※本記事記載の内容は、2017年3月時点のものとなります。最新情報は、各社の公式サイトなどをご確認ください。
カードローン(キャッシング)会社のサイトに書かれている申し込み条件を見ると、「安定した収入のある人」と書かれていることが多い。しかし、パートやアルバイトしかしてない主婦や主夫、あるいはまったく収入のない専業主婦や専業主夫でカードローンを利用したいと考えている人はも多いだろう。中には、夫や妻に内緒でお金を借りたいと考えている人もいるのでは?
そこで今回は、主婦(主夫)でもカードローンでキャッシングをすることは可能なのか、ということを調べてみた。
アルバイトやパートをしていれば、
主婦でも問題なく融資可能
まず、フルタイムで働いている主婦は、安定した収入があるため、当たり前だがなんの問題もなくカードローンに申し込み可能だ。自宅に郵便物が来てバレる、といったケースはあるものの、基本的に夫に知られずに借りることもできるだろう。
一方、アルバイトやパートなどで仕事をしている主婦でも、ある程度定期的に働いている人であれば、ほとんどのカードローンに申し込みできる。月収や勤続年数、他社での借入額などの属性によって借入限度額は上下するが、なんらかの仕事をしていれば基本的にはOK。最終的にはカードローン会社の審査次第だが、仮にパートを始めたばかりの人やたまにしかアルバイトをしてない人でも、融資を受けられる可能性は十分にある。
ただし、パートやアルバイトの人はフルタイムで働いている人と比較すると、審査の結果どうしても属性が低く判断されやすいので、収入や勤続年数などに自信のない人は、この後紹介する「専業主婦でも借りられるカードローン」に優先して申し込むのもひとつの手だろう。
専業主婦でもお金が借りられる
カードローン会社は存在する
では、安定した収入のない専業主婦(専業主夫)でもカードローンは利用可能なのだろうか?
答えは、「カードローンによっては申し込み可能」だ。最初から、専業主婦は審査対象外としているカードローンもあるが、いくつかのカードローンは専業主婦にも門戸を開いている。
主要カードローンの専業主婦に対する対応状況は、下の表のとおり。8のカードローンのうち、一部が専業主婦の申し込みを受け付けている。
■専業主婦でも借りられるカードローンは?(2017年3月時点) | ||||||
分類 | カードローン名(会社名) | 融資の可否 | 借入限度額 | |||
銀行系 | イオン銀行カードローン(イオン銀行) | ○ | 50万円 | |||
オリックス銀行カードローン(オリックス銀行) | × | ― | ||||
りそなプレミアムカードローン(りそな銀行) | × | ― | ||||
信販系 | 三井住友カード ゴールドローン(三井住友カード) | × | ― | |||
消費者 金融系 |
アコムのカードローン(アコム) | × | ― | |||
三井住友銀行グループのモビット(モビット) ※現在はSMBCモビット(SMBCモビット) |
× | ― | ||||
プロミス(SMBCコンシューマーファイナンス) | × | ― | ||||
プロミスレディース(SMBCコンシューマーファイナンス) | × | ― |
表を見て気がつくのは、専業主婦でも利用可能なカードローンは銀行系ということだ。信販系や消費者金融系のカードローンは、すべて「専業主婦はNG」となっている。
実は、専業主婦が融資を受けられるかどうかは、「貸金業法」という法律が大きく関係しているのだ。
「貸金業法」の「総量規制」により、
収入のない人への融資は制限されている
「貸金業法」は、大きな社会問題となっていた多重債務問題の解決と、利用者が安心してお金を借りられる貸金市場の構築を目指し、2010年6月18日より完全施行された法律だ。
この貸金業法には、消費者金融会社などの貸金業者が守らなければならないルールがいくつもあり、その中のひとつ「総量規制」では、「個人の借入総額は原則、年収の3分の1までに制限される」と定められている。
つまり収入のない専業主婦は、この総量規制によって、原則的に貸金業者からお金を借りることができなくなったのだ。
実は「総量規制」には
専業主婦にとっての抜け道もあるが……
とはいえ、あくまでもこれは「原則」の話。実は抜け道もあって、総量規制には「配偶者貸付」という例外措置が用意されている。専業主婦や専業主夫は、配偶者の収入と合算することで、総量規制をクリアできるのだ。
具体的には、配偶者と合算した夫婦2人分の年収の3分の1までの範囲で借り入れを行うことができる、と決まっている。たとえば、夫の年収が600万円であれば、配偶者貸付を利用することで収入が一切ない専業主婦でも、200万円までお金を借りることが可能となる。ただし、夫婦合わせて200万円までなので、夫がすでに150万円の借り入れをしていたら、妻が借りられるのは50万円までだ。
この配偶者貸付の制度を利用すれば、消費者金融などの貸金業者であっても専業主婦に融資をすることができるのだが、実際に採用しているカードローンはほとんどない。それは、おそらく手間の問題なのだろう。
配偶者貸付を利用するには、配偶者の収入証明書はもちろん、融資に対する配偶者の同意書、戸籍謄本など夫婦関係を証明する書類の提出が必要となる。つまり、「夫に内緒で専業主婦がお金を借りることはできない」ということだ。
提出される書類が多いということは、それを処理するカードローン会社のほうも手間とコストがかかるということ。また、「同意書が偽造されていた」などといった、他にはないトラブルのタネにもなりかねない。おそらくはそうした理由からと思われるが、現在、ほとんどの貸金業者では、配偶者貸付を利用して専業主婦がお金を借りることができなくなっている。
銀行は法的にも専業主婦への融資が可能
夫に内緒で借りることも……
貸金業法の総量規制によって専業主婦への融資が規制されていることを説明したが、では銀行系のカードローンの多くはなぜ大丈夫なのだろうか? それは、銀行が貸金業法の適用範囲外だからだ。
貸金業法の対象となる貸金業者とは、お金を貸す業務を行っている消費者金融や信販会社、流通会社のことで、銀行や信用金庫、信用組合などは含まれていない。つまり、銀行系カードローンは貸金業法の総量規制と関係ないため、法律的には専業主婦にもお金を貸すことができるのだ。
また、配偶者貸付のように、配偶者の同意書の提出が義務づけられているわけでもないので、原則的には夫(妻)に内緒でカードローンに申し込むことも可能となっている。
念のため問い合わせてみると、どのカードローンも「申し込みや利用にあたり、原則として夫や夫の勤務先などに連絡が行くことはない」とのこと。自宅に確認電話がかかってきた際や書類やカードが自宅に郵送されてきた際に夫(妻)が居合わせなければ、バレる可能性は少ないだろう。
ただし、収入のない専業主婦が仕事をしている人より属性が低いことに変わりはない。実際、オリックス銀行やりそな銀行は、専業主婦に対する貸付を行っていない。また、専業主婦の申し込みを受け付けている銀行系カードローンも、そのほとんどが借入限度額を30万~50万円までと低めに設定している。
金利に関しても、そのカードローンの最高金利が適用されるとケースが多いだろう。例えば、「イオン銀行カードローン」の適用金利は次のとおり。専業主婦は借入限度額50万円なので、金利は11.8〜13.8%の範囲で適用される。
■「イオン銀行カードローン」の金利と借入限度額 | ||
借入限度額 | 金利(実質年利) | |
10万円〜90万円 | 11.8〜13.8% | |
100万円〜190万円 | 8.8~13.8% | |
200万円〜290万円 | 5.8~11.8% | |
300万円〜390万円 | 4.8~8.8% | |
400万円〜490万円 | 3.8~8.8% | |
500万円〜590万円 | 3.8~7.8% | |
600万円〜790万円 | 3.8~5.8% | |
800万円8 | 3.8% | |
※ 金利は定期的に見直しを行っていますが、更新の関係で最新の金利と異なる場合があります。最新の金利は各社の公式サイトでご確認ください。 |
しかし、収入のない妻ではなく、仕事をしている夫が「イオン銀行カードローン」に申し込んだらどうなるだろう? 仮に借入限度額300万円で審査に通ったら、もっと低い金利(4.8〜8.8%)でお金を借りることができる。
金利というのは、ほんのわずかの差でも後々大きく響いてくるもの。少しでも低い金利で借りるのはカードローンの鉄則だ。そう考えると、「夫に内緒にしたい」といった特別な理由がない場合は、専業主婦の妻が自分で申し込むのではなく、夫に相談して、夫がカードローンを申し込む形にするほうがおすすめと言える。
以上、専業主婦でもお金が借りられるカードローンについて解説した。
当たり前の話だが、「審査に通ってお金を借りられる」ことと「きちんと返済ができること」は別の話だ。カードローンを利用する際は、自分が毎月どれくらい返済できるかといった返済計画をきちんと考えたうえで申し込みをしよう。
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