2020.6.11
経済実態から乖離した株式市場の急回復、浮き彫りの「慢性中銀依存症」
新型コロナウイルス感染拡大で急落した世界の株式市場だが、実体経済の落ち込みが続くの中での急回復が目立つ。背景には、各国中央銀行の大量資金供給があり、市場の金融政策依存が改めて浮き彫りになった。
RPテック(リサーチアンドプライシングテクノロジー)株式会社代表取締役
79年東京大学卒業。旧東京銀行で主にロンドン、香港、東京では為替、証券、新商品開発に従事。バンカーズ・トラスト、チェース・マンハッタン銀行のマネージング・ディレクターを経て2001年4月、RPテックを設立。代表取締役。日本金融学会会員、グラーバル資本システム研究所長、産業ファンド投資法人執行役員。主な著書に「金融史がわかれば世界がわかる」(ちくま新書)、「12大事件で読む現代金融入門」(ダイヤモンド社)など。
2020.6.11
新型コロナウイルス感染拡大で急落した世界の株式市場だが、実体経済の落ち込みが続くの中での急回復が目立つ。背景には、各国中央銀行の大量資金供給があり、市場の金融政策依存が改めて浮き彫りになった。
2020.3.25
コロナショックによる金融市場の大混乱の元には行き過ぎた金融緩和で生まれた世界的な過剰債務がある。今後も株価急落にとどまらず、信用収縮を引き起こし社債や新興国通貨不安に波及する可能性がある。
2019.9.12
リーマンショック後以来の金融緩和の時代が再来するが、貿易戦争や地政学リスクの高まりに市場が早期緩和を催促した面があり、効果は限定的だ。通貨安競争から「金融戦争」に飛び火する恐れがある。
2019.5.13
米中協議は米国が追加制裁関税を発動し“振り出し”に戻った感がある。複雑な展開になったのは、「覇権争い」が底流にある一方で、トランプ大統領と習主席の政治的思惑が影を落としているからだ。
2019.2.7
任期後半に入ったトランプ大統領だが、政府機関の閉鎖問題で一敗地にまみれ、「ねじれ議会」と「景気減速」の逆風下でのスタートだ。再選を意識して通商問題での強硬姿勢が一段と強まる可能性が高い。
2018.10.24
「世界同時株安」の主因は「米中貿易戦争」が「米中覇権戦争」の様相を呈してきたことだ。貿易戦争では優勢でも、米国の「ドルの威を借りた」高圧的な対外姿勢がグローバルな「反ドル意識」につながる可能性がある。
2018.9.10
リーマンショックから今月で10年。世界経済は立ち直ったように見えるが、債務の記録的な膨張や金融政策のひずみ、トランプ政権に象徴される経済ナショナリズムの高揚という「次なる危機」を生みかねないリスクを抱える。
2018.6.13
協調をうたい上げるはずのG7サミットはトランプ米大統領と欧州首脳が激しく対立し亀裂を残して閉幕した。「自国優先」のトランプ大統領に対する「リスク」は世界の貿易だけにとどまらない予想以上の波及と混乱を起こす可能性が強い。
2017.11.2
5日からのトランプ大統領訪日の主目的は北朝鮮に対する日米韓の連携強化だが、対北外交では米国の軍事力や対中外交戦略に依存せざるを得ない日本は、大統領から対日貿易赤字改善などを持ち出されると、有効な交渉のカードがないだけに、経済問題は…
2016.6.27
世界の市場を混乱に陥れた「EU離脱」という英国民投票の結果。中でも日本の株式市場の下落幅は大きかったが、なぜなのか。また、国民投票の結果に法的拘束力はないものの、今回の結果をうけて予想される次のリスクとは?著書『地政学リスク』中で…
2016.4.25
2008年のリーマン・ショックのように、資本市場における「ブラック・スワン」の存在やその影響を正確に予測することは困難である。しかし、予測すること自体は無駄にはなるまい。前回につづき現代の地政学における“ブラック・スワン”を検討してみ…
2016.4.20
2008年のリーマン・ショックのように、資本市場における「ブラック・スワン」の存在やその影響を正確に予測することは困難である。しかし、予測すること自体は無駄にはなるまい。今回から2回にわたり、現代の地政学における“ブラック・スワン”を…
2016.4.15
資本市場や市場経済の分野で「地政学リスク」が注目されるようになったのは21世紀に入ってからだ。日本国内でのビジネスや投資に限界が見えてきたいま、世界の何処にどう目を向けるべきか、眼力が問われる時代に生きているわれわれにとって、欠かせ…
2014.12.22
原油価格の続落を背景にロシアの通貨ルーブルが暴落。世界の資本市場の眼をロシアに釘付けにした。市場には1998年のロシア危機の再来に怯えたパニックの気配も感じられた。やはり歴史は繰り返されるのだろうか。
2014.10.24
アメリカが量的緩和縮小を示唆したことが、どのように新興国経済に影響を与えたのか。2013年に起こったバーナンキ・ショック前後の動向から、振り返ります。
2014.10.23
1989年末の大納会で日経平均株価が3万8915円87銭を記録し、国内はすっかり浮き足立ち、空前の好景気に沸いていた。しかし、それをピークに株価は下落が続き、さらには1991年以降の地価下落を経て急激に景気が後退し、邦銀は巨額の不良債権処理に苦…
2014.10.22
今回は「プラザ合意」の背景と影響についてひもときます。先進国による協調的なドル下げ宣言だった「プラザ合意」によって、ドル円は直前の240円台から1988年に120円台まで下落しました。ただし、その効果は短期的に終わり、日本は円高不況対策によ…
2014.10.21
アメリカが世界に向けて「ドルと金の交換を停止する」と宣言した「ニクソン・ショック」の背景には、どのような問題があったのでしょうか。資本市場の本格的なグローバル化が始まった、1971年のニクソン・ショックを検証します。
2014.10.20
金融業界で国際化と自由化が急激に進んだ40年余。この間の“金融危機=事件”はどのように起こったのか?過去に起こった事件を丹念に追いながら、グローバル経済の仕組みや、その歴史的背景を明らかにしていく本連載。今回は、本論に入るまえに、近…
2013.10.18
米議会でようやく暫定予算と連邦債務上限引き上げが合意され、市場が懸念していたデフォルトは回避されることとなった。こうした茶番劇はいつまで繰り返されるのか。米国経済に精通する専門家が、「決められない政治」の本質を斬る。
アクセスランキング
「保険料を安くしたい人」が真っ先にネット検索すべきワードとは?
まさかの斎藤氏再選でテレビは“お通夜”状態…それでもマスコミが「偏向報道」をやめられない“オトナの事情”とは
孫正義が「つまらんなぁ」と感じる“絶対に仕事ができない人”の特徴
障害者の「性の介助サービス」を無料で提供する意外な理由
「3年以内に辞めた人」の退職理由ナンバー1に「そりゃ辞めるわ…」しか言葉が出ない
「3年以内に辞めた人」の退職理由ナンバー1に「そりゃ辞めるわ…」しか言葉が出ない
「保険料を安くしたい人」が真っ先にネット検索すべきワードとは?
「住民税非課税世帯への給付」が経済対策で繰り返される“隠れた”本質問題
「成功する子ども」と「落ちこぼれる子ども」を見抜くたった1つの質問とは?
何でそんなに保険に入るんですか?→「生命保険かけまくり」な20代の答えが衝撃だった!
1日60gでOK!「細胞の老化」と「血圧の上昇」を予防する“今が旬のすごい食材”とは【スーパーで買える】〈再配信〉
生保レディを困らせる「保険になかなか入らない人」の2つの特徴
「細胞の老化」と「高血圧」を予防する“今が旬のすごい野菜”【スーパーで買える】
「3年以内に辞めた人」の退職理由ナンバー1に「そりゃ辞めるわ…」しか言葉が出ない
ユニクロ柳井正に学ぶ「仕事ができない人」と「結果を出す人」の決定的な違い
「3年以内に辞めた人」の退職理由ナンバー1に「そりゃ辞めるわ…」しか言葉が出ない
「住民税非課税世帯への給付」が経済対策で繰り返される“隠れた”本質問題
「成功する子ども」と「落ちこぼれる子ども」を見抜くたった1つの質問とは?
「30代で年収3000万円以上の人」が普通の人の「12倍」多くやっていること
姪を妊娠させた超有名作家→パリ逃避→再び「禁断の恋」を繰り返したワケ