
大人気のJALとANAのマイル。マイルが人気なのは、特典航空券を使うと、1マイルの価値を5円以上にすることも可能となり、マイル還元率が1%のクレジットカードを利用すれば実質還元率は5%以上となるためだ。
ただし、航空会社のクレジットカードは年会費が高額となる。「JALカード」でマイル還元率を1.0%にするには、通常の年会費2000円+税に加え、「JALカードショッピングマイル・プレミアム」の参加費3000円+税が別途必要だ。毎年5000円+税の年会費は一般カードとしては高額となる。
では、完全に陸だけでマイルを貯める場合、「JALカード」よりも年会費を安くするクレジットカードはないだろうか?
「リクルートカードプラス」+
「JMBローソンPontaカードVisa」で貯める
2014年7月30日にリクルートポイントがPontaポイントに交換できるようになった。これにより、「リクルートカードプラス」で貯めたポイントを、Pontaポイントを経由することでJALのマイルに交換することができるようになった。
「リクルートカードプラス」の年会費は2000円+税。ポイントの貯まり方はショッピング利用100円につき2リクルートポイントだ。100リクルートポイントを100Pontaポイントに交換できるため、100円につき2Pontaポイントと言っても良いだろう(2015年春には直接Pontaポイントが貯まるようになる)。
次に、「JMBローソンPontaカードVisa」を保有していると、2PontaポイントをJALの1マイルに交換することが可能だ。なお、「JMBローソンPontaカードVisa」の年会費は無料。
つまり、「リクルートカードプラス」で100円につき2Pontaポイントを貯め、「JMBローソンPontaカードVisa」で2Pontaポイントを1マイルに交換することで、100円につき1マイル獲得可能となる。還元率は、JALカードのショッピングマイル・プレミアム加入時と同じ1.0%だ。
年会費は5000円+税の「JALカード」よりも3000円安く、かつ同じマイル数を獲得できる。完全に陸だけでマイルを貯めるのであれば、「リクルートカードプラス」+「JMBローソンPontaカードVisa」はおすすめの組み合わせだ。
リクルートポイントもPontaポイントも、加算があれば有効期限が延長される。また、リクルートポイントからPontaポイントへのポイント交換はリアルタイム、PontaポイントからJALのマイルへの交換も1週間程度となっているため、JALのマイルが直接貯まる「JALカード」よりも有効期限を気にしなくていいメリットもあるだろう。
素直に「JALカード」で貯めた方が有利な場合も
ただし、特典航空券以外の有料フライトも利用する場合は、「JALカード」のフライトボーナスマイル、継続マイルも加算されるため、「JALカード」のほうが有利となる。
また、「JMB WAON」を活用するのであれば「JAL・MasterCard」、「JAL・Visaカード」、「JAL・JCBカード」、「JALカード TOKYU POINT ClubQ」(それ以外のブランドはチャージでマイルを獲得できない)でチャージし、「JMB WAON」で支払うと、チャージ時のマイルに加えて支払い時にもマイルを獲得できるため、「リクルートカードプラス」+「JMBローソンPontaカードVisa」よりもお得だ。
「JALカード」にするか、「リクルートカードプラス」+「JMBローソンPontaカードVisa」にするかは、「JALでの有料フライトを利用するか」「利用する電子マネーはなにか」で判断すると良いだろう。まとめるとこのようになる。
●有料フライトを利用しない、または「nanaco」を利用する場合⇒
「リクルートカードプラス」+「JMBローソンPontaカードVisa」
●有料フライトを利用する、または「JMB WAON」を利用する場合⇒
「JAL・MasterCard」
「JAL・Visaカード」
「JAL・JCBカード」
「JALカード TOKYU POINT ClubQ」
それぞれの特徴を比較すると以下のようになる。
■JALのマイルを効率良く貯める2パターンの比較 | ||
JALカード | リクルートカードプラス+ JMB ローソンPontaカードVisa |
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券面 |
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年会費(税抜) | 5000円 | 2000円 |
JALマイル還元率 | 5000円 | 2000円 |
有効期限 | 3年間 | 加算・減算があれば1年延長 |
チャージでポイントが 貯まる電子マネー |
JMB WAON | nanaco(リクルートカードプラス)、 楽天Edy(JMB ローソンPontaカードVisa) |
メリット | ・特約店を利用できる ・有料フライトがあれば継続マイルを獲得 できる ・有料フライトがあればボーナスマイルを 獲得できる |
・JALカードより年会費が安い ・有効期限を気にせずに貯められる |
デメリット | 年会費が高い | ・交換レートが悪くなる可能性がある ・交換の手間がかかる |
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還元率 | 年会費 (税込) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆楽天カード |
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1.0~3.0% | 永年無料 | VISA JCB Master AMEX |
楽天Edy (楽天Edyへの チャージ分は 還元率0.5%) |
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【楽天カードのおすすめポイント】 楽天市場や楽天ブックス、楽天トラベルを利用している人はもちろん、楽天ユーザー以外にもおすすめの「年会費無料&高還元」クレジットカードの代表格。通常還元率は1.0%だが、楽天市場や楽天ブックスでは最低でも還元率が3.0%以上に! また、「楽天ポイントカード」や電子マネーの「楽天Edy」との併用で、楽天グループ以外でも還元率は1.5~2.0%以上になる! ゴールドカードの「楽天プレミアムカード」も格安の年会費で「プライオリティ・パス」がゲットできてコスパ最強! |
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◆三井住友カード(NL) |
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0.5~5.0% | 永年無料 | VISA Master |
iD |
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【三井住友カード(NL)のおすすめポイント】 2021年2月に申し込み受付が始まった「三井住友カード」の新しいクレジットカードで、券面にカード番号が記載されていない「ナンバーレス(NL)」なのが特徴(カード番号はアプリで確認可能)。通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルドなどで「Visaのタッチ決済」または「Mastercardコンタクトレス」で支払うと、還元率5%に大幅アップ(※)するので、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルドなどを日常的に利用する人におすすめ! さらに、獲得できる「Vポイント」は、dポイント、Pontaポイント、楽天ポイント、Tポイント、ANAマイルなどに交換できるほか、「1ポイント=1円」としてカード利用額に充当できるなど、ポイントの汎用性が高いのも魅力! ※ 一部店舗では還元率5.0%とならない場合あり。また、一部店舗および一定金額を超える支払いでは「Visaのタッチ決済」および「Mastercardコンタクトレス」が利用不可の場合あり。 |
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【関連記事】 ◆「三井住友カード(NL)」は年会費無料+高還元+最短翌日発行の“三拍子”が揃ったおすすめカード!「対象コンビニ&飲食店で最大5%還元」特典は利用価値あり! ◆「三井住友カード(NL)」は、年会費無料&対象コンビニで最大還元率5%のお得なクレジットカード! カード情報を記載していないのでセキュリティも抜群! |
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◆Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード |
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1.875% (※1) |
4万9500円 | AMEX | - |
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【Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードのおすすめポイント】 2022年2月24日に誕生した「スターウッド プリファード ゲスト アメリカン・エキスプレス・カード(SPGアメックス)」の後継カード。SPGアメックスと同じく、通常100円につき3ポイントが貯まり、「6万ポイント⇒2万5000マイル」の高い交換レート(=還元率1.875%!)でANAやJALなどの航空会社40社以上のマイルに移行可能! しかも、ポイントの有効期限は「最後にポイントが増減した日から2年間」なので“実質”無期限でマイルを貯められるのも大きなメリット。また、世界的ホテルグループ「マリオット・インターナショナル」との提携カードなので、カードを保有するだけで上級会員資格「ゴールドエリート」が手に入り、客室のアップグレードや14時までのレイトチェックアウトなどの特典が利用できる。さらに、年間150万円以上を利用したうえでカードを更新すると、シェラトンやウェスティンなどの同グループのホテルに2名まで無料で1泊できる「無料宿泊特典」(※2)がもらえるほか、年間400万円以上を利用するとワンランク上の会員資格「プラチナエリート」が手に入り、最大でスイートまでの客室アップグレード、朝食無料サービスなどの豪華特典が利用可能に! 家族カード1枚は年会費が無料(2枚目以降は年会費2万4750円・税込)になり、夫婦や家族でポイントが貯めやすくなっている。 ※1 6万ポイントを一度にマイルに移行した場合。1マイル=1.5円換算。※2 交換レートで5万ポイントまでのホテルに宿泊可能。追加で最大1万5000ポイントを支払って、6万5000ポイントまでのホテルに宿泊することも可能。 |
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還元率 | 年会費 (税込) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆JCB CARD W(ダブル) |
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1.0~5.5% | 永年無料 | JCB | QUICPay |
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【JCB CARD W(ダブル)のおすすめポイント】 39歳以下の人だけが申し込める、年会費無料の高還元クレジットカード!(40歳以降も継続して保有可能)通常還元率は1%、「ORIGINAL SERIESパートナー加盟店」のAmazonやセブン-イレブンなどでは還元率2%、「ポイントップ登録(無料)」をすれば「スターバックスカード」へのチャージで還元率5.5%に! |
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【関連記事】 ◆「JCB CARD W」は「楽天カード」などとほぼ同じ、年会費無料+還元率1~3%のJCBの入門用カード!Amazonやスタバをよく利用する20~30代は注目! ◆「JCB CARD W」は、年会費無料で還元率1%以上のお得な高還元クレジットカード!「JCB CARD W」のメリット・デメリットを他のカードと比較して検証! ◆JCB CARD W(ダブル)のメリットを解説!「年会費無料」「常に還元率1.0%以上」「ポイントの使い勝手が良い」と三拍子そろった高還元クレジットカード! |
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◆セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード Digital |
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0.5~2.0% | 初年度無料 次年度以降も 条件次第で無料(※1) |
AMEX | Suica |
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【セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード Digitalのおすすめポイント】 通常還元率は0.5%だが、QUICPay決済を利用した場合は還元率2%に大幅アップ!(※2)セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンといったコンビニはもちろん、マツモトキヨシやツルハグループなどのドラッグストア、ビックカメラやヨドバシカメラといった家電量販店など、QUICPayを利用できる店舗ではいつでもどこでも還元率2%になるので非常にお得! 貯まるポイントは、有効期限のない「永久不滅ポイント」なので、ポイントの失効を気にする必要がないのもメリット! ※1 2年目以降1100円。ただし、年一回でもクレジットカードの利用があれば次年度以降も無料。※2 2022年10月31日までの利用分が対象で、2022年11月1日以降の還元率は未定。 |
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◆三井住友カード ゴールド(NL) |
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0.5~5.0% |
5500円 (ただし、年100万円以上の 利用で次年度から永年無料) |
VISA Master |
iD |
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【三井住友カード ゴールド(NL)のおすすめポイント】 2021年7月1日に発行が始まった、券面にカード番号が記載されていない“ナンバーレス(NL)”のゴールドカード。年会費5500円(税込)だが、年間100万円を利用すると(※1)、次年度から年会費が“永年無料”になるうえに、1万ポイントが「継続特典」としてもらえるのが大きな魅力! さらに、通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルドなどで「Visaのタッチ決済」または「Mastercardコンタクトレス」で支払うと還元率5%に大幅アップ(※2)するなど、ポイントも貯まりやすくてお得! ※1 対象取引などの詳細は、三井住友カードの公式サイトでご確認ください。※2 一部店舗では還元率5.0%とならない場合あり。また、一部店舗および一定金額を超える支払いでは「Visaのタッチ決済」および「Mastercardコンタクトレス」が利用不可の場合あり。 |
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◆au PAY カード |
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1.0~2.0% |
初年度無料 次年度以降も 条件次第で無料(※) |
VISA Master |
- |
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【au PAY カードのおすすめポイント】 通常還元率1.0%でPontaポイントが貯まり、マツモトキヨシやかっぱ寿司などの「au PAY ポイントアップ店」では還元率1.5~2.0%以上に達する、auユーザー以外も得するクレジットカード! さらに、スマホ決済の「au PAY」へのチャージでも1.0%分のポイントが貯まり、「au PAY(コード払い)」の利用時に0.5%分のポイントが貯まるので、合計還元率1.5%でPontaポイントを2重取りできる! しかも、初年度は年会費無料、2年目以降は年会費1375円(税込)だが、年に1回でもカード決済、もしくは携帯電話などのauのサービスを利用していれば次年度以降の年会費も無料に! ※ 2年目以降1375円。ただし、年一回でも利用した場合、もしくは「au ID」に「au PAY カード」を紐付けて、携帯電話などのauサービスを利用している場合は次年度無料。 |
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