ボールはタイトリストが1位
人気爆発のブリヂストンも肉薄

 そのボール部門で1位となったのは、前回に続いて「タイトリスト」だった。米アクシネットが製造・販売するタイトリストは、世界ツアーで平均70%以上の使用率を維持し続ける、世界一のボールメーカーである。

 タイトリストは、ドライバーやアイアンでは中級者や上級者向けの商品が多い一方、ボールに関しては初心者から上級者までをターゲットにした幅広い商品をそろえる。これも前回に続いて首位を獲得した要因だ。

 2位はブリヂストン。タイガー・ウッズが17年からブリヂストンのボールを使用し始めたことから、人気が爆発。22年は国内女子ツアーの“勝率”がナンバーワンとなった。ボールがクラブのフェースに食い付くような感覚も、日本人好みである。

 日本人初のマスターズチャンピオンである松山英樹が使用する住友ゴム工業の「スリクソン」が3位に食い込んだ。同社の別ブランドである「ゼクシオ」に比べ、上級者向けのスペックだ。

 近年、ドライバー、アイアン、ボールは約1年、遅くとも2年のペースで新商品が開発される。それほど技術が進化するスピードが速まり、各メーカーが新商品の開発競争にしのぎを削る。

 一方で、ギアの人気は契約プロの活躍に大きく左右されるのが現実だ。“努力の結晶”が契約プロの活躍につながるよう祈るしかないのは、各メーカーの悲しいさがである。

アンケート方法
2023年2~3月、全国のゴルフ場支配人、読者(ダイヤモンド・オンライン有料会員および無料会員)を対象に、またウェブ上で「ゴルフについてのアンケート」を実施。ゴルフ場支配人338人、読者・ウェブ回答者621人、合計959人から回答を得た。
ドライバー、アイアン、ボールのブランドは以下の選択肢より回答してもらった(ブランド名とメーカー名は異なる場合がある)。 1.ウイルソン 2.オノフ 3.キャスコ 4.キャロウェイ 5.コブラ 6.スリクソン 7.タイトリスト 8.テーラーメイド 9.ピーエックスジー 10.ピン 11.フォーティーン 12.ブリヂストン 13.プロギア 14.マルマン 15.ミズノ 16.ヤマハ 17.ヨネックス 18.本間ゴルフ 19.その他(記述回答)

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