猪熊建夫
第155回
「文武両道」を体現している高校だ。北海道のほぼ真ん中に位置し、札幌に次ぐ第2の都市・旭川。ここに前身の北海道庁立上川中学校が設立され、戦後の学制改革によって道立北海道旭川東高校となった。通称は「旭東(きょくとう)」、あるいは「東高(とうこう)」だ。

第154回
東京都港区で、女子だけの12年間の一貫教育を続けている聖心女子学院。文化人、学者・研究者、スポーツ選手などとして活躍しているOGに焦点を絞ってみよう。

第153回
東京港区の閑静な住宅街の一角に、ひっそりとたたずんでいるのが、聖心女子学院だ。初等科(小学校)から高等科(高校)までの12年一貫教育を基本とした、カトリック系の伝統校だ。

第152回
千葉市中央区の県庁近くにある県立高校だ。前身の旧制中学の創立以来、140余年の伝統を誇る。2008年度から中学校を併設し、中高一貫教育になっている。

第151回
宮城県北西部の大崎市(旧古川市)は、日本有数の穀倉地帯だ。その真ん中近くにある県立古川高校は、旧制第三中学を前身とする伝統校だ。創設以来男子校だったが、2005年に男女共学になった。

第150回
神戸市東灘区にあり、阪神間で人気の高い女子校の一つだ。1920年に5年制の私立甲南高等女学校(旧制)として設立された。現在は、高校入試を行わない完全6年制の中高一貫校だ。

第149回
江戸時代に徳島藩25万7000石の城下町として栄えた徳島。徳島商業高校は明治時代に設立された徳島県立の学校だ。各種スポーツや音楽が盛んだが、総理大臣も送り出すなど、個性あふれた老舗だ。略称は「徳商」。

第148回
東京にある師範学校の附属校として、明治以来の歴史を刻んできた筑波大学附属高校。文化人や学者・研究者として個性と才能を発揮した卒業生が、たくさんいる。略称は「附属」だ。

第147回
東京都心の文京区にある国立の高校だ。明治以来の伝統を誇る。大企業のサラリーマン、学校の教師、公務員などの息子・娘が多く、自由闊達(かったつ)な校風を貫いてきた。略称は「附属」だ。

第146回
「沖縄慰霊の日」(6月23日)が、今年もめぐってくる。県立那覇高校は、那覇市にある沖縄県庁から徒歩10分の中心部に立地する。戦前、戦後を通じ、時代をリードする卒業生をたくさん送り出してきた。

第145回
東京・文京区にあり、国立大の附属高校で唯一の女子校だ。旧制の高等女学校としても日本最初の創立で、女子教育の草分けだ。多分野にわたり個性ある人材を送り出してきた。略称は「お茶高」だ。

第144回
香川県庁と高松市役所のすぐ近く、高松市内の一等地に県立高松高校の校地がある。学歴とか伝統、権威を重視する県民性があるが、それを象徴するような場所だ。公立高校としては四国一の進学実績を誇っている。

第143回
現在は私立だが、戦前は華族の官立学校だった学習院。名門の子弟が集まり、裕福で趣味もハイソだったので後年、作家、文化人、学者などとして名を成した人物をたくさん輩出した。

第142回
東京都の豊島区目白にある。男子のみの6年制中高一貫教育が行われている。戦前は華族子弟のための宮内省管轄の国立旧制中学校だったが、戦後の学制改革で、一般の私立学校となった。

第141回
京都市の東山沿いにある。幼稚園から大学院まで擁する女子教育の総合学園だ。戦前から「京女」という略称で、京都市民だけでなく関西一円から親しまれてきた。

第140回
愛知県豊橋市にある県立高校だ。校名は、江戸時代の藩校に由来する。校地は全国の普通科高校の中で、指折りの広さだ。

第139回
札幌市豊平区にある。2025年には創立140周年を迎える。北海道の私立高校の名門だ。卒業生は約4万3000人を数え、実業家、学者、文化人、スポーツ選手など多くの優れた人物を送り出している。

第138回
東京・新宿区にある6年制中高一貫の男子校だ。明治以来の伝統を誇り、難関大に多くの合格者を出す進学校として、全国に鳴り響いている。難関大を卒業したものの、安定した大企業サラリーマンやキャリア官僚の道を選ばず、ベンチャー精神を発揮して時代の先端を走っている卒業生が、何人も出ている。

第137回
「縁結びの神」で知られる島根県・出雲大社から、2キロメートルほど南東の田園地帯にある。県立第三中学、つまり島根県で3番目にできた公立旧制中学が前身の伝統校だ。

第136回
長崎は坂の街だ。長崎東高校は、長崎市街と長崎港を眼下に眺望できる金比羅山の中腹にある。旧制の県立長崎中学校など4校を前身としており、さらにその源流をさかのぼると、1858年に江戸幕府が開いた英語伝習所にたどり着く。
