
深田晶恵
第113回
大炎上した老後資金2000万円問題は、野党の追及をきっかけに「公的年金」へ関心の中心が移っている。将来いくら年金がもらえるのか、現段階ではわからない。しかし、この20年間で、年金の手取り額が減少し続けているのは紛れもない事実だ。

第112回
金融庁の審議会の報告書が大きな話題になっている。6月3日に公表され、1週間あまりで「老後資金は2000万円必要」というフレーズは、誰しも知ることになった。ネット上の話題から、与野党の攻防の政治材料にまで発展し、この状況はしばらく続きそうだ。

第111回
お金についてよく話し合う夫婦の方がそうでない夫婦より貯蓄率が10%高いというアンケート結果がある。FPとしては、お金の話を共有しないより、共有した方がいいと思うが、それが難しい場合、どうすればいいのか。折り合いの付け方を考えてみよう。

第110回
生命保険会社各社が「外貨建て」の貯蓄型保険を積極的に販売するようになったが、金融庁は昨年秋から、生命保険会社に対し外貨建て貯蓄保険の監督強化に乗り出した。特に「一時払い」タイプを問題視している。

第109回
今年のゴールデンウィークは10連休。今回は、国内旅行や帰省のためのチケット手配に出遅れた人のために「今からでも間に合う!少しでも安く航空券を手に入れるワザ」を紹介したい。

第108回
高収入の人の増税はすでにはじまっていて、この先も税金の負担増になることが決まっている。1000万円を超えるような高収入の人は、全体から見ると少数であるため、新聞や雑誌などのケースとして取り上げにくいという。

第107回
会社員なら、勤務先から配布される書類に、扶養している家族について記載すれば、確定申告をしなくとも扶養控除を受けることができる。しかし、「親」を扶養に入れることを忘れている人はたまにいる。

第106回
医療費控除を受ける際、明細書の書き方のコツを知らないと、大損をすることになりかねない。今回は、絶対に知っておきたい医療費控除の明細書の書き方のコツを紹介する。

第105回
共働きを続けるカップルが多くなり、マイホームの購入時期はどんどん早くなっている。パターンとしては「結婚とほぼ同時(子どもはまだいない)」と、「子どもが保育園に通っている」の2つ。共働き夫婦が陥りがちな落とし穴を見てみよう。

第104回
今年10月に予定されている消費税率アップに向けて、住宅販売事業者の「増税前に購入を」といったセールス攻勢が強まっている。この数ヵ月、私のもとへマイホーム購入の相談に訪れる人は一様に「8%のうちに買うのがおトクと、早めの契約を迫られている」と言う。

第103回
FPとして、私は「手取り」の計算をするのが大好きだ。表面的な収入ではなく「手取り」で見ると、どうなんだろうと考えるのが楽しい。2003年に、給与の手取りが大幅に減る社会保険の改正が実施されたのをきっかけに、以来毎年1月に「今年の給与の手取り年収」を試算するとこを恒例行事としている。

第102回
税金を安くする、税金が返ってくるというコンテンツは、多くの人が大好きな話題で人気が高い。そこで年内最後の当コラムでも「節税」をテーマに取り上げることにする。対象は「iDeCo(イデコ)」だ。

第101回
これまで家計相談を受けてきた経験上、支払いの手段が増えるほど、支出状況を把握しにくくなり、計画的な貯蓄ができなくなる傾向がある。来年のポイント還元と、続々と登場する新たな決済方法を試すことにより「ポイントは貯まるけれど、お金は貯まらない」状況になるかもしれない。

第100回
70代の両親から「自宅が古くなって暮らしにくい。住宅ローンを組んで建て替えることにした。ローンは利息だけの支払いで月2万5000円」と言われたら、子どもであるあなたはどう思うであろうか。

第99回
「家計診断」は男性雑誌でも大人気の企画だ。自らの家計は自分自身が案外よく知らないもの。わが家のお金に関する「3つの重要なポイント」を即答できない人は、月々の収支が破綻しかかっているかもしれない。どうすれば貯蓄体質になれるのか。

第98回
年金生活に入るまでに用意したい老後資金は、人によっても異なるが、と前置きしたうえで、2500万~3000万円がひとつの目安と言える。金額を言う際は、根拠となる計算も合わせて伝えるようにしている。

第97回
まもなく定年を迎える会社員のAさんは、リタイア後の安心を得るには年金収入を増やすことと考え、若いうちから夫婦で個人年金に加入している。企業年金も一時金受け取りはせずに年金受け取りを希望。世帯の年金収入は、680万円にもなる。プランとしては万全のものと考えていた。

第96回
マンション価格はこの20年余りでかなり高騰した。60平米以上のファミリータイプで都心に近い場所に限ると、6000万円を超える物件が多い。高い、本当に高くなっている。30代のカップルには高すぎる価格で気の毒である。

第95回
東日本大震災後、岩手県・宮城県で開催された被災者相談会に相談員として参加した際に「地震保険に入っている人は、入っていなかった人に比べて生活再建の目途が立てやすい」と痛感した。間違った知識で「どうせもらえない」と地震保険の加入を検討すらしないのは危険だ。

第94回
先日、日本経済新聞の記事に「入院の半分は10日未満」という見出しのグラフが掲載されていた。出典として「厚生労働省の患者調査をもとに作成」と記載があったが、患者調査でよく使われるのは「平均在院日数」のデータなので、こんな切り口の調査もあるのかと興味が湧き、調べてみた。
