小倉健一
40代といえば、知見や人脈が結実した働き盛りとしてますます活躍できるか、体力や気力の衰えを感じて第一線を退き始めるかの境界線を迎える時期だ。そこで今回は、40代からさらに成長したい人に向けて、著名な経営者3人の40代の経験を振り返り、そこからの学びをお届けしたい。

秋田のクマ3頭「なぜ殺した」苦情殺到も、『美味しんぼ』山岡士郎の激論が示唆に富む
秋田県で野生のツキノワグマ3頭が駆除されたことに対して、「なぜ殺したのか」といった苦情が自治体に殺到しているという。人間が生きていく上で動物の命を奪うことの是非をどう考えたらいいのか。鳥獣保護法や動物愛護法に精通する弁護士に見解を求めたところ、「人気マンガ『美味しんぼ』の内容が示唆に富んでいる」という意外な答えが返ってきた。

突如として訪れた「値上げが当たり前」の時代。しかし、それにあらがい、「逆張り戦略」を採っているのがサイゼリヤだ。300円の「ミラノ風ドリア」に代表される、安くておいしいメニューをそろえ、ごく一部を除いて値上げせずに踏ん張っている。そんなサイゼリヤのミラノ風ドリアは、「経営の神様」と称された稲盛和夫氏の経営哲学そのものといっても過言ではない。

藤島ジュリー景子氏は、亡き母である藤島メリー泰子(メリー喜多川)氏から相続したジャニーズ事務所を廃業する決断をした。今後しばらくは打ちのめされた日々が続くかもしれないが、そんな藤島氏に知ってほしいのが、稲盛和夫氏の人生の浮き沈みだ。あの「経営の神様」も、不祥事を犯し、極限の精神状態まで追い詰められる暗黒時代を経験しているのだ。

かねて電気自動車(EV)を購入する際の懸念材料となっていた航続距離や充電インフラの問題は、いまだに解決に至っていない。筆者もそろそろクルマを購入しようかと考えているが、EVという選択肢では生活の質を落とすのは間違いなさそうだ。そのいくつもの理由をお伝えしたい。

筆者の愛読誌の一つである「月刊食堂」に本当によくできた特集が載っていた。その名も「この社長の独自理論がおもしろい」だ。その中に登場する経営者の中には、「経営の神様」と称された稲盛和夫氏の教えとも通底するような独自の経営理論を語る社長も登場していた。ぜひご紹介したい。

自民党内の最大派閥「安倍派(清和政策研究会)」が、15人もの船頭を抱える集団指導体制に移行した。いったいなぜそんなことが起きたのか。森喜朗元首相に支配された、「迷走」としかいえない安倍派の現状を解説する。

公正取引委員会が、ヤフーなどのニュースプラットフォーム事業者と新聞社などのメディア各社の取引実態を調査した報告書を公表した。新聞各紙はその内容の一部を取り上げて、こぞって「ヤフーは優越的地位の可能性」と報じている。しかし、その報告書の別の部分には、新聞が「報じない自由」を炸裂させた、「新聞はオワコン」宣告ともいえる内容が盛り込まれていた。

企業からの広告や番組の出演契約を打ち切られるなど、ジャニーズ事務所に所属する多くの罪なきタレントたちが苦境に立たされている。そんな彼らに伝えたいのが、「経営の神様」とまで言われた稲盛和夫氏の言葉だ。大成功に見える人生の裏では、本人の賢明な努力とは別のところで襲いかかってくる逆風や不運に幾度も見舞われていたからだ。稲盛氏が「挫折続きだった人生が一転した」と振り返る覚悟の中身をご紹介しよう。

値上げが日常茶飯事になった今でも、20年前から「中華そば390円」の価格を守ってきたラーメン・中華チェーン「日高屋」。その創業者である神田正会長は、波乱万丈なラーメン人生の中で、経営の神様・稲盛和夫氏からあるアドバイスをもらう機会に恵まれたという。そのときに大反対された「意外なこと」とは?

「実は、日本は世界で3番目に貿易障壁が少ない国です」――。国際知的財産法と通商政策のデータアナリストであるフィリップ・トンプソン氏は、Property Rights Alliance(財産権連盟、PRA)における「国際私有財産指数」「国際貿易障壁指数」の作成責任者だ。全米立法交流評議会に在籍していた時代には、TPPによる影響分析に関するレポートを執筆するなど、世界の貿易障壁に関する研究を進めている。そんなトンプソン氏に、日本の貿易状況について直撃した。

歌手・中島みゆきの名曲「糸」の歌詞に「縦の糸はあなた、横の糸は私」というフレーズがある。実は、「経営の神様」と称された稲盛和夫も人生の縦糸・横糸について真剣に考えていた。名経営者と呼ばれた人物の人生観は、どのような縦糸と横糸で織り成されていたのか。

「ワシントンDCの全ての人を知る男(“the man who knows everyone in Washington”)」の異名を持つジョン・ギジー氏は、米メディア「ニュースマックス(NEWSMAX)」のチーフ政治コラムニスト兼ホワイトハウス特派員だ。ギジー氏は、過去には米保守派において権威ある「ウィリアム・A・ラッシャー賞」を受賞。2002年には年間最優秀ジャーナリスト(保守政治行動会議)に選出されていて、特に、大統領選挙やワシントン政界において卓越した知見を有している。そんなギジー氏に、来年、24年に行われる米大統領選挙について、最新の動向を聞いた。

中国政府とのつながりという不信感を拭い去れない中国の通信大手ファーウェイは、米国を中心に大いに警戒されている。そんなファーウェイが岸田政権に忍び寄っている。

「安い、やすーい」という超ベタな掛け声と、棒読みのセリフが続く通販番組がある。しかし、これをあなどってはいけない。実は、「最先端の販売戦略」が組み込まれた巧妙なCMとみなすことができるからだ。その理由を解説しよう。

宮崎駿監督の最新作「君たちはどう生きるか」は、他の宮崎作品と同様に観衆に対して価値観を押し付けるようなことを基本的にしていない。「どう生きるか?」の問いにも真正面から答えていないと筆者は感じた。一方、その問いに対して真剣に悩み続け、そして真正面から世に訴え続けたのが「経営の神様」と評された稲盛和夫氏だろう。そんな稲盛氏が出した「答え」とは何か。

#8
健康保険証を廃止してマイナンバーカード(マイナカード)と一体化する「マイナ保険証」では、「河野大臣が、マイナカードの普及を焦るあまり、保険証廃止の時期を早めてしまった」と自民党議員は嘆くが、消費者庁担当大臣でもある河野氏の指示により、新たな事案でも悲鳴が上がっている。今秋施行予定の「ステマ規制」である。

#7
日本では規制によって、通話アプリ、050電話、WiFiから「110番」「119番」通報ができない。この規制撤廃に向けて動き出したのが、消費者担当大臣でデジタル大臣の河野太郎氏だ。マイナンバーカード問題での稚拙なかじ取りに、多くの国民が不安を抱えているが、今回も規制撤廃のはずが新たな参入障壁を作ってしまったという。

値上げラッシュに猛暑が重なり、モノ・サービスの価格に加えて電気代も家計を圧迫している。そんな厳しい夏を乗り切るためのアイデアを数多くご紹介したい。また、「経営の神様」と呼ばれた稲盛和夫氏は、経営におけるコストダウンに対して厳しい持論を持っており、家計の節約術にも通じる要諦を言い残している。さらに、稲盛氏が買い物に臨む姿勢には「一人の消費者」としても学ぶべきところが多い。併せてご紹介したい。

ビッグモーターの経営計画書に記された「幹部には目標達成に必要な部下の生殺与奪権を与える」という過激な文言が話題を集めた。人気マンガ「鬼滅の刃」に登場する最強の鬼、鬼舞辻無惨(きぶつじ・むざん)の冷酷さを多くの人に想起させたからだ。そのビッグモーターは、実は「経営の神様」と称された稲盛和夫氏の経営哲学を取り入れていた節がある。それなのに“鬼”と成り果ててしまった理由をひもとくと、「稲盛経営」の神髄が見えてくる。
