「投資信託」を買ったら、その後はどうすればいい? 投資信託を保有しているときにありがちな4つの疑問を解決!
発売中のダイヤモンド・ザイ2024年1月号は、特集「新NISAスタート直前の今、知っておきたい【投資信託】のギモン27」を掲載! 新NISAの開始を目前に控え、投資信託を買うことを検討中の人も多いかもしれない。だが、なかには「投資信託について、実はよく知らない」という人もいるはずだ。そこで、この特集では投資信託に関するソボクな27の疑問を取り上げている。
今回はその中から「信託報酬の安い投資信託に乗り換えたほうがいい?」「『分配金受け取り』と『再投資』、途中で変えられる?」「リバランスってやらなきゃダメ?」「よく見ると分配金から税金が引かれていない! なぜ?」という4つのQ&Aを公開!
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【Q1】信託報酬の安い投資信託に乗り換えたほうがいい?
【A】気にせず、乗り換えなくていい!
投資信託を保有している間中、ずっとかかるコストが信託報酬。当然、安いほうがベターだが、最近は次々と信託報酬の安い投資信託が設定されるので、あるインデックス型の投資信託を買ったら、直後に同じ指数に連動するコストの安い商品が出た、なんてことも起こりがちだ。
そんなときは乗り換えるべきか悩むところだが「信託報酬の差が小数第3位以下の場合、これまで積み立てたものを乗り換える必要はありません」と、楽天証券資産づくり研究所・副所長の篠田尚子さんは話す。
2024年1月の新NISAスタートを前に、運用会社間の信託報酬の引き下げ競争が過熱しているが「そうした動きに振り回されないほうがいい」とも指摘する。
なお、新規で買付する場合、同じ指数に連動する複数のインデックス型投資信託から一つを選ぶなら、もっともコストが安いものを選べばいいだろう。
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【Q2】『分配金受け取り』と『再投資』、途中で変えられる?
【A】金融機関次第で、変更可の場合と不可の場合がある
投資信託の分配金は、受け取るか、受け取らずに再投資に回すかを選べる場合がある。最初は受け取りコースを選んでいたものの、再投資コースに変えたい、といった場合は、途中で変更可能なのだろうか。
結論から言うと、口座を開いた金融機関ごとに変わるため、一概にいえない。例えばSBI証券だと、原則いつでも、何度でも変更できるが、一部対象外の投資信託があるほか、口数買付で買った投資信託も途中で変更できない。
楽天証券の場合、両コースが設定されている投資信託は途中で変更可能だが、NISA口座で保有する投資信託は変更不可だ。マネックス証券では、はじめに再投資コースを選んだ場合、分配金の再投資を途中で停止することで分配金を受け取れる。ただし、最初に受け取りコースを選ぶと、途中で再投資コースには変更できない。
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【Q3】リバランスってやらなきゃダメ?
【A】マジメに考えすぎないでOK!
いくつかの投資信託に分散投資をして、保有しているうちに商品の価格が上下し、投資を始めた当初の割合が崩れることはよくある。これを、売ったり買ったりして調整し、元の割合に戻すことをリバランスという。
リバランスはリスクを軽減する効果がある。そのため「理想をいうと、やったほうがいいですが、下落した商品を買い増す必要があるなど、心理的に負担も大きいため、マジメに考えすぎなくていい」(篠田さん)。投資に慣れてそこまで負担を感じなくなるまでは、無理をしなくていいだろう。
【Q4】よく見ると分配金から税金が引かれていない! なぜ?
【A】元本から支払われた分配金だから!
分配金には「普通分配金」と「特別分配金」の2種類がある。普通分配金には20%強の税金がかかるが、特別分配金は非課税。というのも、特別分配金は正式には「元本払戻金」といい、実は元本の一部が取り崩されている。要するに、分配金といっても利益ではなく、損をしているということだ。投資信託の買い値は投資家によって異なるので、普通分配金になるか特別分配金になるかは、投資家ごとに異なる。
なお、NISA口座では普通分配金も非課税だ。そのため、分配金に無頓着になり、分配金が特別分配金になっていることに気づきづらいかもしれない。特別分配金が長く続いている場合は、損が出続けていることになるので注意しよう。
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