
ANAマイルを使って「ANA特典航空券」および「提携航空会社特典航空券」を発券する際のルールは、2015年4月12日発券分から変更になった。
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そこで、ANAマイルの特典航空券の利用条件変更後、実際に筆者が発券してみて気付いたテクニックを読者の皆様にお伝えしておきたいと思う。
エアラインの選択によって、途中降機できるかどうかが変わる
筆者は、2015年の年末に下記の通りの特典航空券を取得しようと考えた。
1)羽田 ⇒ 関空(国内線普通席)
2)関空 ⇒ 上海(国際線ビジネスクラス)
3)上海 ⇒ 成田(国際線ビジネスクラス)
国内線を含む、上記のような特典航空券を1枚の航空券として発券できることはすでにご存じかと思うが、ここから先に知っておくべき重要なルールがある。
筆者が上記ルートの空席を探すと、1)、3)はANA、2)はANAとエアチャイナの双方に空席があった。
ここで2)においてANAを選択するか、エアチャイナを選択するかによって、発券される特典航空券が「ANA国際線特典航空券」となるか「提携航空会社特典航空券」となるかが異なる。つまり、適用されるルールが違ってくるのだ。
大きなルールの違いとして、まず「途中降機」の扱いがある。
「ANA国際線特典航空券」のルールを見ると、「日本発は、途中降機できません」とある。一方、「提携航空会社特典航空券」は、「日本発・海外発ともに途中降機は、目的地以外に往路・復路いずれか1回可能です」と記されている。
この違いが具体的にどういうことか説明すると、上記の特典航空券の場合、2)でANAを選択すると、大阪(関空)では「乗継」しかできず、滞在時間は24時間以内に限られる。それに対しエアチャイナを選択すると、大阪での途中降機が可能となり、何日か滞在してじっくり大阪観光を楽しむことが出来るのだ。
特典航空券の発券に必要なマイル数に3000マイルの差が!
また「ANA国際線特典航空券」には、必要マイル数において季節による変動(ローシーズン、レギュラーシーズン、ハイシーズン)があるが、「提携航空会社特典航空券」には季節による変動はない。
それぞれの組み合わせで特典航空券の発券に必要なマイル数を見てみると、まず2)でANAを選択した場合は、筆者が希望する日程が年末のピークシーズンだったため4万3000マイルだった。

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それに対しエアチャイナは、年末のピークシーズンでも関係なく必要マイル数は4万マイルだった。

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つまり、2)の「関空⇒上海」のフライトで「エアチャイナ」を選ぶことにより、1人あたり3000マイル少ないマイル数での発券が可能となり、さらにはストップオーバーも出来ることになったのだ。
今回はあくまでひとつの例であるが、「ANA国際線特典航空券」と「提携航空会社特典航空券」における、ストップオーバーとシーズナリティのルールの違いは、マイラーならしっかり認識しておきたいところである。
以上、今回はANAマイルの特典航空券の利用条件変更後、実際に筆者が発券してみて気付いたテクニックを紹介した。
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