【ITサービス】菊池 悟氏
SMBC日興証券シニアアナリスト

【注目銘柄】
●野村総合研究所●NTTデータ

【足元の業績とコロナ後の見通し】

 コロナ後に向けて、ビジネスモデルの変革を迫られる業種が多く発生する。そこでデジタルトランスフォーメーション(DX)の重要性が増すのは間違いなく、ITサービスセクターには追い風となりやすい。また、非対面の働き方が増える中でネットワーク、クラウド関係の需要増が見込めるほか、行政のデジタル化需要も拡大すると考えられる。

【銘柄分析&投資術など】

 野村総合研究所は経営コンサルティングだけでなく、ITコンサルもソリューションとして提供できる強みを持ち、DX需要に応える力は業界内でも随一。23年3月期の会社の営業利益目標1000億円は実現可能とみている。NTTデータは短期的には海外事業に問題を抱えるが、国内は行政関係に強く、次第に業績回復に向かうだろう。

【商社】森本 晃氏
SMBC日興証券シニアアナリスト

【注目銘柄】
●伊藤忠商事●三井物産

【足元の業績とコロナ後の見通し】

 当面低金利とカネ余りの状況が変わらないなら、商社だけリターンの高い優良案件に巡り合える可能性は低い。既存事業の価値向上や低採算事業のてこ入れなど、より事業の取捨選択が求められる局面に入っていく。ウォーレン・バフェット氏による総合商社5社への投資に関しては、各社のガバナンス改善につながるのかどうかに注目したい。

【銘柄分析&投資術など】

 伊藤忠商事は中長期の企業価値向上、EPS(1株当たり利益)の持続的上昇やコミットメント経営などを打ち出し、投資家の安心感につながっている。三井物産は23年3月期のROE(自己資本利益率)計画10%に対し弊社予想は8%。非資源分野の回復を慎重にみているが、資本効率向上に資金を割り当てる資本戦略などが評価できる。

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