神田昌典氏25年の集大成『コピーライティング技術大全──百年売れ続ける言葉の原則』(コピ全)が話題だ。
3520円はタダみたいなものだ」(5万部突破『売上最小化、利益最大化の法則』著者・木下勝寿社長)
売上アップに直結する100のコピーライティング技術を体系的に指南。まさに「大全」の名にふさわしい実践マニュアル」(書評専門誌『トップポイント』)
新規集客はビジネスを拡大する上で重要な鍵だが、苦労している人も多い。しかし、カンタンな計算をもとに、効率よく効果的に新規集客をする方法があるのだという。その方法を、スマホ時代に売れる要素を体系的に網羅した『コピ全』著者に聞いた。

顧客獲得Photo: Adobe Stock

学校では教えてくれない
効果実証済の確実な方法

 怪しい話ではないので安心して読んでもらいたい。

 実際に実践して成果を上げている人がたくさんいる、効果実証済の確実な方法だ。

「そんなうまい話があるわけない!」

 と思うかもしれないが、実際あるのだ。

 というのも、この方法、学校でも職場でも習うことはまずない。

 だからみんな知らないだけ。

 だから、あなたにお教えしよう。

 あなたはまだ疑っているかもしれないので、先に結論を言おう。

 顧客1人あたりの粗利と、顧客1人を獲得するためにかかった広告費を対比し、儲かる範囲で顧客を集めるのだ。

LTVとCPAとは?

 顧客1人あたりの粗利をLTVLife Time Value=顧客生涯価値)といい、

 顧客1人を獲得するためにかかるコストのことをCPACost Per Acquisition=顧客獲得コスト)と呼ぶ

 LTVが1万円で、CPAが5000円なら、5000円かけると1万円儲かる顧客を獲得できるという理屈だ。

 1万円と5000円の関係でなくても、

 LTVCPA

 の公式が成立するようにビジネスを組み立てれば、費用対効果に優れた集客ができる。

 具体的な計算方法を解説しよう。

顧客1人あたりいくら儲かっているか?

 まず、LTVだ。あなたの既存顧客について、次のことを調べてほしい。

 顧客1人あたり「いくら」儲かっているか?

 このときに考えるべきなのは、その人が初めて購入してから一定期間にどのくらいの粗利をもたらしてくれたかだ。

 一定期間については、会社によって、「顧客でいてくれる期間」が違う。

 平均3ヵ月しか持たない会社もあれば、1年以上のケースもある。

 よくわからなければ「顧客になってから1年」で取ればいいだろう。

 もっと短い期間しかないことがわかっている場合は、その期間を使うとよい。

顧客1人あたりの「平均粗利」はいくらか?

 次に、顧客1人あたりの平均粗利を把握する。

 1人の顧客が種類の違う商品・サービスを複数買うケースもある。

 個別の粗利がわからない場合は、損益計算書の売上総利益を確認する。

 そして、売上総利益を売上で割れば、全社平均の粗利率がわかる。

 その粗利率を、顧客ごとの売上に掛ければ、概算で、顧客1人あたりの粗利が算出できる。

 これを全顧客に対して調べ「平均粗利」を出す。

 全顧客に対して調べるのが難しい場合は、直近の販売キャンペーンなどで新規の顧客に対して調べてみるといい。

 これがLTVとなる。

CPAの計算方法

 次はCPAだ。

 CPAの計算はとてもシンプル。

 かけた広告費を獲得した新規顧客の数で割れば、顧客を1人獲得するためのコスト=CPAがわかる。

 たとえばフェイスブック広告を出し、広告費が10万円かかったとする。

 その広告から20人が購入してくれた場合、

 10万円÷20人=5000円

 CPAは5000円だ。

 繰り返すが、ポイントはLTVCPAの公式だ。

 この公式を守っていれば、絶対に損をすることなく、新規顧客を獲得していけるのだ。

 ただ、残念ながら、このやり方で、青天井で顧客が増えていくわけではない。

 その業界、商品・サービスによって違うが、「飽和点」がある。

 一定以上の顧客を獲得すると、それまでのように新規顧客が獲得できなくなるポイントがある。

 そうなるとCPAが上がり、効率が悪くなったり、最悪、LTVよりCPAが上回るケースが出てくる。

 その場合は、広告を出すジャンルや内容を変える必要が出てくる。

 だからこそ、早く手を打って、市場を押さえたもの勝ちなのだ。

コピーライティングの大いなる誤解

 ところで、あなたは、この話とコピーライティングに何の関係があるのかと疑問に思ったかもしれない。

 一般的にコピーライティングというと、文章術だと捉えられているが、本質はまったく違う

 売れないものを言葉で何とかしようとするのではなく、売れるようにビジネスモデルを組み立てるのだ。

 だから私たちは、独自に「マーケティング・コピーライター」と呼んでいるのだ。

 マーケティング・コピーライターは、このような収益試算も頭に入れながら、ビジネスモデルを組み立て、コピーを書くのだ。

 つまり、コピーライティングには売れるために必要な技術が結晶化しているのだ。

(P.S)
 ベネフィットやPMMをはじめ、スマホ時代の売れる技術をマスターするのに最適なのが『コピーライティング技術大全』。東証プライム上場で現役マーケッターである木下勝寿社長(北の達人コーポレーション)が「3520円はタダみたいなものだ」と絶賛している。

 下記が木下社長の連載。

【第1回】【東証プライム上場社長で現役マーケッターの木下社長が教える】ネットですぐ使える「言葉・文章のつくり方」が漏れなく学べる最強の一冊
【第2回】【東証プライム上場社長で現役マーケッターの木下社長が教える】集中力『8秒』時代のスマホユーザーに刺さる全技術を学びたいなら、絶対に読むべき1冊
【第3回】【東証プライム上場社長で現役マーケッターの木下社長が警告!】スマホ時代、“コピ全”を読んだ若手がベテランを一気に追い抜くワケ
【第4回】【東証プライム上場社長で現役マーケッターの木下社長が明かす】売れるコピーライティング力が自動的に上がる、たった1つの習慣
【第5回】【東証プライム上場社長&現役マーケッターが解析】データから「人間感情」を読み取れる人、読み取れない人の決定的な違い
【第6回】【東証プライム上場社長&現役マーケッターが教える】一瞬で思い込みを捨てる、たった一つの習慣
【第7回】【東証プライム上場社長&現役マーケッターの木下社長がコスパ3520%と断言した本って?】40、50代でもビギナーズラックを享受できる人とできない人の決定的な「差」
【第8回】【東証プライム上場社長&現役マーケッターの木下社長が明かす】読んでウズウズしないとマズい、コスパ3520%の“千載一遇本”
【第9回】【効果絶大】仕事が遅い人が「すぐやる人」に変わる、たった1つの習慣
【第10回】【効果絶大】4時間の読書で得られるもの=「400時間の作業」と「ABテスト100回分」の削減!3520円がタダに思えてくる最強の一冊
【第11回】【効果絶大】木下式「ファンダメンタルズコピーライティング×テクニカルコピーライティング」の極意

 あなたもこの技術を社員に身につけさせ、ネット広告で大金をドブに捨てないようにしませんか?

コピーライティング技術大全──百年売れ続ける言葉の原則』は「売上アップ」のノウハウが詰まっています。ぜひチェックしてみてください。