野村聖子
#2
節操なき薬学部新設ラッシュに、ついに大なたが振るわれる。定員割れ、国家試験合格率の低迷、留年率や退学率の高い大学には、私学助成金の減額や不交付もあり得る。独自の「薬学部淘汰危険度ランキング」で、淘汰リスクの高い薬学部を明らかにした。

乳がん治療薬「エンハーツ」の成功により、医薬品銘柄で時価総額のトップを走る第一三共が、1月31日に社長交代を発表した。新社長の座を射止めたのは、“ダークホース”と目された人物。この社長人事が意味するものとは?

#11
家族が亡くなり、相続税の申告をして、ほっと一息ついていたある日、突然やって来る「税務調査」。入られたが最後、実に8割以上が追徴課税の憂き目に遭う。税務署はいつ来るのか。税務署の調査官は何を狙っているのか。新型コロナウイルスの感染拡大による減少から復活しつつある税務調査の内実に迫る。

#6
「仲の悪い次男よりも亡き長男の子供である孫に自宅を譲りたい」。古今東西、金があるところには必ずドラマが生まれる。相続は対策を失敗すると「争族」を招く。専門家に相談の多い、相続を巡る3大トラブルの事例と解決法を紹介する。

#5
「孫の教育資金を娘が使ってしまった」「飼い猫に生前贈与したい」。生前贈与に関係するトラブルは枚挙にいとまがない。専門家への相談が多い生前贈与を巡る5大トラブルの事例と解決法をお届けする。

#2
「タワマン節税」を封じるための包囲網が狭まっている。2023年度の税制改正大綱ではついに増税が“予告”された。あまりに露骨な税逃れに、堪忍袋の緒が切れた国税庁が、これから本気でタワマン節税をつぶしにかかりそうだ。

新型コロナウイルスのパンデミックが始まって以来、長らくゼロコロナ政策をかたくなに貫いてきた中国が、年末年始にかけて各種規制を大幅に緩和。その影響は日本にも及び、中国向けの転売目的で、大正製薬「パブロンゴールドA」を中心に、空前の風邪薬バブルが起きている。しかしこの特需の波にいまいち乗り切れない、医薬品業界特有の事情がある。

#87
エーザイと米バイオジェンが共同開発するアルツハイマー病(認知症の一種)治療薬「レカネマブ」が米国で迅速承認された。エーザイには、ある認知症薬が2年前同じように米国で迅速承認されたものの、結果期待外れに終わった苦い思い出がある。レカネマブは今度こそ“夢の新薬”となり得るのか、その展望を探る。

#82
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)が始まってから3年。2022年末のカタール・サッカーワールドカップでマスクをしている観客はほとんどおらず、以前のように4年に1度の祭典を謳歌する光景は、いまだユニバーサルマスクが当たり前の日本の異様さを浮き彫りにした。日本のコロナ禍が終わらない理由の本質を、感染対策と経済活動の両立についての分析・発信をしてきた東京大学大学院経済学研究科の仲田泰祐准教授が解説する。

#21
「おひとりさま」「草食系」など、多くの流行語を世に広めた世代・トレンド評論家の牛窪恵氏。円安とインフレによる先行き不安で消費の冷え込みが懸念される中、2023年は「ウチ中コスパ」に商機があると予測する。

#7
生前贈与のルール改正は税理士業界にとっても一大事だ。相続財産に加算される生前贈与の期間が従来の3年から延長された場合、必然的に業務量が増えるからだ。大混乱必至の制度改正に悲鳴を上げる税理士たちの声をお届けする。

国産初のコロナ経口薬がいよいよ実用化される。塩野義製薬が開発した新型コロナウイルス感染症の飲み薬「ゾコーバ」(一般名:エンシトレルビルフマル酸)が11月22日に緊急承認された。同社にとっては過去最大の開発費を投じ、生み出した「虎の子」の薬。期待は大きいものの、プロモーションのまずさがあだとなり、開発過程で政治色が常につきまとってしまったことが大きな足かせとなりそうだ。

#6
複数の大学、学部に合格した生徒が、どちらを進学先として選んだかがわかる「W合格進学率」。関西の名門大学「関関同立」「産近甲龍」において本当に人気のある大学、選ばれる学部はどこか。その勝敗表の最新版を一挙公開する。

#5
サントリー創業者の鳥井信治郎が設立したことで知られる雲雀丘学園。2022年に大阪大学の一般入試以外の合格者を8人出し、全国トップとなった。しかし、同校の中井啓之校長によれば難関大受験に特化したコースを廃止したばかりなのだという。なぜ合格実績を伸ばせるのだろうか。

#4
「偏差値偏重」の反省や、大学での学びに意欲的な学生を欲する大学側の事情で、近年国公立大に拡大している学校推薦型・総合型選抜入試(旧推薦・AO入試)。関西で、これらの入試方法に強い学校の秘密に迫った。併せて、京都大、大阪大、神戸大などへの難関国公立大合格者数ランキングも公開する。

#1
難関大学=国公立大学信仰が強い関西。国公立大合格者数で高校の価値は決まると言っても過言ではない。そこで、関西6府県の高校における京大、阪大、神戸大学、そして東京大学の2022年の合格者数を10年前と比較。伸び率が大きい高校を上位からランキングした。

#7
医師国家試験の合格率が9割以上なのに対し、歯科医師国家試験はなんと6割。私立では、5割を切る大学もある始末だ。しかし、国試合格率は必ずしも入試偏差値に比例しない。入りやすいのに国試合格率が高い「面倒見の良い」私立大学歯学部を、偏差値・国試合格率・学費の3指標でジャッジした。

#5
2023年に予定されていた慶應義塾大学と東京歯科大学の法人合併が、コロナ禍の影響を名目に期限を定めず延期すると発表された。慶應にとっては、現存の医学部、薬学部、看護医療学部に歯学部を加えることにより、理系分野を強化し、国際競争力を高める狙いがあるとみられていた。急転直下の発表の裏には何があるのか。その深層を探る。

#2
「SNS(会員制交流サイト)でPRしてくれたら料金をキャッシュバック、つまり“無料”にします」――。このような誘い文句でいったん支払いをさせ、その後金を返さない“実質無料”トラブルは、エステなどではよく聞かれるが、今マウスピース矯正で同様の騒ぎが勃発している。その渦中にいるのは、ある歯科医院チェーン。“被害者”はすでに1000人以上に上るという。

#18
離れて暮らす認知症の親の介護には、外部の介護や福祉サービスが不可欠だ。しかし、残念ながら「家族が面倒を見ることができない」という足元を見て適切なサービスを怠ったり、無理な要求をしてくることがある。介護・福祉分野に詳しい法律の専門家が、認知症でよくあるトラブルとその対処法を伝授する。
