猪熊建夫
第148回
東京にある師範学校の附属校として、明治以来の歴史を刻んできた筑波大学附属高校。文化人や学者・研究者として個性と才能を発揮した卒業生が、たくさんいる。略称は「附属」だ。

第147回
東京都心の文京区にある国立の高校だ。明治以来の伝統を誇る。大企業のサラリーマン、学校の教師、公務員などの息子・娘が多く、自由闊達(かったつ)な校風を貫いてきた。略称は「附属」だ。

第146回
「沖縄慰霊の日」(6月23日)が、今年もめぐってくる。県立那覇高校は、那覇市にある沖縄県庁から徒歩10分の中心部に立地する。戦前、戦後を通じ、時代をリードする卒業生をたくさん送り出してきた。

第145回
東京・文京区にあり、国立大の附属高校で唯一の女子校だ。旧制の高等女学校としても日本最初の創立で、女子教育の草分けだ。多分野にわたり個性ある人材を送り出してきた。略称は「お茶高」だ。

第144回
香川県庁と高松市役所のすぐ近く、高松市内の一等地に県立高松高校の校地がある。学歴とか伝統、権威を重視する県民性があるが、それを象徴するような場所だ。公立高校としては四国一の進学実績を誇っている。

第143回
現在は私立だが、戦前は華族の官立学校だった学習院。名門の子弟が集まり、裕福で趣味もハイソだったので後年、作家、文化人、学者などとして名を成した人物をたくさん輩出した。

第142回
東京都の豊島区目白にある。男子のみの6年制中高一貫教育が行われている。戦前は華族子弟のための宮内省管轄の国立旧制中学校だったが、戦後の学制改革で、一般の私立学校となった。

第141回
京都市の東山沿いにある。幼稚園から大学院まで擁する女子教育の総合学園だ。戦前から「京女」という略称で、京都市民だけでなく関西一円から親しまれてきた。

第140回
愛知県豊橋市にある県立高校だ。校名は、江戸時代の藩校に由来する。校地は全国の普通科高校の中で、指折りの広さだ。

第139回
札幌市豊平区にある。2025年には創立140周年を迎える。北海道の私立高校の名門だ。卒業生は約4万3000人を数え、実業家、学者、文化人、スポーツ選手など多くの優れた人物を送り出している。

第138回
東京・新宿区にある6年制中高一貫の男子校だ。明治以来の伝統を誇り、難関大に多くの合格者を出す進学校として、全国に鳴り響いている。難関大を卒業したものの、安定した大企業サラリーマンやキャリア官僚の道を選ばず、ベンチャー精神を発揮して時代の先端を走っている卒業生が、何人も出ている。

第137回
「縁結びの神」で知られる島根県・出雲大社から、2キロメートルほど南東の田園地帯にある。県立第三中学、つまり島根県で3番目にできた公立旧制中学が前身の伝統校だ。

第136回
長崎は坂の街だ。長崎東高校は、長崎市街と長崎港を眼下に眺望できる金比羅山の中腹にある。旧制の県立長崎中学校など4校を前身としており、さらにその源流をさかのぼると、1858年に江戸幕府が開いた英語伝習所にたどり着く。

第135回
東京の西郊・国分寺市にある小中高一貫の私立共学校だ。明治時代に設立された伝統校で、早稲田大学の「系属校」だ。生徒のほとんどが推薦で早大に進学できるため人気が高い。略称は「早実」だ。

第134回
六甲学院高校は、神戸市灘区にある。六甲の山並みを背景に、校舎からは神戸の街と海が眼下に広がる。カトリック修道会のイエズス会を母体とする中高一貫の私立男子校だ。

第133回
「ゆうひがおか」高校という。大阪市天王寺区にある。旧制島之内高等女学校が前身で、大阪府立の女学校では4番目の設立だった。府立高校として唯一の音楽科がある。

第132回
日本大学第二高校は東京西郊の杉並区の閑静な住宅街の中にある、男女共学の私立中高6年制一貫教育校だ。日本大学系列の高校と6年制中等教育学校は、合わせて全国に26校あるが、その中で2番目に古く、進学校として定評がある。

第131回
日向灘に面し、宮崎県北部にある延岡市。「工都」といわれる。県立延岡高校は、1899年設立の県立延岡中学校を前身とする伝統校だ。

第130回
太平洋に面し、東北地方で3番目に人口が多い福島県いわき市。旧制磐城高等女学校をルーツとするのが県立磐城桜が丘高校だ。個性的な卒業生をさまざまな分野で輩出してきたことでは、全国的にも特異な存在だ。24年度に創立120周年を迎える。

第129回
浅野高校は京浜工業地帯や横浜ベイブリッジを眼下に見下ろす横浜市神奈川区の高台に位置する。戦前からの100余年の校歴がある男子のみの中高一貫私立校だ。全国有数の進学校として知られている。まずは、企業の創業者を紹介しよう。
