秋山進
未来の予測がつかない時代である。テクノロジーの高度化で個人が自由に経済活動を行った結果、格差問題や分断が生まれる資本主義の行き詰まりは目に見えている。かといって、国家が個の自由を制限し、統制を強めることが好ましいというわけでもない。今後人類はどのように生きるべきなのか。それを考えるよすがになるのが、SF小説『幼年期の終わり』だ。

上司が部下に「提案」を求める本当のワケ、手柄を横取りされてない?
上司が「会社や職場を良くしたいから何でも提案してほしい」と言ってくることは多い。しかし、それを真に受けて提案を考えても実際に実現しないことがほとんどだったりする。一体なぜか。上司が部下に提案をしてほしいというときの4パターンをさらい、上司の状況をよく見て、それに合わせた対応をすることが肝要である。

発注先選びで絶対に失敗しない「3つのパラメーター」とは?
どんな会社でも、発注先を決めるのは難しい。金額と効果の妥当性を考え、社内での稟議(りんぎ)も通しながら進めなければならないからだ。そこで、発注先を決める手順や、発注先が決まる際のパラメーターについて、徹底的に考えてみることにしよう。大きく分けると、「期待値」「価格」そして「会社的忖度(そんたく)」の三つの軸が存在する。

精緻で実際的な理論の積み重ねと、経済学の正統的な研究を背景に、今日重要性を増すSDGsのような考え方を早くから提唱していた経済学者が日本にいた。流行をなぞるだけの表面的な「サステナビリティ」や「脱成長」を説く言説と、どう出自が違うのか。「ノーベル賞確実」と言われた宇沢弘文の思考を紐解く。

引き際を感じた経営者が「居座り続けない決断」をした方がいい理由
アスリートが世代交代するのは、同じルールで公平なジャッジのもとに若い人と戦って負けるから言い訳が出来ないからだ。しかしながら、経営者の場合、明確な引き際が分からず居座り続けてしまうことが多い。なぜ、この構造が続いてしまうのか。

組織を壊す「パワハラ社員」を撲滅する!10個の方法と対策
パワハラ社員が組織に一人でもいると、その企業には大変なマイナスであるにもかかわらず、多くの組織に存在する。なぜ撲滅されないのかというと、パワハラのような怒りを用いた戦略は、その人物の有能さを印象づける効果があるからだ。そこで、パワハラ社員の撲滅法として10の考え方を紹介していく。

部下に「使えない上司」のレッテルを貼られないための4カ条とは?
上司には、目標遂行のための、業務のコントロールタワー的な役割と、組織メンバーの紐帯(ちゅうたい)として全体をまとめていく役割が求められているが、「役に立たない上司」というのが存在する。そうならないためにも、部下から「使えない」と言って不満を述べられる上司の行動を紹介していこう。

もしも中国が台湾に侵攻すると、日本は米中対立のフロントに立つことになる。そのとき日本はどうすればよいのか。また今回のコロナ禍のように、これまで経験したことのない複雑な要素が絡み合った事態に対処するための意思決定は、どうあるべきなのか。それらのヒントになるのが、核戦争の危機が高まったキューバ危機における米国政府の意思決定である。

「上が決めたことだから」では、もう部下は付いてこない理由
現在は大企業でも素早い対応をせざるをえない時代になってきているが、指示をコロコロ変えると現場では大変な軋轢(あつれき)を生む。特に、変更の指示を出す管理職は社員から相当強い反発を受けてしまうだろう。そんな時に失敗しない対応法はあるのだろうか。

日本の経営者が、MBA取得よりも漫画『キングダム』を読むべき理由
かつて、経営者の教養であった中国古典の世界。米国型の組織が浸透するにつれ、次第に共通言語ではなくなってしまった。しかし、改めて三国志を読み返すと、そこには組織の大人物としての条件が見えてくるのだ。

アメリカで聖書の次に読まれているとまでいわれるベストセラーでありながら、日本ではあまり知られていないアイン・ランド著の『肩をすくめるアトラス』。米国人に聞くと、ある人は「最も影響を受けた本」だと言い、別の人は「とても危険な書」だと言う。混沌とした現代の米国社会を象徴し、アフターコロナの生き方にも示唆を与える名著の中身とは。

すぐに使える!新しい職場で成功する管理職の3つの条件とは?
会社員なら、管理職として新しい職場に赴任する、または、転職していきなり重要な幹部の仕事を任されることがある。そんなとき、業務上の問題やメンバーの特性を何も知らない中で、リーダーとして組織の雰囲気づくりを成功させるにはどうすればよいのか。

ビジネスのあり方は大きく変わったが、学歴は今も重要なのだろうか。結論をいうと、学歴はグローバル社会においてますます重要になっている。そうした中、日本人はグローバルエリートとの競争において厳しい状況に立たされているといえる。なぜなのか。二つの理論を踏まえて解説したい。

無頼派、新戯作派の小説家であり、戦後に『堕落論』で時代の寵児となる坂口安吾が1936年に発表した『日本文化私観』をご存じだろうか。安吾の日本文化についての解釈は、コロナ禍で今何を価値判断の基準にしてよいのか迷える私たちにとっても、格好の指針となる。

上司が部下に愛想を尽かす4つのパターン、見放されたらどうする?
小言を言われるのはまだマシな方かもしれない…。上司から愛想を尽かされたり、見放されたりするのは、なかなかつらい状況だ。上司が部下を“見放す”のはどんなときなのか。考えてみよう。

上司を手玉に取る人がやっている「関係ずらし」のテクニックとは
上司との関係は、多くの会社員が頭を悩ませる問題の一つだ。しかし、簡単に上司と良好な関係を構築することができる人はいる。中には、上司を手玉に取って自分の思い通りに誘導しているように見える人もいる。そういう人は、どのように関係性を作り上げているのだろうか。

土居健郎著の大ベスセラーとなる日本人論『「甘え」の構造』は、学術的文脈では批判や議論も多いが、会社員にとって示唆に富んでいる。論や見解の妥当性を議論するのではなく、本書に登場する見立てを援用して、現代の会社や職場での人間関係の作り方を考えよう。

「遅咲き出世」がますます難しくなっている3つの理由
若手のころは特に目立つこともなかったが、管理職に就いたあたりから少しずつ成果を出し始める…そんな“遅咲き”の人にとって、今は厳しい時代だといえる。企業を取り巻く環境の変化が、遅咲きさんの登用をよりいっそう難しくしているのだ。

大した能力がないのになぜか、上司にかわいがられて出世していく人がいる。そうした人たちがリーダーとして適性があるかというと、甚だ疑問である。なぜ「上には気に入られるが、下からは支持されない」人が出てくるのか、どの組織でも一度は見聞きしたことある疑問について考えてみたい。
![なぜ「能力がないのに出世する人」は絶滅しないのか[21年GWセレクト]](https://dol.ismcdn.jp/mwimgs/b/0/360wm/img_b0d1a10579b2342f780e33e391d860b044076.jpg)
いい加減な「ガバガバ納期」がまかり通る、非生産的な職場の特徴
社内における「納期設定」は根拠のないものであることが少なくない。なぜいい加減な納期がまかり通るのか。また、こうしたいい加減な納期が設定されてしまうことの弊害とは何か。考えてみよう。
