2015年5月13日、NTTドコモ(以下、ドコモ)は、共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」を提供するロイヤリティ マーケティング(以下、LM)と業務提携を行い、ドコモが新たに提供する「dポイント」と「Ponta」の相互交換を2015年12月から開始する予定だと発表した。
今回は、この提携の持つ意味について考えてみたい。
au、ソフトバンクに遅れをとっていたドコモが
Pontaと提携して巻き返しを図る
ドコモは、2015年4月28日に、自社のサービスブランドである「ドコモポイント」や「ドコモプレミアクラブ」などの名称を「d」を冠した名称で統一すると発表していた。
■ドコモのサービスブランド名変更のまとめ | ||||||
現在の名称 | 新名称 | |||||
ポイント | ドコモポイント | dポイント | ||||
会員プログラム | ドコモプレミアクラブ | dポイントクラブ | ||||
クレジットカード | DCMX | dカードTM | ||||
お客様ID | docomo ID | dアカウント® |
そして今回の発表は、ドコモとPontaが連携することで、2015年12月から「ドコモポイント(dポイント)」がPonta加盟店で利用できるようになり、さらに「Pontaポイント」と「ドコモポイント(dポイント)」の相互交換も開始されるというものだ。
また、2015年5月12日付の日経新聞電子版の記事を読む限りでは、ドコモデザインのPontaカードではなく、独自のポイントカードが発行されるようだ。「ドコモポイント」が「dポイント」へ、クレジットカードの「DCMX」が「dカード」へ名称が変更となることを考えると、新たなポイントカードは「dポイントカード」となるのだろうか。
■DCMX | ||
還元率 | 1.0% | |
発行元 | NTTドコモ | |
国際ブランド | VISA、Master | |
年会費(税抜) | 初年度無料、2年目以降1250円 (ただし、年1回でも利用すれば次年度以降も年会費無料) |
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家族カード | あり (年会費初年度無料、2年目以降400円、税抜) |
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ポイント付与対象の 電子マネー |
iD | |
(関連記事⇒ドコモのカード「DCMX」を保有することで携帯電話料金はどれだけ安くできる? ポイント制度の変更点と「DCMX」のメリットとは)
競合のauは、2014年に「au WALLETカード」を新たに発行し、携帯利用や「au WALLETカード」の利用で貯めたポイントを再度「au WALLETカード」にチャージ可能とすることで自社のポイントをより使いやすくした。
(関連記事⇒新登場した「au WALLETカード」にチャージしてもっとも得するクレジットカードはどれだ!? 誕生月ポイント5倍の「ライフカード」に注目!)
一方、ソフトバンクは、「ソフトバンクポイント」を廃止して携帯利用などで貯まるポイントを「Tポイント」に切り替えた。ソフトバンクは、貯まるポイント自体を使い勝手の良いポイントに変更したわけだ。
auとソフトバンクのどちらも、自社でしか使えない“閉じたポイント”から幅広く使える“開いたポイント”に切り替えた形となる。
当然、ライバルのドコモもポイントの使いやすさを考えてくるはずで、ドコモが今後どのような対策を行っていくのか筆者も気になっていたが、実は以前から「もし、ドコモが共通ポイントと提携するのであれば、『Pontaポイント』しかない」と考えていた。その理由は、それぞれのJALとの関係だ。
以前よりPontaとJALは提携していたが、2015年4月以降はそれをさらに強化。「JMBローソンPontaカードVisa」利用者以外でも、JALマイルとPontaポイントの相互交換ができるようになった。一方、ドコモとJALも、2014年4月から「ドコモポイント」とJALのマイルを相互交換できるようした。こうした関係から、ドコモが共通ポイントサービスと提携するにあたりJAL陣営の「Pontaポイント」を選んだのは、当然の流れと言えるだろう。
(関連記事⇒「リクルートカードプラス」がマイルでも最強に!? 誰でも「JALマイル」と「Pontaポイント」が相互交換できるサービスが2015年春にスタート!)
ドコモとPontaが提携したことで、
「ポイント三国時代」から「ポイント戦国時代」へ
ドコモとPontaの提携により、最新のポイント交換マップは以下のようになる。マップを見る限り、提携による他社への影響はなさそうだ。このことを考えても、ドコモが提携するとなるとPontaしかなかったことがわかる。
さらに、共通ポイント、オンラインショッピングモールのポイント、携帯電話のポイントなどのグループをまとめると、以下の表のようになる。
「楽天スーパーポイント」vs「Tポイント」vs「Pontaポイント」のポイント三国時代から、さらに携帯電話のポイントの参入が進んだことで、時代は群雄割拠のポイント戦国時代へと突入した。今年は、各共通ポイントサービス加盟店の“寝返り”にも注目したい。
(関連記事⇒「Tポイント」「Ponta」「Rポイント」を徹底比較! 今さら聞けない共通ポイントサービスの歴史とそれぞれのメリット&デメリットを徹底解説!)
以上、今回はドコモとPontaが提携するニュースとその影響についてまとめてみた。このニュースはポイント業界に大きな影響を与えると思われるので、今後も取り上げて行く予定だ。
■DCMX | ||
還元率 | 1.0% | |
発行元 | NTTドコモ | |
国際ブランド | VISA、Master | |
年会費(税抜) | 初年度無料、2年目以降1250円 (ただし、年1回でも利用すれば次年度以降も年会費無料) |
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家族カード | あり (年会費初年度無料、2年目以降400円、税抜) |
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ポイント付与対象の 電子マネー |
iD | |
(関連記事⇒ドコモのカード「DCMX」を保有することで携帯電話料金はどれだけ安くできる? ポイント制度の変更点と「DCMX」のメリットとは)
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還元率 | 年会費 (税込) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆三井住友カード(NL) |
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0.5~7.0% | 永年無料 | VISA Master |
iD | |
【三井住友カード(NL)のおすすめポイント】 券面にカード番号が記載されていない「ナンバーレス(NL)」なのが特徴(カード番号はアプリで確認可能)。通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、Apple PayやGoogle Payに「三井住友カード(NL)」を登録して「Visaのタッチ決済」または「Mastercardタッチ決済」を利用すれば、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルド、サイゼリヤ、バーミヤンなど、対象のコンビニや飲食店では還元率7%に大幅アップ(※)する! さらに、獲得できる「Vポイント」は、dポイント、Pontaポイント、楽天ポイント、ANAマイルなどに交換できるほか、「1ポイント=1円」としてカード利用額に充当できるなど、ポイントの汎用性が高いのも魅力! ※ 一部店舗および一定金額を超える支払いでは指定の決済方法を利用できない場合、または指定のポイント還元にならない場合あり。iD、カードの差し込み、磁気取引による決済は7.0%還元の対象外。Google PayではMastercardタッチ決済は利用不可。 |
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◆楽天カード |
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1.0~3.0% | 永年無料 | VISA JCB Master AMEX |
楽天Edy (楽天Edyへの チャージ分は 還元率0.5%) |
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【楽天カードのおすすめポイント】 楽天市場や楽天ブックス、楽天トラベルを利用している人はもちろん、楽天ユーザー以外にもおすすめの「年会費無料&高還元」クレジットカードの代表格。通常還元率は1.0%だが、楽天市場や楽天ブックスでは最低でも還元率が3.0%以上に! また、「楽天ポイントカード」や電子マネーの「楽天Edy」との併用で、楽天グループ以外でも還元率は1.5~2.0%以上になる! ゴールドカードの「楽天プレミアムカード」も格安の年会費で「プライオリティ・パス」がゲットできてコスパ最強! |
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◆イオンカードセレクト |
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0.5~1.0% |
永年無料 | VISA JCB Master |
WAON モバイルSuica SMART ICOCA (モバイルSuicaと SMART ICOCAへの チャージ分は還元率0.25%) |
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【イオンカードセレクトのおすすめポイント】 一般的な「イオンカード」ではポイントがつかない「WAON」チャージでポイントが貯まり、「ポイント2重取り」ができるのが最大のメリット。また、「イオンカードセレクト」の保有+月1回のカード(または搭載のWAON)決済+ネットバンキングに登録という3つの条件を満たすだけで「イオン銀行Myステージ」の「シルバーステージ」に到達し、「イオン銀行」の普通預金金利がアップするので、「イオンカードセレクト」以外の「イオンカード」保有者はすぐ切り替えよう! しかも「イオンカードセレクト」で年間50万円以上を利用すれば、年会費無料のゴールドカード「イオンゴールドカードセレクト」が手に入り、「イオン銀行Myステージ」が無条件で「ゴールドステージ」に! なお、2024年10月1日~12月8日に入会すると、カード発行後1カ月間は対象のイオンモール専門店での買い物が5%OFF(請求時)になるキャンペーンを開催中! |
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還元率 | 年会費 (税込) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆三井住友カード ゴールド(NL) |
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0.5~7.0% |
5500円 (ただし、年100万円以上の 利用で次年度から永年無料) |
VISA Master |
iD | |
【三井住友カード ゴールド(NL)のおすすめポイント】 券面にカード番号が記載されていない“ナンバーレス(NL)”のゴールドカード。年会費5500円(税込)だが、年間100万円を利用すると(※1)、次年度から年会費が“永年無料”になるうえに、1万ポイントが「継続特典」としてもらえるのが大きな魅力! さらに、通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、Apple PayやGoogle Payに「三井住友カード ゴールド(NL)」を登録して「Visaのタッチ決済」または「Mastercardタッチ決済」を利用すれば、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルド、サイゼリヤ、バーミヤンなど、対象のコンビニや飲食店では還元率7%に大幅アップ(※2)するなど、ポイントも貯まりやすくてお得! ※1 対象取引などの詳細は、三井住友カードの公式サイトでご確認ください。※2 一部店舗および一定金額を超える支払いでは指定の決済方法を利用できない場合、または指定のポイント還元にならない場合あり。iD、カードの差し込み、磁気取引による決済は7.0%還元の対象外。Google PayではMastercardタッチ決済は利用不可。 |
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【関連記事】 ◆「三井住友カード ゴールド(NL)」は、年100万円以上を使うと年会費が“永年無料”に! コンビニで7%還元、空港ラウンジや旅行保険などの特典も付帯してお得! ◆三井住友カード ゴールド(NL)のメリット・デメリットを解説! 同じく“実質”年会費が無料の「エポスゴールドカード」と付帯サービスなどを比較して魅力を解剖! |
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◆JCB CARD W(ダブル) |
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1.0~10.5% (※) |
永年無料 | JCB | QUICPay | |
【JCB CARD W(ダブル)のおすすめポイント】 39歳以下の人だけが申し込める、年会費無料のうえに通常還元率1%のお得な高還元クレジットカード!(40歳以降も継続して保有可能)さらに「ORIGINAL SERIESパートナー加盟店」の「ポイントアップ登録(無料)」をすれば、Amazonやセブン-イレブンなどでは還元率2%、スターバックスでは「スターバックスカード」へのチャージで還元率5.5%、「Starbucks eGift」の購入で還元率10.5%に! ※貯まったOki Dokiポイントを「JCB PREMO」に交換した場合の還元率。 |
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【関連記事】 ◆「JCB CARD W」は「楽天カード」などとほぼ同じ、年会費無料+還元率1~10.5%のJCBの入門カード!Amazonやスタバをよく利用する20~30代は注目! ◆「JCB CARD W」は、年会費無料で還元率1%以上のお得な高還元クレジットカード!「JCB CARD W」のメリット・デメリットを他のカードと比較して検証! ◆JCB CARD W(ダブル)のメリットを解説!「年会費無料」「常に還元率1.0%以上」「ポイントの使い勝手が良い」と三拍子そろった高還元クレジットカード! |
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◆アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード |
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0.3~1.5% (※1) |
3万9600円 | AMEX | - | |
【アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カードのおすすめポイント】 日本で最初に発行されたゴールドカード「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」の後継カードだけに、ステータス&付帯サービスは最高レベルで、カードが金属製という特別感もあって、一般的なゴールドカードとはケタ違い。たとえば、年間200万円(税込)以上を利用してカードを継続保有すると、国内40カ所以上の高級ホテルに無料宿泊できる「フリー・ステイ・ギフト」は、もはや一般的なプラチナカードすら凌駕するレベルの特典だ。さらに、高級レストランを2人以上で利用すると1人分が無料になる「ゴールドダイニング by 招待日和」や、世界1400カ所以上の空港ラウンジを年2回まで無料で利用できる「プライオリティ・パス」、最高補償額1億円の「海外旅行傷害保険」が付帯するなど、もはや「ゴールドカード」の枠組みを大きく飛び越えている。また、家族カードは2人目まで年会費無料でお得(3人目以降は年1万9800円・税込)。 ※貯まるポイントをマイルに交換した場合。1マイル=1.5円換算。 |
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