「前編」では、高還元なクレジットカードの活用次第で、来年4月から「3%」引き上げられる消費税の影響を極力抑えられる可能性と、それを実現するためのクレジットカードの選び方のポイントを考えた。
改めてまとめると、ポイントは以下の3点だ。
①一般的なクレジットカードの還元率0.5%よりも高還元であること。
一般的なクレジットカードの2~4倍、還元率1~2%のクレジットカード。
②電子マネーへのチャージでもポイントが貯まること。
少額決済でも還元を受けられ、電子マネーのポイント還元も受けられるよう、電子マネーのチャージでもポイントが付与されるクレジットカード。
③貯まったポイントは現金に近い形で受け取れるのがベスト。
貯めたポイントを「クレジットカード利用代金に充当」できたり、「銀行口座にキャッシュバック」できたりするクレジットカード。
さて、これらの条件に合うクレジットカードは何なのか。ザイ・オンライン編集部がおすすめるのは、以下の10枚だ。
消費税増税に対抗できる!おすすめの高還元クレジットカード10枚
還元率 | 年会費 (税抜) |
国際 ブランド |
ポイント 付与対象の 電子マネー |
ポイントの使い道 |
リクルートカードプラス | ||||
2.0% | 2000円 | JCB | Suica、nanaco | 「じゃらんnet」など、 リクルートのサイトか、 Pontaなどへの交換 |
リーダーズカード | ||||
1.5~1.8% |
初年度無料 (50万円以上利用で 次年度も無料) |
VISA | Suica | クレジットカードの 利用代金に充当可能 |
レックスカード | ||||
1.75% |
初年度無料 (50万円以上利用で 次年度も無料) |
VISA | Suica | クレジットカードの 利用代金に充当可能 |
漢方スタイルクラブカード | ||||
1.75~2% | 初年度無料、 2年目以降1500円 |
VISA、JCB | Suica、nanaco | クレジットカードの 利用代金に充当可能 |
エクストリームカード | ||||
1.25~1.5% |
初年度無料 (30万円以上利用で 次年度も無料) |
VISA | Suica | クレジットカードの 利用代金に充当可能 |
リクルートカード | ||||
1.2% | 永年無料 | VISA、JCB | Suica、nanaco | 「じゃらんnet」など、 リクルートのサイトか、 Pontaなどへの交換 |
楽天カード | ||||
1.0% | 永年無料 |
VISA、JCB、 Master |
Suica、nanaco (nanacoはJCBのみ) |
「楽天市場」のほか、 ANAマイルなどに交換可能 |
Yahoo!JAPAN JCBカード | ||||
1.0% | 永年無料 | JCB | ― | Tポイント加盟店のほか、 現金、Suicaに交換可能 |
SBIレギュラーカード | ||||
1.0~1.2% | 永年無料 | Master | Suica | 住信SBIネット銀行など 銀行口座に現金で還元 |
P-oneカード | ||||
1.0% | 永年無料 |
VISA、JCB、 Master |
― | PayPay銀行 (旧:ジャパンネット銀行)、 楽天銀行に現金で還元 |
(※「SBIレギュラーカード」の還元率や年会費などのスペックが、2015年10月1日より変更(ポイント制度は改悪)されています。詳しくはこちらの記事を参照してください
⇒「SBIカード」がポイントサービスを大幅改悪?新たに追加されたボーナスポイントを計算に入れると「SBIカード」ユーザーの最もお得な選択とは?
「リクルートカードプラス」は還元率2%で、現在発行されている中では最高水準の還元率を誇るクレジットカードだ。貯まるのは「リクルートポイント」で、「じゃらんnet」や「ポンパレモール」など、リクルートが運営する10サイトで利用することができる。
還元率1.5~1.8%の「リーダーズカード」「レックスカード」「漢方スタイルクラブカード」も、一般的なカードの3倍以上の還元率でおすすめ。
これらはいずれも「ジャックス」が発行するクレジットカードで、貯めたポイントを「クレジットカード利用代金に充当できる=ほぼ現金として活用可能」なのが魅力だ。クレジットカードの引き落とし代金が減るので、高還元で貯まったポイントを無駄なく活用できる。
「P-oneカード」はクレジットカード代金の1%が自動的に差し引かれ、「SBIレギュラーカード」は、貯まったポイントを銀行口座に現金で振り込んでもらえる「キャッシュバック」型。ポイント還元をどうしても現金で受け取りたい人にはおすすめだ。
(※「SBIレギュラーカード」の還元率や年会費などのスペックが、2015年10月1日より変更(ポイント制度は改悪)されています。詳しくはこちらの記事を参照してください⇒「SBIカード」がポイントサービスを大幅改悪?新たに追加されたボーナスポイントを計算に入れると「SBIカード」ユーザーの最もお得な選択とは?)
これらのクレジットカードでは、「年会費」が必要になることもあるが、年間30万~50万円以上の利用で「実質無料」になるカードもあるほか、利用金額によっては年会費を払っても還元率の高さで補える場合も多い(詳しくはコチラの記事を参照!⇒「年会費」と「還元率」の「損益分岐点「に注目!「年会費無料」にこだわりすぎて本当にお得なクレジットカードを見逃すな!)
クレジットカードを選ぶ際には、モバイルSuicaなど、自分がよく利用する電子マネーへのチャージでポイントが付与されるかどうかも要チェック。コンビニなどでの少額決済でも現金ではなく電子マネーを活用することで、クレジットカードの高還元を享受でき、節約効果が高まる。
すでに消費税が「3%」引き上げられることは決まったが、クレジットカードを活用することによって、消費税増税の影響を減らすことはできる。
前編で触れた「ライフ・アシスト・ポイント」制度の導入の可能性を含めて考えても、今後、クレジットカードを活用できるかどうかが、上手に節約するカギになってくるのは間違い。
今回の消費税引き上げ決定を機に、クレジットカードを見直して、消費税増税を乗り切ろう!
※クレジットカードの専門家2人が選んだ、2023年の最強カードは?
⇒【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2023年版】
「おすすめクレジットカード」を2人の専門家が選出!
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【2024年11月1日時点・最新情報】
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還元率 | 年会費 (税込) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆三井住友カード(NL) |
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0.5~7.0% | 永年無料 | VISA Master |
iD | |
【三井住友カード(NL)のおすすめポイント】 券面にカード番号が記載されていない「ナンバーレス(NL)」なのが特徴(カード番号はアプリで確認可能)。通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、Apple PayやGoogle Payに「三井住友カード(NL)」を登録して「Visaのタッチ決済」または「Mastercardタッチ決済」を利用すれば、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルド、サイゼリヤ、バーミヤンなど、対象のコンビニや飲食店では還元率7%に大幅アップ(※)する! さらに、獲得できる「Vポイント」は、dポイント、Pontaポイント、楽天ポイント、ANAマイルなどに交換できるほか、「1ポイント=1円」としてカード利用額に充当できるなど、ポイントの汎用性が高いのも魅力! ※ 一部店舗および一定金額を超える支払いでは指定の決済方法を利用できない場合、または指定のポイント還元にならない場合あり。iD、カードの差し込み、磁気取引による決済は7.0%還元の対象外。Google PayではMastercardタッチ決済は利用不可。 |
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【関連記事】 ◆「三井住友カード(NL)」は年会費無料+高還元+最短10秒発行の“三拍子”が揃ったおすすめカード!「対象コンビニ&飲食店で最大7%還元」特典は利用価値あり! ◆「三井住友カード(NL)」は、年会費無料&対象コンビニで最大還元率7%のお得なクレジットカード! カード情報を記載していないのでセキュリティも抜群! |
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◆楽天カード |
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1.0~3.0% | 永年無料 | VISA JCB Master AMEX |
楽天Edy (楽天Edyへの チャージ分は 還元率0.5%) |
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【楽天カードのおすすめポイント】 楽天市場や楽天ブックス、楽天トラベルを利用している人はもちろん、楽天ユーザー以外にもおすすめの「年会費無料&高還元」クレジットカードの代表格。通常還元率は1.0%だが、楽天市場や楽天ブックスでは最低でも還元率が3.0%以上に! また、「楽天ポイントカード」や電子マネーの「楽天Edy」との併用で、楽天グループ以外でも還元率は1.5~2.0%以上になる! ゴールドカードの「楽天プレミアムカード」も格安の年会費で「プライオリティ・パス」がゲットできてコスパ最強! |
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【関連記事】 ◆【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2023年版】「おすすめクレジットカード」を2人の専門家が選出!全8部門の“2023年の最優秀カード”を詳しく解説!(最優秀メインカード部門) ◆「楽天ポイント」が改悪続きでも“最強のポイント”である理由を専門家が解説!「楽天カード」などだけでなく、無料でポイントを獲得できるサービスが魅力! ◆「楽天カード」よりも「楽天プレミアムカード」のほうが得をする“損益分岐点”が判明! 楽天市場で年36万円を利用しない限り、年会費無料の「楽天カード」で十分! |
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◆イオンカードセレクト |
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0.5~1.0% |
永年無料 | VISA JCB Master |
WAON モバイルSuica SMART ICOCA (モバイルSuicaと SMART ICOCAへの チャージ分は還元率0.25%) |
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【イオンカードセレクトのおすすめポイント】 一般的な「イオンカード」ではポイントがつかない「WAON」チャージでポイントが貯まり、「ポイント2重取り」ができるのが最大のメリット。また、「イオンカードセレクト」の保有+月1回のカード(または搭載のWAON)決済+ネットバンキングに登録という3つの条件を満たすだけで「イオン銀行Myステージ」の「シルバーステージ」に到達し、「イオン銀行」の普通預金金利がアップするので、「イオンカードセレクト」以外の「イオンカード」保有者はすぐ切り替えよう! しかも「イオンカードセレクト」で年間50万円以上を利用すれば、年会費無料のゴールドカード「イオンゴールドカードセレクト」が手に入り、無条件で「イオン銀行Myステージ」が「ゴールドステージ」に! なお、2024年10月1日~12月8日に入会すると、カード発行後1カ月間は対象のイオンモール専門店での買い物が5%OFF(請求時)になるキャンペーンを開催中! |
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【関連記事】 ◆イオンカードを作るなら「イオンカードセレクト」が一番お得! WAONチャージでのポイント2重取り&イオン銀行で預金金利が優遇されやすくなる特典も! ◆【イオン銀行の金利・手数料・メリットは?】イオン銀行利用者は「イオンカードセレクト」が必須!普通預金金利などがアップしてさらにお得に使える! |
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還元率 | 年会費 (税込) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆三井住友カード ゴールド(NL) |
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0.5~7.0% |
5500円 (ただし、年100万円以上の 利用で次年度から永年無料) |
VISA Master |
iD | |
【三井住友カード ゴールド(NL)のおすすめポイント】 券面にカード番号が記載されていない“ナンバーレス(NL)”のゴールドカード。年会費5500円(税込)だが、年間100万円を利用すると(※1)、次年度から年会費が“永年無料”になるうえに、1万ポイントが「継続特典」としてもらえるのが大きな魅力! さらに、通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、Apple PayやGoogle Payに「三井住友カード ゴールド(NL)」を登録して「Visaのタッチ決済」または「Mastercardタッチ決済」を利用すれば、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルド、サイゼリヤ、バーミヤンなど、対象のコンビニや飲食店では還元率7%に大幅アップ(※2)するなど、ポイントも貯まりやすくてお得! ※1 対象取引などの詳細は、三井住友カードの公式サイトでご確認ください。※2 一部店舗および一定金額を超える支払いでは指定の決済方法を利用できない場合、または指定のポイント還元にならない場合あり。iD、カードの差し込み、磁気取引による決済は7.0%還元の対象外。Google PayではMastercardタッチ決済は利用不可。 |
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【関連記事】 ◆「三井住友カード ゴールド(NL)」は、年100万円以上を使うと年会費が“永年無料”に! コンビニで7%還元、空港ラウンジや旅行保険などの特典も付帯してお得! ◆三井住友カード ゴールド(NL)のメリット・デメリットを解説! 同じく“実質”年会費が無料の「エポスゴールドカード」と付帯サービスなどを比較して魅力を解剖! |
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◆JCB CARD W(ダブル) |
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1.0~10.5% (※) |
永年無料 | JCB | QUICPay | |
【JCB CARD W(ダブル)のおすすめポイント】 39歳以下の人だけが申し込める、年会費無料のうえに通常還元率1%のお得な高還元クレジットカード!(40歳以降も継続して保有可能)さらに「ORIGINAL SERIESパートナー加盟店」の「ポイントアップ登録(無料)」をすれば、Amazonやセブン-イレブンなどでは還元率2%、スターバックスでは「スターバックスカード」へのチャージで還元率5.5%、「Starbucks eGift」の購入で還元率10.5%に! ※貯まったOki Dokiポイントを「JCB PREMO」に交換した場合の還元率。 |
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【関連記事】 ◆「JCB CARD W」は「楽天カード」などとほぼ同じ、年会費無料+還元率1~10.5%のJCBの入門カード!Amazonやスタバをよく利用する20~30代は注目! ◆「JCB CARD W」は、年会費無料で還元率1%以上のお得な高還元クレジットカード!「JCB CARD W」のメリット・デメリットを他のカードと比較して検証! ◆JCB CARD W(ダブル)のメリットを解説!「年会費無料」「常に還元率1.0%以上」「ポイントの使い勝手が良い」と三拍子そろった高還元クレジットカード! |
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◆アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード |
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0.3~1.5% (※1) |
3万9600円 | AMEX | - | |
【アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カードのおすすめポイント】 日本で最初に発行されたゴールドカード「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」の後継カードだけに、ステータス&付帯サービスは最高レベルで、カードが金属製という特別感もあって、一般的なゴールドカードとはケタ違い。たとえば、年間200万円(税込)以上を利用してカードを継続保有すると、国内40カ所以上の高級ホテルに無料宿泊できる「フリー・ステイ・ギフト」は、もはや一般的なプラチナカードすら凌駕するレベルの特典だ。さらに、高級レストランを2人以上で利用すると1人分が無料になる「ゴールドダイニング by 招待日和」や、世界1400カ所以上の空港ラウンジを年2回まで無料で利用できる「プライオリティ・パス」、最高補償額1億円の「海外旅行傷害保険」が付帯するなど、もはや「ゴールドカード」の枠組みを大きく飛び越えている。また、家族カードは2人目まで年会費無料でお得(3人目以降は年1万9800円・税込)。 ※貯まるポイントをマイルに交換した場合。1マイル=1.5円換算。 |
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