ランキング |
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順 位 |
シリーズ名 (カテゴリー) |
信託報酬率 (税込) |
総経費率 (税込) |
実質コスト (税込) |
詳細 リンク |
|
1 位 |
楽天インデックス オールカントリー |
0.0561% | 0.10% | 0.198% | ||
2 位 |
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー) |
0.05757% ※1 |
ー ※2 |
ー ※2 |
||
3 位 |
はじめてのNISA 全世界株式 |
0.05775% | 0.07% | 0.082% | ||
3 位 |
Tracers 世界株式 |
0.05775% ※4 |
0.13% | 0.14% | ||
参 考 |
eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)※3 |
0.05775% |
ー ※2 |
ー ※2 |
||
5 位 |
ステート・ストリート 全世界株式 |
0.0748% | ー | ー | ||
6 位 |
SBIインデックス 全世界株式 ※5 |
0.1102% ※6 |
0.11% ※7 |
0.120% ※8 |
||
7 位 |
たわらノーロード 全世界株式 |
0.1133% |
0.15% ※9 |
0.187% ※9 |
||
8 位 |
Smart-i 全世界株式 |
0.1144% | 0.17% | 0.180% | ||
参 考 |
ニッセイ 世界株式 ※10 |
0.1144% | 0.23% | 0.258% | ||
9 位 |
SBI・V 全世界株式(※5) |
0.1338% ※6 |
0.14% ※7 |
0.151% ※8 |
||
10 位 |
楽天・バンガード 全世界株式 ※5 |
0.192% ※6 |
0.22% ※7 |
0.214% ※8 |
||
※注記のないものは、すべて「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(含む日本)」に連動。総経費率と実質コストは、直近の運用報告書を元に計算。総経費率と実質コストが入っていないものは、ファンド設定から1年未満などで運用報告書が提出されていないため不明。※1 純資産総額5000億円未満の部分は0.05775%、5000億円以上1兆円未満の部分は0.05764%、1兆円以上の部分は0.05753%(すべて税込)となる「受益者還元型信託報酬率」を採用しているため、情報更新時点の純資産総額を元に平均信託報酬を算出。※2 更新時点で「信託報酬引き下げ前の数字を含む運用報告書」しかないことに加え、信託報酬の引き下げ率が大きく、実態とのズレが大きいと考えて未計算とした。※3「TOPIX」と「MSCIコクサイ・インデックス」「MSCIエマージング・インデックス」の各インデックスファンドを33.3%ずつ組み合わせたバランスファンド。※4 一般的に含まれる「指数の標章使用料」などのコストが含まれていない信託報酬。「指数の標章使用料」は、0.3%を上限とする「諸費用」に含まれる。※5 日本を含む「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」に連動。※6 本ファンドの信託報酬率に「投資対象ファンドの信託報酬など」を加算した「実質的な負担」。※7「投資対象ファンドの運用管理費用」を含む。※8 本ファンドの実質コストに「投資対象ファンドの信託報酬など」を加算した参考値。※9「信託報酬引き下げ前の数字を含む運用報告書」をもとにした参考値。※10「TOPIX」と「MSCIコクサイ・インデックス」「MSCIエマージング・インデックス」の各インデックスファンドを名目GDP総額の比率に基づいて組み合わせたバランスファンド。 |
【2024年11月19日時点】 ■全世界株式(除く日本) インデックスファンド信託報酬率ランキング |
||||||
順 位 |
シリーズ名 (カテゴリー) |
信託報酬率 (税込) |
総経費率 (税込) |
実質コスト (税込) |
詳細 リンク |
|
1 位 |
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) |
0.05767% ※1 |
ー ※2 |
ー ※2 |
||
2 位 |
Smart-i 全世界株式(除く日本) |
0.1144% | 0.17% | 0.182% | ||
3 位 |
野村つみたて 外国株 |
0.209% | 0.21% | 0.231% | ||
4 位 |
三井住友・DC 全海外株式 |
0.275% | 0.33% | 0.349% | ||
5 位 |
eMAXIS 全世界株式 |
0.6577% ※3 |
0.70% |
0.713% ※3 |
||
※注記のないものは、すべて「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本)」に連動。総経費率と実質コストは、直近の運用報告書を元に計算。総経費率と実質コストが入っていないものは、ファンド設定から1年未満などで運用報告書が提出されていないため不明。※1 純資産総額2500億円未満の部分は0.05775%、2500億円以上5000億円未満の部分は0.05764%、5000億円以上の部分は0.05753%(すべて税込)となる「受益者還元型信託報酬率」を採用しているため、記載時点の純資産総額を元に平均信託報酬率を算出。※2「信託報酬率引き下げ前の数字を含んだ運用報告書」しかないことに加え、引き下げ率が大きく、実態とズレが大きいと考えて未計算とした。※3 純資産総額500億円未満の部分は0.66%、500億円以上1000億円未満の部分は0.638%、1000億円以上の部分は0.616%(すべて税込)となる「受益者還元型信託報酬率」を採用しているため、記載時点の純資産総額を元に平均信託報酬率を算出。※4 左欄に記載した平均信託報酬率を元に算出。 |
1銘柄を買うだけで先進国から新興国まで世界中すべての株式市場に幅広く投資できるのが、全世界株式インデックスファンドのメリットだ。自分で株や投資信託を組み合わせたポートフォリオを考えなくていいので、初心者にもわかりやすく、おすすめしやすい商品と言える。最近、非常に人気の高い「オルカン」も、この全世界株式インデックスファンドだ。
全世界株式インデックスファンドを選ぶ際の注意点は、「日本を含んだ全世界」の株式に投資している投資信託と、「日本を除いた全世界」の株式に投資している投資信託の2タイプがあるということ。そのため、ランキングも2つに分けて作成した。
新NISAでこれから投資をはじめる人など、投資信託のみでバランスよく全世界の株式に分散投資したい人は「日本を含んだ全世界」を投資対象とするインデックスファンドがおすすめ。一方、すでに個別株などで日本株を十分に持っており、追加で海外の株式に幅広く分散投資をしたいという人は、「日本を除いた全世界」を投資対象とするインデックスファンドも選択肢に入ってくるだろう。
もっとも、全世界株式(含む日本)であっても日本株の割合は5〜6%とそれほど高くはないうえ、今は世界中の株式市場が連動して動くことが多い。つまり、全世界株式(含む日本)と全世界株式(除く日本)の2つの投資信託の値動きに、そこまで大きな差は出ないので、どちらを選んでも「間違い」ということはないだろう。
また、同じ全世界株式(日本株を含む)インデックスファンドといっても、連動する株価指数(インデックス)は複数ある。そのなかでも有名なのは、一般的に「オルカン」という呼び名で知られる「MSCI ACWI(オール・カントリー・ワールド・インデックス)」と「FTSE グローバル・オールキャップ・インデックス」の2つだ。それぞれ投資対象とする国や銘柄の比率が異なるが、どちらも「全世界にバランスよく分散投資をしている」という点はで違いはないので、同じランキングで比較した。
■ベンチマークの違いによる全世界株式インデックスファンドの分類 | ||
日本株 | ベンチマーク | ファンド名 |
○ 対象 |
MSCI ACWI | ◆楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド ◆eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) ◆Smart-i Select 全世界株式インデックス ◆たわらノーロード 全世界株式 ◆Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式) ◆はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー) ◆ステート・ストリート全世界株式インデックス・オープン |
FTSE グローバル・オールキャップ・インデックス | ◆SBI・全世界株式インデックス・ファンド ◆SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド ◆楽天・全世界株式インデックス・ファンド |
|
× 対象外 |
MSCI ACWI(除く日本) |
◆eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) ◆Smart-i Select 全世界株式インデックス(除く日本) ◆野村つみたて外国株投信 ◆三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド ◆eMAXIS 全世界株式インデックス |
ランキングの結果についてだが、まず「全世界株式(含む日本)」の信託報酬率を比較すると、2023年12月1日に信託報酬率を引き下げた楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンドがトップ。10月7日に運用開始されたばかりの新しい投資信託だが、わずか約2カ月で信託報酬率を引き下げてきたところに「業界最低水準の信託報酬率」へのこだわりが感じられる。
続いて2位には、2023年9月8日から信託報酬率を約半分に引き下げたeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)がランクイン。なお、この商品は、以下のように投資信託の純資産総額に応じて信託報酬率を引き下げる「受益者還元型信託報酬率」を採用しているため、ランキング作成時点の純資産総額をもとにそれぞれ平均信託報酬を算出して評価した。eMAXIS Slimシリーズのインデックスファンドは、このeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)に限らず、すべて受益者還元型信託報酬率となっており、純資産総額が大きくなるほど運用コストが下がる仕組みになっている点は非常に魅力的だ。
■「eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)」の信託報酬率 | ||
ファンド名 | 純資産総額 | 信託報酬率(税込) |
eMAXIS Slim 全世界株式 (オール・カントリー) |
5000億円未満の部分 | 0.05775% |
5000億円以上1兆円未満の部分 | 0.05764% | |
1兆円以上の部分 | 0.05753% |
3位は、2023年7月に運用を開始したはじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー)と、Tracers MSCI オール・カントリー。eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)が「受益者還元型信託報酬率」でわずかに信託報酬率が引き下げた分、後塵を拝したが、ほぼ同水準の低コストだと考えてもいいだろう。
一方、総経費率のトップははじめてのNISA・全世界株式。なお、現在、個人投資家の間でもっとも人気のある投資信託のひとつと言えるeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)は、2023年9月に信託報酬率を大きく引き下げた関係で総経費率が不明となっている。eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)は2025年4月25日に次回の決算を迎えて信託報酬引き下げ後の総経費率が判明するので、今から待ち遠しいところだ。
ちなみにTracers MSCI オール・カントリーは、信託報酬率こそはじめてのNISA・全世界株式と同じだが、総経費率は2倍近く高い。これは、Tracers MSCI オール・カントリーでは、一般的に信託報酬に含まれることが多い「指数の標章使用料」が諸費用のほうに含まれているためで、その分、信託報酬率が低くなり、諸費用を含んだ総経費率が高くなったのだと考えられる。さらに、実質コストもTracers MSCI オール・カントリーのほうが割高。つまり、はじめてのNISA・全世界株式のほうがTracers MSCI オール・カントリーよりも、わずかだが低コストと言えるだろう。
一方、ランキング1位の楽天・オールカントリー株式インデックスと2位のeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)は、運用開始から時間が立っておらず最初の運用報告書が出ていなかったり、信託報酬率の大幅な引き下げがあって過去の数字が参考にならなかったりで、残念ながらまだ総経費率を比較することができない。運用報告書が出てみたら「実は総経費率が非常に高かった!」という可能性もあるが、こればかりは現時点では正しい評価ができないので、この先、運用報告書が出揃ってきちんと比較できるようになるののを待ちたいと思う。
なお、<購入・換金手数料なし>ニッセイ世界株式ファンド(GDP型バスケット)とMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)は1本で世界中の株式に分散投資できる商品なので併せて紹介したが、複数のインデックスファンドを組み合わせたバランスファンドなので、ランキング上では「参考」扱いとした。
ニッセイ世界株式ファンド(GDP型バスケット)は、毎年公表される名目GDP(国内総生産)総額の比率に合わせて国内株式、先進国株式(除く日本)、新興国株式の資産配分を決めるバランスファンドで、「MSCI ACWI」と比較すると新興国株式の割合が高いのが特徴だ。もうひとつのMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)は、日本株の「TOPIX」と海外先進国株の「MSCIコクサイ・インデックス(日本を除く)」、新興国株の「MSCIエマージング・インデックス」を1/3ずつ組み合わせたバランスファンドだ。1/3ずつという比率に投資効率的な意味合いはないが、ポートフォリオがシンプルでわかりやすいという点はメリットだろう。
一方、「全世界株式(除く日本)」のランキングは、eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)が2位の約半分の信託報酬率でダントツだった。
ただ、前述した「全世界株式(含む日本)」の上位陣と同じ水準なのはeMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)一銘柄だけなので、「『全世界株式(含む日本)』のほうが人気が高く、競争も激しいので、信託報酬率の水準も低くなっている」という見方もできるだろう。
ちなみにeMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)もeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)と同じく、純資産総額に応じて信託報酬率を引き下げる「受益者還元型信託報酬率」を採用している。
▲目次へ |
全米株式(S&P500ほか)のインデックスファンドのおすすめは?
【2024年11月19日時点】 ■米国株式 インデックスファンド信託報酬率ランキング |
||||||
順 位 |
ファンド名 (略称) |
信託報酬率 (税込) |
総経費率 (税込) |
実質コスト (税込) |
詳細 リンク |
|
1 位 |
ニッセイ S米国株式500 ※1 |
0.05775% | ― | ― | ||
2 位 |
ステート・ストリート S&P500 |
0.0748% | ― | ― | ||
3 位 |
楽天インデックス S&P500 |
0.077% | ― | ― | ||
4 位 |
eMAXIS Slim S&P500 |
0.09257% ※2 |
0.10% |
0.10% ※3 |
||
5 位 |
eMAXIS Slim 米国株式 ※4 |
0.09372% | 0.22% | 0.25% | ||
5 位 |
たわらノーロード S&P500 |
0.09372% | 0.13% | 0.14% | ||
5 位 |
はじめてのNISA S&P500 |
0.09372% | 0.18% | 0.21% | ||
8 位 |
SBI・V S&P500 |
0.0938% ※5 |
0.10% ※6 |
0.10% ※7 |
||
8 位 |
SBI・V 全米株式 ※8 |
0.0938% ※5 |
0.10% ※6 |
0.11% ※7 |
||
8 位 |
iシェアーズ S&P500 |
0.0938% ※5 |
0.10% ※6 |
0.099% ※7 |
||
11 位 |
My SMT S&P500 |
0.0968% | 0.18% | 0.23% | ||
12 位 |
楽天インデックス 米国株式 ※8 |
0.162% ※5 |
0.19% ※6 |
0.183% ※7 |
||
13 位 |
iFree S&P500 |
0.198% |
0.21% ※9 |
0.213% ※9 |
||
14 位 |
Smart-i S&P500 |
0.242% | 0.29% | 0.308% | ||
※注記のないものは、すべて「S&P500指数」に連動。総経費率と実質コストは、直近の運用報告書を元に計算。総経費率と実質コストが入っていないものは、ファンド設定から1年未満などで運用報告書が提出されていないため不明。一部の実質コストは、有効数字の関係から小数点3位で四捨五入している。※1「Solactive GBS United States 500インデックス」に連動。※2 純資産総額5000億円未満の部分は0.09372%、5000億円以上1兆円未満の部分は0.09306%、1兆円以上の部分は0.09240%(すべて税込)となる「受益者還元型信託報酬率」を採用しているため、記載時点の純資産総額を元に平均信託報酬率を算出。※3 左欄に記載した平均信託報酬率を元に算出。※4「MSCI USA インベスタブル・マーケット指数』に連動。※5 本ファンドの信託報酬率に「投資対象ファンドの信託報酬率など」を加算した「実質的な負担」。※6「投資対象ファンドの運用管理費用」を含む。※7 本ファンドの実質コストに「投資対象ファンドの信託報酬率など」を加算した参考値。※8「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」に連動。※9「信託報酬率引き下げ前の数字を含む運用報告書」をもとにした参考値。 |
米国の株式市場に上場する銘柄に幅広く分散投資をするインデックスファンドは、全世界株式インデックスファンドと並んで高い人気を誇っている。特に「S&P500」をベンチマークにする投資信託は、「オルカン」をベンチマークとする投資信託と並んでNISAでもトップクラスの人気商品となっているようだ。
全米株式インデックスファンドのベンチマークとしては、「S&P500指数」以外にいくつもか株価指数が採用されている。今回紹介する投資信託で使われているのは、下の表の「S&P500指数」から「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」までの5つ。ちなみに「NYダウ」は米国株式の代表的な株価指数なので参考として表には入れたが、構成銘柄が30銘柄と少ないため、分散投資という観点から今回のランキングからは除外した。
■ベンチマークの違いによる全米株式インデックスファンドの分類 | ||
ベンチマーク | 概要 | |
S&P500指数 | 米国市場に上場している代表的な約500銘柄で構成。米国市場の時価総額の約80%をカバー | |
Solactive GBS United States 500 インデックス | 米国市場に上場している時価総額上位500銘柄で構成 | |
Morningstar 米国ターゲット・マーケット・エクスポージャー指数 | 米国市場に上場している大型株・中型株の約600銘柄で構成。米国市場の時価総額の約85%をカバー | |
MSCI USA インベスタブル・マーケット指数 | 米国市場に上場している大型株から小型株まで約2400銘柄で構成。米国市場の時価総額の約99%をカバー | |
CRSP USトータル・マーケット・インデックス | 米国市場に上場している大型株から小型株までの約3600銘柄で構成。米国市場で投資可能な銘柄の約100%をカバー | |
【参考】NYダウ | 米国市場に上場している代表的な30銘柄で構成 |
上の5つの株価指数の大きな違いは、上の3つが代表的な500〜600銘柄で構成されているのに対し、「MSCI USA インベスタブル・マーケット指数」と「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」は小型株まで含んでほぼすべての銘柄に投資をしていることだ。
より厳密に「米国市場全体に分散投資をしたい」と考える人は、「MSCI USA インベスタブル」か「CRSP USトータル」をベンチマークとした投資信託がおすすめと言える。一方、ここ数年の値動きを見ると「S&P500指数」や「Solactive GBS United States 500インデックス」など、大型株・中型株で構成された株価指数のほうが好調のようだ。
いずれにせよ、どの株価指数も連動性が高くて値動きにそれほど大きな違いは見られないので、よほどこだわる人でなければどの株価指数を選んでも問題はなく、それよりも信託報酬率や総経費率で選ぶのが正解だろう。
ランキングを見ると、信託報酬率が最も低いのは2023年10月に登場した<購入・換金手数料なし>ニッセイ・S米国株式500インデックスファンドで、ライバルファンドを引き離しての1位となった。公式のニュースリリースに「指数のライセンス利⽤料を抑えることなどにより低コストを追求」と書かれていることから、ベンチマークに「Solactive GBS United States 500インデックス」を採用したことで「S&P500指数」などに連動する他商品より信託報酬を抑えることができたようだ。
ただし、1位のニッセイ・S米国株式500を含め、信託報酬率の上位3つのファンドはすべて設定されたばかりで、総経費率や実質コストが不明。特に気になる1位のニッセイ・S米国株式500は、最初の運用報告書が2025年1月頃に出てくると予想されるので、そこの総経費率が判明したときにランキングがどう変動するのか気になるところだ。
一方、総経費率ではeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、SBI・V・S&P500インデックス・ファンド、SBI・V・全米株式インデックス・ファンド、iシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンドの4つが同率で1位となった。
なお、信託報酬率で5位にランクインしたeMAXIS Slim 米国株式は、総経費率が0.22%と高くなっている点が要注意だろう。ただ、eMAXIS Slim 米国株式は2023年9月に設定されたばかりであり、総経費率のもとになった運用報告書は約7カ月間と通常より短い期間のものなので、今回はイレギュラーな数字が出てしまった可能性もある。来年以降、総経費率がどうなるか要チェックだ。
【※関連記事はこちら!】
⇒「米国株型」インデックス投信の中で、信託報酬が安くておすすめの7本を紹介! コスト最安は2022年3月に設定されたあの投資信託!
▲目次へ |
日本株式(TOPIX型/日経平均型)のインデックスファンドのおすすめは?
【2024年11月19日時点】 ■日本株式(TOPIX型)インデックスファンド信託報酬ランキング |
||||||
順 位 |
シリーズ名 (カテゴリー) |
信託報酬率 (税込) |
総経費率 (税込) |
実質コスト (税込) |
詳細 リンク |
|
1 位 |
ステート・ストリート TOPIX |
0.1078% | ― | ― | ||
2 位 |
SBI・iシェアーズ TOPIX |
0.1133% ※1 |
0.18% | 0.493% | ||
3 位 |
ニッセイ TOPIX |
0.143% |
0.15% ※2 |
0.145% ※2 |
||
3 位 |
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) |
0.143% |
0.14% ※2 |
0.147% ※2 |
||
3 位 |
はじめてのNISA 日本株式(TOPIX) |
0.143% | 0.14% | 0.147% | ||
6 位 |
iFree TOPIX |
0.154% | 0.16% | 0.165% | ||
6 位 |
My SMT TOPIX |
0.154% | 0.17% | 0.160% | ||
6 位 |
Smart-i TOPIX |
0.154% | 0.17% | 0.161% | ||
9 位 |
三井住友・DC 日本株式 |
0.176% | 0.18% | 0.184% | ||
10 位 |
たわらノーロード TOPIX |
0.187% | 0.19% | 0.189% | ||
11 位 |
SMT TOPIX |
0.407% | 0.41% | 0.413% | ||
12 位 |
日本株式 インデックスe |
0.407% | 0.41% | 0.413% | ||
13 位 |
野村(Funds-i) TOPIX |
0.44% | 0.43% | 0.444% | ||
14 位 |
eMAXIS TOPIX |
0.44% | 0.44% | 0.444% | ||
※総経費率と実質コストは、直近の運用報告書を元に計算。総経費率と実質コストが入っていないものは、ファンド設定から1年未満などで運用報告書が提出されていないため不明。※1 本ファンドの信託報酬率に「投資対象ファンドの信託報酬率など」を加算した「実質的な負担」。※2「信託報酬率引き下げ前の数字を含む運用報告書」をもとにした参考値。 |
日本株全体の値動きを表す指数としてよく使われるのが「TOPIX」と「日経平均株価(日経225)」の2つ。日経平均株価が代表的な225銘柄で構成されているのに対し、TOPIXは東証一部に上場するすべての銘柄の株価から算出される。そのため、日本株のインデックスファンドとしては「より幅広い銘柄に分散投資できる」という理由で、TOPIX型のほうが人気のようだ。
TOPIX型の信託報酬率ランキングでは、1位が2024年1月に運用が開始されたステート・ストリートTOPIXインデックス・オープン、2位がSBI・iシェアーズ・TOPIXインデックス・ファンドという結果に。
なお、SBI・iシェアーズ・TOPIXを含む「SBI・iシェアーズ」シリーズは、ETFに投資をする「ファンド・オブ・ファンズ」だ。そのため、表に掲載した信託報酬率は、「ファンド自体の信託報酬率」と「投資対象とするETFの信託報酬率など」を合計した「実質的な負担」を掲載している。
一方、総経費率で比較すると、eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)とはじめてのNISA・日本株式インデックス(TOPIX)がトップ。ただ、<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンドの総経費率を見ると、本来、実質コストより低いはずが、逆に高くなっている。これは、総経費率を出す際の四捨五入などの関係でニッセイTOPIXの総経費率が高く算出されている可能性が考えられるので、その辺りを踏まえると「実質的にこの3銘柄のコストに大きな差はない」と言ってもいいだろう。
また、信託報酬率で2位だったSBI・iシェアーズ・TOPIXの実質コストが非常に高くなっているのが気になるところ。ただ、総経費率は0.18%とそこまで高くないので、単にコストの計上方法が他のファンドと違うために実質コストが高く出てきただけであり、売買コストが他ファンドより極端に高いわけではないと考えられる。
【2024年11月19日時点】 ■日本株式(日経平均型)インデックスファンド信託報酬率ランキング |
||||||
順 位 |
シリーズ名 (カテゴリー) |
信託報酬率 (税込) |
総経費率 (税込) |
実質コスト (税込) |
詳細 リンク |
|
1 位 |
SBI・iシェアーズ 日経225 |
0.1133% ※1 |
0.16% | 0.457% | ||
2 位 |
はじめてのNISA 日経225 |
0.143% | 0.14% | 0.146% | ||
2 位 |
たわらノーロード 日経225 |
0.143% |
0.14% ※2 |
0.146% ※2 |
||
2 位 |
ニッセイ 日経平均 |
0.143% |
0.14% ※2 |
0.148% ※2 |
||
2 位 |
eMAXIS Slim 国内株式(日経平均) |
0.143% |
0.16% ※2 |
0.148% ※2 |
||
6 位 |
iFree 日経225 |
0.154% | 0.16% | 0.161% | ||
6 位 |
My SMT 日経225 |
0.154% | 0.17% | 0.163% | ||
8 位 |
野村つみたて 日経株 |
0.187% | 0.19% | 0.193% | ||
9 位 |
Smart-i 日経225 |
0.187% | 0.19% | 0.210% | ||
10 位 |
日経225 インデックスe |
0.209% | 0.22% | 0.218% | ||
11 位 |
iシェアーズ 国内株式 |
0.3575% | 0.37% | 0.412% | ||
12 位 |
SMT 日経225 |
0.407% | 0.41% | 0.415% | ||
13 位 |
eMAXIS 日経225 |
0.4334% ※3 |
0.44% |
0.440% ※4 |
||
14 位 |
野村(Funds-i) 日経225 |
0.44% | 0.43% | 0.446% | ||
※総経費率と実質コストは、直近の運用報告書を元に計算。総経費率と実質コストが入っていないものは、ファンド設定から1年未満などで運用報告書が提出されていないため不明。※1 本ファンドの信託報酬率に「投資対象ファンドの信託報酬率など」を加算した「実質的な負担」。※2「信託報酬率引き下げ前の数字を含む運用報告書」をもとにした参考値。※3 純資産総額500億円未満の部分は0.44%、500億円以上1000億円未満の部分は0.418%、1000億円以上の部分は0.396%(すべて税込)となる「受益者還元型信託報酬率」を採用しているため、記載時点の純資産総額を元に平均信託報酬率を算出。※4 左欄に記載した平均信託報酬率を元に算出。 |
日経平均株価は、投資対象の幅広さではTOPIXに劣るものの、日本株の値動きを表す指数としてはより一般的に使われているため、日本株のインデックスファンドとして日経平均型を選ぶ個人投資家も少なくない。
日経平均型ランキングは、TOPIX型に続いてSBI・iシェアーズ・日経225インデックスファンドがトップとなった。
総経費率で見ると、1位は同率ではじめてのNISA・日本株式インデックス(日経225)とたわらノーロード 日経225、<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンドの3銘柄。ただし、はじめてのNISA・日本株式(日経225)以外は、信託報酬率の引き下げ前の期間を含んだ目論見書をもとにした数字なので、参考程度に考えておこう。
また、前出のSBI・iシェアーズ・TOPIX同様、SBI・iシェアーズ・日経225の実質コストも非常に高くなってるが、総経費率がそこまで高くないので気にする必要はないだろう。
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「先進国株式」のインデックスファンドのおすすめは?
【2024年11月19日時点】 ■先進国株式 インデックスファンド信託報酬率ランキング |
||||||
順 位 |
シリーズ名 (カテゴリー) |
信託報酬率 (税込) |
総経費率 (税込) |
実質コスト (税込) |
詳細 リンク |
|
1 位 |
ステート・ストリート グローバル株式 |
0.0748% | ― | ― | ||
2 位 |
eMAXIS Slim 先進国株式 |
0.09862% ※1 |
0.12% ※2 |
0.136% ※2、※3 |
||
3 位 |
ニッセイ 外国株式 |
0.09889% |
0.12% ※2 |
0.126% ※2 |
||
3 位 |
たわらノーロード 先進国株式 |
0.09889% |
0.14% ※2 |
0.133% ※2 |
||
参 考 |
eMAXIS Slim 先進国株式(含む日本)※4 |
0.09889% | ― | ― | ||
参 考 |
SBIインデックス 先進国株式 ※5 |
0.1022% ※6 |
0.12% ※7 |
0.12% ※8 |
||
5 位 |
My SMT グローバル株式 |
0.1023% | 0.14% | 0.143% | ||
6 位 |
iFree 外国株式 |
0.209% | 0.23% | 0.240% | ||
7 位 |
Smart-i 先進国株式 |
0.22% | 0.25% | 0.275% | ||
8 位 |
EXE-i 先進国株式 ※9 |
0.299% |
0.31% ※7 |
0.324% ※8 |
||
9 位 |
iシェアーズ 先進国株式 |
0.4125% | 0.44% | 0.451% | ||
10 位 |
外国株式 インデックスe |
0.55% | 0.58% | 0.575% | ||
10 位 |
SMT グローバル株式 |
0.55% | 0.59% | 0.580% | ||
12 位 |
野村(Funds-i) 外国株式 |
0.605% | 0.62% | 0.618% | ||
13 位 |
eMAXIS 先進国株式 |
0.6464% ※10 |
0.67% |
0.684% ※4 |
||
※注記のないものは、すべて「MSCIコクサイ・インデックス」に連動。総経費率と実質コストは、直近の運用報告書を元に計算。総経費率と実質コストが入っていないものは、ファンド設定から1年未満などで運用報告書が提出されていないため不明。※1 純資産総額5000億円未満の部分は0.09889%、5000億円以上1兆円未満の部分は0.09823%、1兆円以上の部分は0.09757%(すべて税込)となる「受益者還元型信託報酬率」を採用しているため、記載時点の純資産総額を元に平均信託報酬率を算出。※2「信託報酬率引き下げ前の数字を含む運用報告書」をもとにした参考値。※3 左欄に記載した平均信託報酬率を元に算出。※4「MSCI ワールド・インデックス」に連動。※5「FTSE ディベロップド・オールキャップ・インデックス」に連動。※6 本ファンドの信託報酬率に「投資対象ファンドの信託報酬率など」を加算した「実質的な負担」。※7「投資対象ファンドの運用管理費用」を含む。※8 実質コストに「投資対象ファンドの信託報酬率など」を加算した参考値。※9「FTSE カイガイ・インデックス」に連動。※10 純資産総額500億円未満の部分は0.66%、500億円以上1000億円未満の部分は0.638%、1000億円以上の部分は0.616%(すべて税込)となる「受益者還元型信託報酬率」を採用しているため、記載時点の純資産総額を元に平均信託報酬率を算出。 |
先進国株式型のランキングは、ステート・ストリート・グローバル株式インデックス・オープンがトップ。
2位以降は、eMAXIS Slim 先進国株式インデックス、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド、たわらノーロード 先進国株式の3銘柄が上位を占めた。なかでもeMAXIS Slim 先進国株式は、純資産総額が増えると信託報酬率が引き下げられる「受益者還元型信託報酬率」を採用しているのが強みとなり、僅差で2位となった。
一方、総経費率はeMAXIS Slim 先進国株式とニッセイ外国株式が同率1位。参考までに実質コストを見ると、ニッセイ外国株式のほうが優位となっている。
なお、eMAXIS Slim 先進国株式(含む日本)<オール先進国>は「MSCI ワールド・インデックス」、とSBI・先進国株式インデックス・ファンドは「FTSEディベロップド・オールキャップ・インデックス」と、それぞれ同じ先進国株式でも日本株を含んだ株価指数をベンチマークにしていることから「参考」扱いとした。
他の先進国株式インデックスファンドは、すべて「MSCIコクサイ・インデックス」をベンチマークにしているが、これは米国のMSCI社が提供する株価指数で、「日本を除く」先進国の大型株、中型株、1300銘柄以上で構成される。
それに対して「MSCI ワールド・インデックス」は資産の約5.6%、「FTSEデベロップド・オールキャップ・インデックス」は資産の約6.5%を日本株に投資(2024年9月末時点)している。eMAXIS Slim 先進国株式(含む日本)とSBI・先進国株式を購入する人は、投資先に日本株が含まれていることを計算したうえで、ポートフォリオを組み立てよう。
ちなみに、ほとんどの先進国株式インデックスファンドがベンチマークとしている「MSCIコクサイ・インデックス」は、国別の比率を見ると約76%を米国株式が占めている(2024年9月末時点)。
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新興国株式のインデックスファンドのおすすめは?
【2024年11月19日時点】 ■新興国株式 インデックスファンド信託報酬率ランキング |
||||||
順 位 |
シリーズ名 (カテゴリー) |
信託報酬率 (税込) |
総経費率 (税込) |
実質コスト (税込) |
詳細 リンク |
|
1 位 |
SBI・V 新興国株式 ※1 |
0.1438% | 0.30% | 0.30% | ||
2 位 |
eMAXIS Slim 新興国株式 |
0.1518% |
ー ※2 |
ー ※2 |
||
3 位 |
SBIインデックス 新興国株式 ※3 |
0.176% ※4 |
0.18% ※5 |
0.189% ※6 |
||
4 位 |
EXE-i 新興国株式 ※3 |
0.1761% ※4 |
ー ※2 |
ー ※2 |
||
5 位 |
はじめてのNISA 新興国株式 |
0.1859% | 0.25% | 0.310% | ||
5 位 |
ニッセイ 新興国株式 |
0.1859% | 0.43% | 0.459% | ||
5 位 |
たわらノーロード 新興国株式 |
0.1859% | 0.37% | 0.522% | ||
8 位 |
My SMT 新興国株式 |
0.187% | 0.37% | 0.433% | ||
9 位 |
楽天インデックス 新興国株式 ※1 |
0.212% ※4 |
0.24% ※5 |
0.265% ※6 |
||
10 位 |
iFree 新興国株式 ※7 |
0.374% | 0.76% | 0.853% | ||
10 位 |
インデックスファンド 海外新興国株式 |
0.374% | 0.58% | 0.785% | ||
10 位 |
三井住友・DC 新興国株式 |
0.374% | 0.50% | 0.616% | ||
10 位 |
Smart-i 新興国株式 |
0.374% | 0.60% | 0.629% | ||
14 位 |
iシェアーズ 新興国株式 |
0.484% | 0.54% | 0.601% | ||
15 位 |
野村(Funds-i) 新興国株式 |
0.66% | 0.72% | 0.759% | ||
15 位 |
eMAXIS 新興国株式 |
0.66% | 0.79% | 0.848% | ||
15 位 |
SMT 新興国株式 |
0.66% | 0.83% | 0.859% | ||
※注記のないものは、すべて「MSCIエマージング・マーケット・インデックス」に連動。総経費率と実質コストは、直近の運用報告書を元に計算。総経費率と実質コストが入っていないものは、ファンド設定から1年未満などで運用報告書が提出されていないため不明。※1「FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックス」に連動。※2 更新時点で「信託報酬率引き下げ前の数字を含む運用報告書」しかないことに加え、信託報酬率の引き下げ率が大きく、実態とのズレが大きいと考えて未計算とした。※3「FTSE エマージング・インデックス」に連動。※4 本ファンドの信託報酬率に「投資対象ファンドの信託報酬率など」を加算した「実質的な負担」。※5「投資対象ファンドの運用管理費用」を含む。※6 本ファンドの実質コストに「投資対象ファンドの信託報酬率など」を加算した参考値。※7 「FTSE RAFI エマージング・インデックス」に連動。 |
新興国インデックスファンドは、SBI・V・全世界株式インデックス・ファンドがランキング1位に輝いた。また、eMAXIS Slim 新興国株式インデックスが2023年9月7日から信託報酬率を大幅に引き下げたことで、1位には及ばなかったものの「MSCIエマージング・マーケット・インデックス」をベンチマークとするファンドのなかでは最も低コストとなった。
なお、ほとんどの新興国株式インデックスファンドが「MSCIエマージング・マーケット・インデックス」に連動しているのに対し、SBI・V・全世界株式と楽天・新興国株式インデックス・ファンドは「FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックス」、SBI・新興国株式インデックス・ファンドは「FTSE エマージング・インデックス」、iFree 新興国株式インデックスは「FTSE RAFI エマージング・インデックス」と、それぞれ異なる株価指数をベンチマークにしている。どれも新興国株式の動きに連動しているのは同じだが、カバーしている国や投資対象などが微妙に違っているので、気になる人はチェックしてみよう。
一方、総経費率は、SBI・新興国株式インデックス・ファンドがトップ。ただ、信託報酬率の2位と4位の投資信託の総経費率が不明なので、評価としては「暫定1位」といったところだろう。
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日本債券のインデックスファンドのおすすめは?
【2024年11月19日時点】 ■日本債券 インデックスファンド信託報酬率ランキング |
||||||
順 位 |
シリーズ名 (カテゴリー) |
信託報酬率 (税込) |
総経費率 (税込) |
実質コスト (税込) |
詳細 リンク |
|
1 位 |
ステート・ストリート 国内債券 |
0.1078% | ー | ー | ||
1 位 |
My SMT 国内債券 |
0.11% | 0.11% | 0.116% | ||
2 位 |
ニッセイ 国内債券 |
0.132% | 0.13% | 0.133% | ||
2 位 |
eMAXIS Slim 国内債券 |
0.132% | 0.13% | 0.135% | ||
2 位 |
Smart-i 国内債券 |
0.132% | 0.15% | 0.139% | ||
6 位 |
たわらノーロード 国内債券 |
0.154% | 0.16% | 0.155% | ||
7 位 |
三井住友 日本債券 |
0.176% | 0.18% | 0.178% | ||
8 位 |
iFree 日本債券 |
0.242% ※1 |
ー ※2 |
ー ※2 |
||
9 位 |
iシェアーズ 国内債券 |
0.297% | 0.35% | 0.355% | ||
10 位 |
日本債券 インデックスe |
0.407% | 0.41% | 0.412% | ||
10 位 |
SMT 国内債券 |
0.407% | 0.41% | 0.413% | ||
12 位 |
野村(Funds-i) 国内債券 |
0.44% | 0.43% | 0.442% | ||
12 位 |
eMAXIS 国内債券 |
0.44% | 0.44% | 0.443% | ||
※すべて「NOMURA-BPI総合」に連動。総経費率と実質コストは、直近の運用報告書を元に計算。総経費率と実質コストが入っていないものは、ファンド設定から1年未満などで運用報告書が提出されていないため不明。※1 新発10年国債の利回りが1%未満の場合は信託報酬は0.132%、1%以上の場合は0.242%(ともに税込)。※2 更新時点で「信託報酬0.132%のときの数字を含む運用報告書」しかないことに加え、信託報酬の引き上げ率が大きく、実態とのズレが大きいと考えて未計算とした。 |
債券で運用するインデックスファンドは、値動きが少なく大きな利益は期待できないが、株式インデックスファンドと逆方向に値動きする傾向があるため、株式の下落をカバーする働きが期待できる。分散投資でリスクを抑えたいという人は、株式インデックスファンドだけでなく債券インデックスファンドの保有も検討する価値はあるだろう。
さて、日本債券インデックスファンドのランキングだが、信託報酬率はステート・ストリート国内債券インデックス・オープン(隔月分配型)、総経費率はMy SMT 国内債券インデックス(ノーロード)がそれぞれトップとなった。
なお、8位にランキングされているiFree 日本債券インデックスは、毎月10日(休業日の場合翌営業日)の新発10年国債の利回りが1%以下だと信託報酬率が0.132%(税込、以下同)だが、1%以上だと信託報酬率0.242%という変則的なルールになっている。以前は新発10年債利回りが1%を超える心配がなかったため「信託報酬率0.132%」として上位にランクインさせていたが、現在は日銀による金融政策の見直しの流れによって新発10年債利回りが上昇し、2024年6月10日にはとうとう1%を突破してしまった。その後は再び下落し、8月10日時点では1%を割り込んでいるが、長期的に見ると今後は日銀による利上げが進んで1%を超えてくる可能性が高いと判断し、ランキングでは「信託報酬率0.242%」として扱っている。
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先進国債券のインデックスファンドのおすすめは?
【2024年11月19日時点】 ■先進国債券 インデックスファンド信託報酬率ランキング |
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順 位 |
シリーズ名 (カテゴリー) |
信託報酬率 (税込) |
総経費率 (税込) |
実質コスト (税込) |
詳細 リンク |
|
1 位 |
ステート・ストリート グローバル債券 |
0.0638% | ー | ー | ||
2 位 |
eMAXIS Slim 先進国債券 |
0.1484% ※1 |
0.16% |
0.163% ※2 |
||
3 位 |
ニッセイ 外国債券 |
0.154% | 0.19% | 0.191% | ||
3 位 |
My SMT 先進国債券 |
0.154% | 0.20% | 0.196% | ||
5 位 |
たわらノーロード 先進国債券 |
0.187% | 0.20% | 0.205% | ||
5 位 |
Smart-i 先進国債券 |
0.187% | 0.22% | 0.227% | ||
7 位 |
iFree 外国債券 |
0.198% | 0.22% | 0.220% | ||
8 位 |
三井住友・DC 外国債券 |
0.231% | 0.26% | 0.264% | ||
9 位 |
iシェアーズ 先進国債券 |
0.3575% | 0.41% | 0.411% | ||
10 位 |
外国債券 インデックスe |
0.55% | 0.57% | 0.572% | ||
10 位 |
SMT グローバル債券 |
0.55% | 0.59% | 0.586% | ||
12 位 |
野村(Funds-i) 外国債券 |
0.605% | 0.63% | 0.621% | ||
13 位 |
eMAXIS 先進国債券 |
0.66% | 0.67% | 0.674% | ||
※すべて「FTSE世界国債インデックス(除く日本)」に連動。総経費率と実質コストは、直近の運用報告書を元に計算。総経費率と実質コストが入っていないものは、ファンド設定から1年未満などで運用報告書が提出されていないため不明。※1 純資産総額500億円未満の部分は0.154%、500億円以上1000億円未満の部分は0.1485%、1000億円以上の部分は0.143%(すべて税込)となる「受益者還元型信託報酬率」を採用しているため、記載時点の純資産総額を元に平均信託報酬率を算出。※2 左欄に記載した平均信託報酬率を元に算出。 |
先進国債券インデックスファンドは、ステート・ストリート国内債券インデックス・オープン(隔月分配型)が2位以下を引き離しての1位。2位は、純資産総額が増えると信託報酬率を引き下げる「受益者還元型信託報酬率」が効果を発揮し、実質的に信託報酬率を引き下げたeMAXIS Slim 先進国債券となった。
一方、総経費率はeMAXIS Slim 先進国債券が、他より頭ひとつ抜け出してトップという結果だった。
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新興国債券のインデックスファンドのおすすめは?
【2024年11月19日時点】 ■新興国債券 インデックスファンド信託報酬率ランキング |
||||||
順 位 |
シリーズ名 (カテゴリー) |
信託報酬率 (税込) |
総経費率 (税込) |
実質コスト (税込) |
詳細 リンク |
|
1 位 |
iFree 新興国債券 |
0.242% | 0.34% | 0.336% | ||
1 位 |
My SMT 新興国債券 |
0.242% | 0.39% | 0.388% | ||
2 位 |
インデックスファンド 海外新興国債券 |
0.374% | 0.64% | 0.635% | ||
3 位 |
野村(Funds-i) 新興国債券 |
0.66% | 0.76% | 0.757% | ||
3 位 |
eMAXIS 新興国債券 |
0.66% | 0.75% | 0.746% | ||
3 位 |
SMT 新興国債券 |
0.66% | 0.77% | 0.777% | ||
※すべて「JPモルガンGBI-EMグローバル・ダイバーシファイド(円換算ベース)」に連動。総経費率と実質コストは、直近の運用報告書を元に計算。総経費率と実質コストが入っていないものは、ファンド設定から1年未満などで運用報告書が提出されていないため不明。 |
新興国債券インデックスファンドは、そもそも数が少なく、現在比較しているシリーズのなかでは6銘柄しかない。その中でiFree 新興国債券インデックスとMy SMT 新興国債券インデックス(ノーロード)の信託報酬率がもっとも低かった。
一方、総経費率ではiFree 新興国債券が1位だった。
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日本リートのインデックスファンドのおすすめは?
【2024年11月19日時点】 ■日本リート インデックスファンド信託報酬率ランキング |
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順 位 |
シリーズ名 (カテゴリー) |
信託報酬率 (税込) |
総経費率 (税込) |
実質コスト (税込) |
詳細 リンク |
|
1 位 |
eMAXIS Slim 国内リート |
0.187% | 0.19% | 0.191% | ||
1 位 |
Smart-i Jリート |
0.187% | 0.19% | 0.195% | ||
3 位 |
ニッセイ Jリート |
0.275% | 0.28% | 0.276% | ||
3 位 |
たわらノーロード 国内リート |
0.275% | 0.28% | 0.278% | ||
3 位 |
My SMT J-リート |
0.275% | 0.28% | 0.290% | ||
3 位 |
三井住友・DC 日本リート |
0.275% | 0.28% | 0.318% | ||
6 位 |
iFree J-REIT |
0.319% | 0.33% | 0.328% | ||
7 位 |
iシェアーズ 国内リート ※1 |
0.3685% | 0.42% | 0.448% | ||
8 位 |
野村(Funds-i) J-REIT |
0.44% | 0.43% | 0.446% | ||
8 位 |
eMAXIS 国内リート |
0.44% | 0.44% | 0.444% | ||
8 位 |
SMT J-REIT |
0.44% | 0.43% | 0.456% | ||
※注記のないものは、すべて「東証REIT指数」に連動。総経費率と実質コストは、直近の運用報告書を元に計算。総経費率と実質コストが入っていないものは、ファンド設定から1年未満などで運用報告書が提出されていないため不明。 ※1「S&P J-REIT指数」に連動。 |
リートインデックスファンドは、株式や債権とはまったく異なる値動きをするため、分散投資によるリスクヘッジの効果を期待してポートフォリオに組み込みインデックス投資家も少なくない。
日本リート連動のインデックスファンドは、信託報酬率、総経費率ともにeMAXIS Slim 国内リートインデックスとSmart-i Jリートインデックスが同率でトップ。参考までに、実質コストについてはわずかの差ながらeMAXIS Slim 国内リートが最安となった。
なお、ほとんどの銘柄は「東証REIT指数」に連動しているインデックスファンドだが、7位のi-シェアーズ国内リートインデックスだけが「S&P J-REIT指数」への連動を目指すタイプとなっている。
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先進国リート(一部、全世界リート)のインデックスファンドのおすすめは?
【2024年11月19日時点】 ■先進国リート インデックスファンド信託報酬率ランキング |
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順 位 |
シリーズ名 (カテゴリー) |
信託報酬率 (税込) |
総経費率 (税込) |
実質コスト (税込) |
詳細 リンク |
|
参 考 |
EXE-i グローバルREIT ※1 |
0.217% ※2 |
ー ※3 |
ー ※3 |
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1 位 |
eMAXIS Slim 先進国リート |
0.22% | 0.26% | 0.273% | ||
1 位 |
Smart-i 先進国リート |
0.22% | 0.27% | 0.303% | ||
3 位 |
My SMT グローバルREIT |
0.297% | 0.34% | 0.360% | ||
3 位 |
たわらノーロード 先進国リート |
0.297% | 0.34% | 0.398% | ||
参 考 |
ニッセイ グローバルリート ※1 |
0.297% | 0.35% | 0.367% | ||
3 位 |
三井住友・DC 外国リート |
0.297% | 0.35% | 0.377% | ||
6 位 |
iFree 外国REIT |
0.341% | 0.41% | 0.415% | ||
7 位 |
iシェアーズ 先進国リート |
0.429% | 0.79% | 0.738% | ||
8 位 |
野村(Funds-i) 外国REIT |
0.605% | 0.64% | 0.644% | ||
8 位 |
SMT グローバルREIT |
0.605% | 0.65% | 0.655% | ||
10 位 |
eMAXIS 先進国リート |
0.66% | 0.72% | 0.736% | ||
※注記のないものは、すべて「S&P先進国REIT指数(除く日本)」に連動。総経費率と実質コストは、直近の運用報告書を元に計算。総経費率と実質コストが入っていないものは、ファンド設定から1年未満などで運用報告書が提出されていないため不明。※1 先進国及び新興国市場に上場しているリートの広範な指数である「S&Pグローバルリートインデックス」に連動。※2 本ファンドの信託報酬率に「投資対象ファンドの信託報酬率など」を加算した「実質的な負担」。※3 更新時点で「信託報酬率引き下げ前の数字を含む運用報告書」しかないことに加え、信託報酬率の引き下げ率が大きく、実態とのズレが大きいと考えて未計算とした。 |
先進国リートインデックスファンドは、すべて「S&P先進国REIT指数(除く日本)」という指数に連動しており、そのなかでもっとも信託報酬率の低いのがeMAXIS Slim 先進国リートインデックスとSmart-i 先進国リートインデックスの2銘柄。総経費率ではeMAXIS Slim 先進国リートが単独でトップとなった。
なお、EXE-i 全世界REITファンドと<購入・換金手数料なし>ニッセイグローバルリートインデックスファンドは、先進国に加え、新興国のリートも投資対象に含まれる「S&Pグローバルリートインデックス」に連動する「全世界リートインデックスファンド」のため「参考」扱いとした。
ただ、先進国リートと全世界リートでは資産クラスが異なるので正確な比較はできないものの、「S&Pグローバルリートインデックス」の国別構成比を見ると90%以上が先進国となっている。そこの違いを気にしない人やむしろ新興国リートにも幅広く投資したいという人、より信託報酬率の低さにこだわる人などは、EXE-i 全世界REITを選ぶのもアリだろう。
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低コスト・インデックスファンドの
取り扱い本数が多い証券会社
ここまで紹介してきた低コスト・インデックスファンドの取り扱い本数の多い証券会社を紹介しておこう。各インデックスファンドの販売会社を集計した結果、以下のように5大ネット証券がトップ5を占める結果となった。証券会社の口座を持っていない人は、ひとまず5大ネット証券を選んでおけば、大半の低コストインデックスファンドを買うことができるだろう。
■「低コスト・インデックスファンド」取り扱い本数ランキング(全145本中) | |||
順位 | 証券会社 | 取り扱い本数 | 公式サイト |
1位 | auカブコム証券 | 139本 | |
2位 | 松井証券 | 137本 | |
3位 | SBI証券 | 133本 | |
3位 | マネックス証券 | 133本 | |
5位 | 楽天証券 | 128本 | |
6位 | SMBC日興証券 | 83本 | |
7位 | 岡三オンライン | 77本 | |
8位 | フィデリティ証券 | 46本 |
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9位 | 東海東京証券 | 44本 |
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10位 | 野村證券 | 32本 |
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10位 | GMOクリック証券 | 32本 | |
※2024年10月28日時点。本記事で紹介しているインデックスファンドの販売会社を集計。 |
ただし、最近になって設定された信託報酬率が最安レベルのインデックスファンドは、5大ネット証券のなかでも一部の証券会社でしか買えないこともあるので要チェックだ。
特にNISAの場合は、口座を開設した後になって欲しい投資信託が買えないことがわかっても、翌年まで別の証券会社に口座を移すことができないので、どうしても欲しい投資信託がある人は、その商品を買えるかどうか事前に確認しておこう。
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【解説】
投資信託の「総経費率」と「実質コスト」の確認方法
最後に、比較表にも掲載している「総経費率」と「実質コスト」について簡単に解説しておこう。ただ、ここを理解していなくてもインデックスファンドの比較はできるので、細かい計算が苦手な人は読み飛ばしてしまってもOKだ。
インデックスファンドを含むすべての投資信託は、継続的に発生する費用を「信託報酬」として計上しているが、実際に投資信託を運用すると売買委託手数料や有価証券取引税など、わずかだが信託報酬以外の「隠れコスト」が発生してくる。この実際にかかった「隠れコスト」も含めて計算されるのが「総経費率」と「実質コスト」だ。
ポイントとなるのは、「信託報酬率」が「運用会社が設定したコスト」なのに対し、「総経費率」と「実質コスト」は、「運用した結果、実際に発生したコスト」だということ。そのため、投資信託を一定期間(通常は1年)運用し、運用報告書が提出されるまで「総経費率」と「実質コスト」は不明となっている。また、運用報告書の対象期間中に信託報酬率が引き下げられた場合も「総経費率」と「実質コスト」の正確な数字はわからないので注意が必要だ。
実際の数字のチェック方法だが、 総経費率は投資信託の「目論見書」や「交付運用報告書」「運用報告書(全体版)」などに掲載されているのでチェックは簡単。それぞれ販売している証券会社や運用会社のサイトで読むことができる。
例えば、以下の画像はeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の「交付目論見書」で「総経費率」が記載されている部分だ。
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一方「実質コスト」は少し複雑で、以下の計算式を使って自分で計算しなければならない。
実質コスト=信託報酬率※×1万口当たりの費用の「合計」÷1万口当たりの「信託報酬」
この式にある「1万口当たりの費用」や「1万口当たりの信託報酬」については、各投資信託の「交付運用報告書」や「運用報告書(全体版)」に記載されている。例えば、以下の画像は<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドの「交付運用報告書」に載っている「1万口当たりの費用明細」だ。
拡大画像表示
計算に使う「信託報酬」と「合計」については、理論上で言えば「金額」と「比率」のどちらを使ってもいいのだが、有効桁数が大きい「比率」のほうを使うのがいいだろう(上の例では「金額」の有効桁数は2ケタ、「比率」は3ケタ)。<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドで設定された信託報酬(信託報酬率)は0.1023%(税込)なので、実質コストは下のように計算できる。
実質コスト(税込)
=0.1023%×0.160%÷0.103%
=0.1589%
≒0.159%※
※有効桁数3ケタなので小数点第4位で四捨五入
なお、「実質コスト」は基本的に投資信託を1年間運用した際、実際に発生した費用をもとに計算されるので、年によって微妙に増えたり減ったりする。なので、現時点の数字の細かいところまで比較して「こっちの投資信託のほうが実質コストが0.002%安い!」などと厳密に考えすぎないように気をつけよう。
また、設定されたばかりで運用期間が1年間に満たない投資信託の場合は、実質コストを計算することができない。本記事でも、運用期間が1年に満たないインデックスファンドは「実質コスト」が空欄になっている。
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以上、主な資産クラスにおける低コスト・インデックスファンドの信託報酬と実質コストを比較した。インデックスファンド選びでもっとも重要となる信託報酬などのコストを比較する際の参考にして欲しい。
最近は、2024年から始まった新しいNISAをきっかけに投資信託への投資を始める人を取り込もうと、各社必死になって新ファンドの設定や信託報酬の引き下げを行っている。従来より一段と信託報酬が低い「Tracers」シリーズや「はじめてのNISA」シリーズ、「SBI・iシェアーズ」が相次いで登場したかと思えば、その後を追いかけて「eMAXIS Slim」シリーズが一部の投資信託の信託報酬を大幅に引き下げるなど、インデックスファンドにおける信託報酬の引き下げ戦争は激しさを増すばかりだ。
信託報酬の引き下げ競争が激しくなることは個人投資家にとってはメリットだ。しかし、競争が行き過ぎると、従来は信託報酬に含まれていた「指数の標章使用料」を別に分け、見た目上の信託報酬を引き下げた「Tracers」シリーズのような“わかりにくい投資信託”が増えてしまう危険性はあるだろう。
また、インデックスファンドの信託報酬率が下がってきた結果、トップクラスの商品を比較すると信託報酬率や総経費率の差は非常に小さい。信託報酬率や総経費率が低い投資信託を買うことにこだわりすぎて商品を選ぶことができず、インデックス投資が始められないというのは本末転倒だろう。
後になってより信託報酬率や総経費率が低いインデックスファンドが出てきたらそちらの乗り換えればいいだけなので、まずは自分なりに現時点でもっとも良いと思えるインデックスファンドを選び、投資を始めてみることが大切だ。
【※NISA「つみたて投資枠」対応のインデックスファンドはこちら!】
⇒新NISAの「つみたて投資枠」対象の「インデックス型」投資信託の中で信託報酬の安い商品を厳選して紹介!騰落率や取り扱い金融機関に注目して商品を選ぼう!
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※証券や銀行の口座開設、クレジットカードの入会などを申し込む際には必ず各社のサイトをご確認ください。なお、当サイトはアフィリエイト広告を採用しており、掲載各社のサービスに申し込むとアフィリエイトプログラムによる収益を得る場合があります。 |
【2024年12月8日時点】 |
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順位 | 投資信託本数 ※1 | 最低積立金額 | ||
全体 | ノーロード (手数料無料) |
積立対応 | ||
1位 | ◆楽天証券 ⇒詳細情報ページへ | |||
2581本 | 2581本 | 2422本 | 100円 | |
【特徴・メリット】 投資信託の販売手数料はすべて無料! 投資信託の保有残高が一定の金額を超えるごとに「楽天ポイント」が貯まるサービスもお得。また「投信残高ポイントプログラム」の対象となる6ファンド(「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」など」)については、保有しているだけで一定のポイントが還元されるのでお得。さらに投信積立の際に楽天カードを使うと0.2〜1%分、楽天キャッシュを使うと0.5%分の楽天ポイントが付与される。ポイントは投資信託の買付や投信積立の代金にも利用できる。投資信託の最新事情がわかる「楽天証券レポート&コラム」や、最大5銘柄の基準価額の推移を比較できる「投信スーパーサーチ」など、投資信託選びのサポートもバッチリ。ロボ・アドバイザーが銘柄選択や売買タイミングまで判断してくれる「楽ラップ」や、スマホ専用のロボ・アドバイザー「ロボのぶくん」を利用可能。さらに、専用バランスファンドで手軽に積立投資ができるロボ・アドバイザー「らくらく投資」も登場。 |
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2位 | ◆SBI証券 ⇒詳細情報ページへ | |||
2547本 | 2547本 | 2362本 | 100円 | |
【特徴・メリット】 投資信託の販売手数料はすべて無料で、投資信託本数の取扱本数はネット証券でトップクラス! スマホアプリ「かんたん積立 アプリ」を利用すれば、投資信託をスマホで管理可能だ。また、投資信託の月間平均保有額に応じてVポイントやPontaポイント、dポイント、PayPayポイント、JALマイルなどが貯まる「投信マイレージサービス」もお得。保有額が1000万円以上なら獲得ポイントが2倍になる(通常銘柄の場合)ので、投資信託が本格的に資産形成を考えている人には、かなりお得だ。買付&積立が100円以上1円単位に引き下げられ、初心者でも気軽に始めやすくなった。投信の買付には、VポイントやPontaポイントが利用できる。投信積立は三井住友カードによるクレジットカード決済「クレカ積立」がお得で、最大で決済額の0.5%ものポイントが貯まる。最近では、低コストなiDeCo(個人型確定拠出年金)にも力を入れており、無条件で運営管理手数料を無料にしている。 |
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3位 | ◆松井証券 ⇒詳細情報ページへ | |||
1885本 | 1885本 | 1862本 | 100円 | |
【特徴・メリット】 投資信託の取り扱い本数を着実に増やしており、現在はランキング3位まで上昇。他社に先駆けて投資信託の販売手数料無料を打ち出したのも高評価だ。さらに投資信託の残高の最大1%分のポイントが貯まるサービスもお得。他社の類似サービスと比較しても、ポイント還元率は高水準に設定されている。投資信託ページは、人気の投信や好成績の投信がすぐにわかる各種ランキング装備、スマホでの見やすさ、直接発注など機能が充実。さらに、投資信託の組み合わせに頭を悩ませる人のために「投信工房」「投信提案ロボ」「投信見直しロボ」という3つの高機能ロボアドバイザーを用意。無料のロボアドバイザーとしては、どれも非常に高い機能を備えている。 |
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順位 | 投資信託本数 ※1 | 最低積立金額 | ||
全体 | ノーロード | 積立対応 | ||
4位 | ◆auカブコム証券(旧:カブドットコム証券) ⇒詳細情報ページへ | |||
1844本 | 1844本 | 1764本 | 100円 | |
【特徴・メリット】 投資信託の販売手数料はすべて無料! 信託報酬控除前のトータルリターンが見られるので、実態に合った取引コストや運用パフォーマンスがわかるのも魅力だ。また「プレミアム積立」は100円から可能。au PAYカード決済による積立なら1%ポイント還元、投資について気軽に話し合えるSNS「ファンドスクエア」も魅力。積立の銘柄選びに役立つ「セレクション」は、ジャンルごとの代表的な銘柄が複数紹介されている。ファンド探しはランキングやファンド検索から。投資信託の月間保有金額に応じて0.005〜最大0.24%分のPontaポイントがもらえる「資産形成プログラム」も上手に活用したい。 |
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【株アプリに慣れていない「株初心者」には特におすすめ!】 | ||||
5位 | ◆マネックス証券 ⇒詳細情報ページへ | |||
1767本 | 1767本 | 1704本 | 100円 | |
【特徴・メリット】 投資信託の購入時手数料はすべて無料! もちろん、NISA口座での取引や「投信つみたて」による購入も手数料0円だ。クレカ積立のポイント還元率は業界トップクラスで、「dカード」や「マネックスカード」で投資信託を積立購入すると最大1.1%分のポイントがもらえる。さらに、投資信託の保有金額の最大0.26%分のポイントがもらえるのもお得。なお、貯まったポイントは投信信託の購入代金に利用できる。ファンド探しに迷ったら、自分のライフプランに合ったファンド選びを手助けする「投信ポートフォリオ診断」を参考にするといいだろう。ポートフォリオの分析やリターン予測、アドバイスなどの機能がある「MONEX VISION」も便利だ。ロボアドバイザーサービスは、1000円から始められる投資一任型の「ON COMPASS」と、最低投資金額が5万円で国内ETFで運用を行うアドバイス型の「Monex Advisor」が利用可能。 |
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※手数料などの情報は定期的に見直しを行っていますが、更新の関係で最新の情報と異なる場合があります。最新情報は各証券会社の公式サイトをご確認ください。※1 投資信託本数は、各証券会社の投資信託サーチ機能をもとに計測しており、実際の購入可能本数と異なる場合があります。 |