沈むゼネコン 踊る不動産#INDEXPhoto by Masami Usui

東日本大震災以降、東京オリンピック・パラリンピックと都市再開発による建設ラッシュで潤ってきたゼネコン業界を、資材高が襲った。これに対し不動産業界は、大規模金融緩和を追い風に、空前の好業績をたたき出している。もっとも世界経済は、インフレ退治へ各国中央銀行が金利引き上げに動く局面にある。このままゼネコンは沈むのか、不動産は踊り続けるのか。特集『沈むゼネコン 踊る不動産』では、全20回にわたってゼネコン・不動産業界の深層に迫る。

#1 9月5日(月)配信
清水建設が日本一高いビル受注に王手も、社内は「お通夜ムード」の裏事情を社員が吐露

沈むゼネコン#1画像提供:三菱地所

 三菱地所が手掛ける日本で最も高い高層ビルの施工において、清水建設が優先交渉権を獲得。受注獲得競争で王手をかけたにもかかわらず、社内の反応は驚くほど暗い。ゼネコンと不動産デベロッパーの間で不穏な空気が流れる大型再開発の舞台裏に迫る。

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#2 9月6日(火)配信
過去最大級の不動産入札「大手町プレイス」最有力の外資が一転!新・本命の国内2陣営とは?

沈むゼネコン 踊る不動産#2Photo by Kosuke Oneda

 東京駅近くの超高層ビル「大手町プレイス」を巡る争奪戦が数日後にクライマックスを迎える。国内史上最高の売却価格になる可能性が濃厚とされ、溢れる投資マネーを抱えた外資大手ファンドが買い手の最有力候補と目されてきた。ところが入札間際になって風向きが変わり、日本勢が優勢に転じた。投資マネーに異変が起きたのだ。

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#3 9月6日(火)配信
三菱商事と鹿島建設が「巨額赤字」を押し付け合う洋上風力プロジェクトの舞台裏

沈むゼネコン 踊る不動産#3Photo by Ryo Horiuchi

 三菱商事が“価格破壊”によって総取りした洋上風力発電プロジェクトについて、大手ゼネコンの鹿島が建設工事を担うことになった。このプロジェクトを巡って巨額赤字の懸念が噴出。三菱商事と鹿島はコスト負担を押し付け合っている。

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#4 9月7日(水)配信
大林組がトップ営業で三井不動産に接近、「東京ドーム再開発」受注への布石と競合事情

沈むゼネコン 踊る不動産#4Photo:naotoshinkai/gettyimages

 大手ゼネコンの大林組が大林剛郎会長によるトップセールスで、デベロッパー最大手の三井不動産に接近している。大林組が狙うのは、他の大手ゼネコンも受注を競う東京ドーム再開発だ。

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#5 9月7日(水)配信
大林組・清水建設・竹中工務店が落札した大阪万博、他の大手・在阪勢は「危うきに近寄らず」

沈むゼネコン 踊る不動産#5画像提供:日本国際博覧会協会

 大阪・関西万博について、大手ゼネコンの大林組、清水建設、竹中工務店をそれぞれ代表とする共同企業体(JV)が主要会場の工事を落札した。入札に大手ゼネコン5社が勢ぞろいすることはなく、在阪の準大手・中堅が主導するJVの姿もなかった。

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#6 9月8日(木)配信
銀座ゼネコン勢力図、大林組が同じよそ者の竹中工務店にすら歯が立たない理由

沈むゼネコン 踊る不動産#6Photo by M.U.

 大手ゼネコン5社のうち大林組は東京・銀座で影が薄く、他の4社に比べて受注が極端に少ない。同じ関西の地盤を持ち、「竹林戦争」と呼ばれる熾烈な戦いを繰り広げてきた竹中工務店は、しっかり受注しているのにだ。銀座における大手ゼネコンの力関係を明らかにする。

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#7 9月8日(木)配信
三菱地所と竹中工務店が建材調達で7社連合結成、「業界ヒエラルキー崩し」の威力

沈むゼネコン 踊る不動産#7Photo:PIXTA

 三菱地所と竹中工務店が建材調達で7社連合の新会社を立ち上げ、工場の稼働を開始した。鉄骨や鉄筋に代わる建築物の構造材として注目されているCLT材において、資材高や取引会社による中間搾取とは無縁になる仕組みを作り出したのだ。業界のヒエラルキーを崩す新勢力の威力に迫る。

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#8 9月9日(金)配信
大成建設と「もう1社」とは?新宿駅1兆円超え大開発に食い込む意外な顔触れ

沈むゼネコン 踊る不動産#8Photo by M.U.

 乗客数日本一の巨大ターミナル駅である新宿駅の再開発が始まった。事業規模1兆円を超えるとされる一大開発である。そこに食い込むゼネコン、不動産デベロッパー、鉄道会社の中には意外な顔触れがあった。

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#9 9月9日(金)配信
大成建設、福岡・札幌の「地方案件爆食い」と「同業者買収宣言」が示唆する野望

沈むゼネコン 踊る不動産#9Photo:PIXTA

 大成建設が同業のゼネコンを買収することを宣言している。足元では北海道で地場大手ゼネコンを抜いて受注高ランキングトップに立った。福岡市では玄関口の博多エリアで再開発工事の受注を重ねている。M&A宣言と地方爆食い――。点と点が線でつながる。大成建設の地方展開に迫る。

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#10 9月10日(土)配信
ゼネコン下請け倒産予備軍2万6000社、コロナ前から倍増!資材高でも価格転嫁できず悲鳴

沈むゼネコン 踊る不動産#10Photo:Ezra Bailey/gettyimages

 資材高にあえぐのは、建設業界のピラミッド構造の頂点に君臨する大手ゼネコンだけではない。大手ゼネコンの下請け、孫請けに当たる建設会社では、資材高による経営悪化はより深刻だ。倒産予備軍が2万6000社にも上るとされる中小・零細業者の悲鳴と実情をレポートする。

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#11 9月11日(日)配信
銀座の不動産に外資大手ファンドが手を出さない「特殊事情」、買い手の主役になれるのは?

沈むゼネコン 踊る不動産#11Photo:PIXTA

 外資大手投資ファンドは、溢れる運用マネーを投じる先を求めて国内であちこちに出没した。しかし、商業の超一等地である東京・銀座はあまり攻めなかった。そこには銀座ならではの事情がある。

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#12 9月12日(月)配信
建設会社「インフレ影響度」ワーストランキング!5位は三井住友建設、1位は?

沈むゼネコン 踊る不動産#12Photo:Syoichiro Oka/EyeEm/gettyimages

 新型コロナウイルスの感染拡大に端を発したインフレにあえぐ建設業界。ダイヤモンド編集部が建設業に分類した上場167社について、「売上原価率」「売上高営業利益率」「自己資本比率」の3指標でインフレ影響度を分析した。

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#13 9月13日(火)配信
不動産会社「負け組」ワーストランキング!3位パーク24、1位は?

沈むゼネコン 踊る不動産#13Photo:PIXTA

 大規模金融緩和を追い風に、業績が好調なのは不動産業界だ。ダイヤモンド編集部が不動産業に分類した上場149社について、「売上高増減率」「売上高営業利益率」「営業CF対有利子負債比率」「自己資本比率」の4指標でランキングにまとめた。

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#14 9月13日(火)配信
大林組・清水建設は工事損失400億円!不動産大手は含み益激増、「インフレ格差」の残酷

沈むゼネコン 踊る不動産#14Photo:PIXTA

 2021年度決算でゼネコンは資材高の逆風を受けて減益ラッシュ。対して不動産大手は増益ラッシュ。ゼネコンと不動産デベロッパーの間に「インフレ格差」が生まれている。

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#15 9月14日(水)配信
住宅メーカー「負け組」ワーストランキング!3位アイダ設計、1位は?

沈むゼネコン 踊る不動産#15Photo:PIXTA

 ダイヤモンド編集部が住宅メーカーに分類した上場18社について、「売上高増減率」「売上高営業利益率」「営業CF対有利子負債比率」「自己資本比率」の4指標で“勝ち組”と“負け組”を分析した。

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#16 9月14日(水)配信
大成建設、清水建設、JR…私募REIT参入ラッシュが抱える「不動産売買の闇」

沈むゼネコン 踊る不動産#16Photo:PIXTA

 ゼネコンやインフラ企業の間で私募REIT(不動産投資信託)の参入ラッシュが起きている。この動きに本業で資産運用を行ってきた者たちは警戒心を抱く。彼らが投資家を欺くダークサイドにはまることを懸念しているのだ。

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#17 9月15日(木)配信
大和ハウスは10年で売上高2倍!大手ゼネコンvs住宅メーカー「実力格差」の真相

沈むゼネコン 踊る不動産#17Photo by M.U.

 大手ゼネコンと大手住宅メーカーの10年間の売上高成長を比較すると、差は歴然。住宅メーカーが勝る。かつて大手ゼネコンは大手住宅メーカーよりも扱う物件が大きく、売上高で上回る格上の存在だったが、現在立場は逆転している。

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#18 9月16日(金)配信
ゼネコンが物価上昇をすべて負担するのは理不尽だ!日建連・宮本会長吠える

沈むゼネコン 踊る不動産#18Photo by Masato Kato

 急激な物価上昇が、建設業界を襲っている。どのように対処するのか。日本建設業連合会会長を務める宮本洋一・清水建設代表取締役会長を直撃した。

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#19 9月17日(土)配信
五洋建設社長が猛アピール「洋上風力に“オールジャパン”で挑むのはうちだけだ」

沈むゼネコン 踊る不動産#19Photo by M.K.

 海洋土木大手の五洋建設が得意とする洋上風力発電分野に大手ゼネコンが進出し、受注競争が激化している。五洋建設はどのように対抗するのだろうか。清水琢三・五洋建設代表取締役社長を直撃した。

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#20 9月18日(日)配信
インフロニアHD社長が激白、東洋建設「TOB不成立」でも業界再編で脱請負を急ぐ理由

沈むゼネコン 踊る不動産#20Photo by M.K.

「脱請負」を掲げて2021年10月に誕生したインフロニア・ホールディングスの岐部一誠代表執行役社長は、脱請負を実現するために業界再編を主導する考えを激白した。なぜ脱請負なのだろうか。

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Key Visual by Noriyo Shinoda, Kanako Onda