2023.10.19
1970年代より低くなった日本人の購買力、日銀は長期金利引き上げで円安阻止を
物価上昇が収まらないのは円安が主因だ。円の購買力は固定相場持代の70年代よりも低い。自国通貨の国際的価値を維持するのは金融政策の重要な目的のはずで、 日銀はこれ以上の円安を許容すべきではない。
一橋大学名誉教授
1940年東京生まれ。63年東京大学工学部卒業、64年大蔵省入省、72年エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授、スタンフォード大学客員教授、早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授などを経て、2011年4月より早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター顧問、一橋大学名誉教授。専攻はファイナンス理論、日本経済論。主な著書に『情報の経済理論』『1940年体制―さらば戦時経済』『財政危機の構造』『バブルの経済学』『「超」整理法』『金融緩和で日本は破綻する』『虚構のアベノミクス』『期待バブル崩壊』『仮想通貨革命』『ブロックチェーン革命』など。近著に『中国が世界を攪乱する』『経験なき経済危機』『書くことについて』『リープフロッグ 逆転勝ちの経済学』『「超」英語独学法』などがある。野口悠紀雄ホームページ
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2023.10.19
物価上昇が収まらないのは円安が主因だ。円の購買力は固定相場持代の70年代よりも低い。自国通貨の国際的価値を維持するのは金融政策の重要な目的のはずで、 日銀はこれ以上の円安を許容すべきではない。
2023.10.12
ChatGPTをどのように使っているかを聞いた独自アンケートで、一番多い使い方は「資料の要約や翻訳」だったが、予想外に多かったのが書籍などのタイトルやスピーチの内容、問題解決策などの「アイデア出し」だ。
2023.10.5
製薬業界はChatGPTなどの生成AIによって最も大きな影響を受ける産業だ。創薬のプロセスや臨床試験のデータ分析などで生成AIの導入が始まっており、創薬が革命的に変わる可能性がある。
2023.9.28
生成AIが引き起こす可能性がある大量失業問題に対応するためにリスキリングの重要性が高まる。ただしデジタル技術を使いこなす技能でなく人間しかできない仕事の技能を高めるための従来とは異なる内容が必要だ。
2023.9.21
いくつかの分析ではChatGPTは経済全体の仕事の約4分の1を自動化し、仮に需要が自動化による生産増に応じて増えないと知的労働者の半分が失業するという。需要も一定程度は増えると考えられるが、「大変化」に早急に準備が必要だ。
2023.9.14
ChatGPTは企業のビジネスモデルを変える力を持っている。100%自動化のカスタマーサポートやデータによる意思決定などは今後2~5年以内に現実になるとの予測もある。「大変化」に対応できるかどうか、とりわけ経営者の意識が重要だ。
2023.9.7
就職活動でのエントリーシートをChatGPTで書く時代になっているが、活用の有無で不公平を生みかねない。企業は学生の専門知識を採用判断の基準に変え、そのためには大学が厳正な成績評価をしなければならない。
2023.8.31
大規模言語モデルは自己判定や医学的アドバイスでは医師より優れた面があるとの調査結果があり、医療に特化したものも開発されつつある。患者情報保護など課題は残るが医師の仕事の多くが近い将来にAIに代替される可能性がある。
2023.8.24
日銀は「YCC柔軟化」を決めたが、長期金利は上昇する一方で円は年初来の最安値を更新している。日銀は金利目標値を腰だめでなく「自然利子率」の概念を用いて決めるべきだ。そして過剰な緩和状態から脱却すべきだ。
2023.8.17
企業にとってChatGPTの活用で最も重要なのは経営やビジネスの意思決定の支援ツールとしてだ。その実現のためには情報を特定の部署や役職だけが保有する日本的組織文化の変革が不可欠だ。
2023.8.10
生成系AIは知的労働に影響を与えるのが特徴だ。AIへの指示の差で結果が変わらない仕事は生成系AIに代替されるが、そうでない仕事でも、生き残るのはAIを活用して仕事の効率や内容を変えた人や企業だ。
2023.8.3
生成系AIは文章作成の生産性を飛躍的に向上させるが、それによって賃金や雇用がどうなるかは需要が増えるか否かで大きく左右される。「第3次産業革命」といってもいい技術革新に対応するには経済社会の構造を柔軟に変える必要がある。
2023.7.27
世界競争力ランキングで日本は第35位、アジア太平洋の14カ国中では第11位だ。1990年代の中頃には世界トップだった日本が凋落した原因は経済政策の誤りにあり、この状況は政策如何で変えられる。
2023.7.20
ChatGPTなどのAIの進歩で「シンギュラリティ」はすでに到来したのかもしれない。まだだとしてもを使えるかどうかでやれることや貧富の差は拡大するだろう。全ての人が無料で使える仕組みを政府が整備すべきだ。
2023.7.13
昨年以来の円安は異次元金融緩和以後の期間でも異常なものだ。元にもどる気配が見えないのは日銀が「緩和維持」をしているからだが、日本企業の体力が弱ったために金利を引き上げられないことによって起きている。
2023.7.6
宿泊・飲食サービス業では人手不足で賃金が大幅に上昇し、これが食料品価格や宿泊料上昇の要因になっているが、経済全体では実質賃金低下が続く。購買力は増えずに物価上昇が続けば、経済がスタグフレーションに陥る危険がある。
2023.6.29
ChatGPTとデータベースを連携させると、生成系AIによる「データドリブン経営」が可能になる。こうした活用は企業で今後広がり業績格差を生むことになるが、統計データなどについては無料で利用できる仕組みが望まれる。
2023.6.22
生成系AIがウェブサイトにある統計データを読み取れればデータ分析作業は革命的に変わる。しかし現在の能力では正確に読み取れず、出力するデータを信じてはいけない。簡単な作業でも「助手の役割」はできない。
2023.6.15
生成系AIによって基本的な翻訳や校正の仕事は代替され、マネージメントや高度な金融サービスでも生産性が高まるために失業する人が出る。一方で「バタフライ・エフェクト」で思いもかけないプラスの変化が生まれることもある。
2023.6.8
ドル円レートが半年ぶりに1ドル140円台になったのは日銀新体制が金融緩和維持を明確にしたことが大きい。今春闘は好調でも円安による物価上昇で実質賃金は回復できないまま低下が続く。緩和継続の意味が改めて問われる。
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