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2015年6月2日 ザイ・オンライン編集部

定期預金の利息にかかる20.315%の税金を0円に?
「ソニー銀行・積み立て定期預金」でコツコツ貯蓄&
裏ワザで税引き前の利息を100%手に入れよう!

 実は「積み立て定期預金」は、下の図のように、毎月積み立てたお金がそれぞれ独立した定期預金と同じような扱いになっており、利息もそれぞれ個別に計算される。

「積み立て定期預金」の仕組み(出典:「ソニー銀行」公式サイト)(拡大画像表示)

 例えば、運用期間1年で「積み立て定期」を始めた場合、2015年6月に積み立てた分は1年後の2016年6月に利息が発生、翌月の2015年7月に積み立てた分は1年後の2016年7月に利息が発生し、それぞれ課税される。

 それぞれの利息にかかる税金は、国税と地方税を合わせて20.315%と書いたが、正確には次のとおりだ。

・国税 :15.315%(所得税15%+復興特別所得税0.315%)
・地方税:5%

 税金がゼロになるポイントは、国税と地方税の計算がそれぞれ「1円未満は切り捨て」であることだ。

 では、裏ワザのとおりに積み立てるとどうなるか試算してみよう。毎月積立金額が5000円、金利0.12%の定期預金であれば、1年後に受け取る利息は6円となる。

  5000円×0.0012=6円

 そして6円にかかる利息は、次の計算のとおりに0円。つまり、税金が一切引かれることなく、利息を丸ごと手にすることが可能なのだ。

・国税 :6円×0.15315=0.9189円 ⇒ 0円(1円未満は切り捨て)
・地方税:6円×0.05=0.3円 ⇒ 0円(1円未満は切り捨て)

毎月積立金額が4000円以下だと無駄な端数が生じ、
6000円以上だと税金が引かれる

 では、毎月積立金額が5000円以外の場合はどうなるのだろう? 次の表に、毎月積立金額と1年後に受け取れる利息の関係をまとめてみた。

■毎月積立金額と1年後の利息の関係
毎月積立金額 計算上の利息
(税引前)
税引前利息 税金 税引後利息 実質金利
(税引後)
1000円 1.2円 1円 0円 1円 0.10%
2000円 2.4円 2円 0円 2円 0.10%
3000円 3.6円 3円 0円 3円 0.10%
4000円 4.8円 4円 0円 4円 0.10%
5000円 6.0円 6円 0円 6円 0.12%
6000円 7.2円 7円 1円 6円 0.10%
7000円 8.4円 8円 1円 7円 0.10%
8000円 9.6円 9円 1円 8円 0.10%
9000円 10.8円 10円 1円 9円 0.10%
1万円 12.0円 12円 1円 11円 0.11%
1万1000円 13.2円 13円 1円 12円 0.109%
  ※ 金利0.12%(税引前)の場合

 毎月積立金額が1000~4000円の場合も税金は発生しないが、計算上の利息に端数が出てしまい、切り捨てられた分だけ実質金利が下がってしまう。一方、毎月積立金額が5000円の場合は端数が出ないため、計算上の利息がそのまま税引前の利息となる。

 同様に、毎月積立金額が6000~9000円の場合も計算上の利息に端数が生じる上、税金も発生するため、その分実質的な金利は下がる。税引前の金利が7円以上になると、下の計算式のように国税が1円以上となり、税金が発生するのだ。

・国税 :7円×0.15315=1.07205円 ⇒ 1円(1円未満は切り捨て)
・地方税:7円×0.05=0.35円 ⇒ 0円(1円未満は切り捨て)

 毎月積立金額が1万円の場合は、5000円の場合と同じで端数が出ない。しかし税金が引かれるため、最終的に11円の利息しか受け取ることができず、実質的な金利に直すと0.12%から0.11%に下がってしまう。

 つまり、年利0.12%(税引前)の現在、「積み立て定期預金」を利用する際は、必要に応じて何口かに分け、1口の毎月積立金額を5000円にするのがもっともお得となる。

 例えば、毎月3万円を「積み立て定期預金」で貯めていくのに、普通に1口で積み立てるケースと、今回紹介した合法的な裏ワザを使って5000円×6口に分散するケースを比較してみると、1年後に受け取れる利息は下の表のように裏ワザのほうが6円お得だ。

■裏ワザを使う場合と使わない場合の比較
積み立て方 1年後の利息(税引前) 利息にかかる税金 税引後の利息(実質金利)
毎月3万円×1口 36円 6円 30円(0.10%)
5000円×6口 36円 0円 36円(0.12%)
  ※ 金利0.12%(税引前)の場合

 たった6円と思うかもしれないが、これは1口あたりの差額だ。利息が付き始める2年目は毎月6円、1年間で72円の差額となる。さらに3年目には、1年目に積み立てて自動継続された分と2年目に積み立てた分を合わせて、毎月12円、1年間で144円の差額になる。つまり、2017年5月には、2015年5月に積み立てた分と2016年5月に積み立てた分、両方の利息が付くわけだ。このように、毎月・毎年どんどんお得になっていくのが積み立ての強さと言えるだろう。

■裏ワザで積み立てると、毎年どんどんお得になる!
年間の
受取利息
普通の積み立て方
(3万円×1口)
裏ワザ
(6000円×5口)
差額
1年目 0円 0円 0円
2年目 360円 432円 72円
3年目 720円 864円 144円
4年目 1080円 1296円 216円
5年目 1440円 1728円 288円
  ※ 金利0.12%(税引前)の場合

金利が0.10%まで下がっても月5000円でOK!
それ以上変動したら、毎月積立金額を変更しよう

 この「税金0円」のお得な裏ワザだが、実は大きな弱点がある。「ソニー銀行」の金利が変動すると、計算が狂ってしまう可能性があるのだ。

 金利ごとに、毎月積立金額を変えて最終的な実質金利を計算したのが、下の表だ。

定期預金金利×毎月積立金額から計算した税引後の実質金利
  金利(税引前)
0.09% 0.10% 0.11% 0.12% 0.13%
毎月
積立額
4000円 0.075% 0.10% 0.10% 0.10% 0.125%
5000円 0.08% 0.10% 0.10% 0.12% 0.12%
6000円 0.083% 0.10% 0.10% 0.10% 0.10%
7000円 0.086% 0.086% 0.086% 0.10% 0.114%
8000円 0.075% 0.086% 0.086% 0.10% 0.113%

 表を見ると、金利が年利0.12%のときは毎月積立金額が5000円、年利0.10%か年利0.11%に下がったときは4000~6000円、年利0.09%に下がったときは7000円にするのがもっとも効率の良い積み立て方だとわかる。

 つまり、毎月積立金額を5000円にしておけば、金利が年利0.10%まで下がっても問題はないということになる。

 なお、現在の年利0.12%というのは、2015年8月31日までの「円定期サマーキャンペーン」の特別金利だ。キャンペーン前は、しばらく年利0.10%が続いていたことを考えると、キャンペーン終了後も同程度の金利に戻ることが考えられる。

 将来的に、年利0.09%以下に下がったり、年利0.13%以上に上がったりしたときは、金利に応じて毎月積立金額の設定をベストな金額に変更するといいだろう。毎月積立金額は、積立日の前日までパソコン用のサイトから変更可能だ。

金利の変動に弱い裏ワザだが、
損をすることはないのでチャレンジする価値はある!

 問題は、一度積み立てたお金は金額の変更ができないことだ。

 例えば2015年6月に積み立てた分は、2016年6月に満期となり利息を受け取るが、そのままにしておけば2016年6月時点の金利で自動更新される。その時点の金利によっては、翌年の利息で税金を取られてしまう可能性もある。

 満期の時点で解約し、金額調整をして再度積み立てることも可能だが、毎月その作業をするのはかなり面倒だ。また前述のように、金利の変動に合わせて毎月積立金額を調整するのも、それなりの手間はかかるだろう。

 とはいえ、もし金利が変動して「税金0円」でなくなっても、変動前に積み立てた分の利息が減るわけではない。変動後に積み立てた分や自動継続した分も、裏ワザで得をしていたものがなくなるだけで、自分が損をしてしまうわけではない。金利が変動した時点で冷静に「積み立て定期預金」のメリットデメリットを考え、積立金額を変更して続けるか、「税金0円」を諦めた上でそのまま続けるか、または解約して別の金融商品に乗り換えるかを決めればいいだろう。

 結局のところ、「ソニー銀行」の定期預金金利が他のネット銀行と比較して特別高くないこと、金利の変動に弱いことなどから、この「税金0円」の裏ワザはあまり現実的な手法とは言えないかもしれない。

 それでも、投資信託のようなリスクが一切なく、月1000円から自動引き落としで積み立てることができる「ソニー銀行」の「積み立て定期預金」は、「これから少しずつお金を貯めていきたい」と考える人にとっては魅力的な選択肢のひとつであることに違いはない。そして、どうせ「積み立て定期預金」を始めるなら、少しでも得をするためにこの裏ワザを活用してみてはいかがだろうか。

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